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Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド UNIX編

23.2.3 資源配付をクラスタサービスとして運用している場合

資源配付をクラスタサービスとして運用している場合のリストア手順を以下に示します。

注意

ディスク破損で共有ディスクを交換したなど、共有ディスクの内容が刷新されている場合は、配付系のリストアを実施する前に、“共有ディスクを交換した場合”の手順を行ってください。

資源配付以外のリストアは、プライマリノード、セカンダリノードそれぞれで行います。資源配付のリストアは、プライマリノードだけで行います。


リストア手順を以下に示します。

  1. Systemwalker Centric Managerの停止

    以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

    /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

  2. 配付系以外のリストア

    資源配付に関する資源以外をリストアするために、以下のコマンドを実行します。

    /opt/systemwalker/bin/mprsc -b 退避先ディレクトリ -FS

    退避先ディレクトリは、フルパスで指定してください。

  3. クラスタサービスの停止

    クラスタ運用管理ビューを起動し、業務アプリケーションで使用するクラスタサービスを停止します。停止方法については、各クラスタのマニュアルを参照してください。

  4. 共有ディスクのマウント

    PRIMECLUSTER、またはMC/ServiceGuardを使用する場合、以下のマウントポイントを指定し、共有ディスクをマウントします。

    [PRIMECLUSTERを使用する場合]

    mount /クラスタ設定時に指定した共有ディスクのマウントポイント

    [MC/ServiceGuardを使用する場合]

    以下のマウントポイントを指定し、共有ディスクをマウントします。

    • デバイス:/dev/vg02/lvol1

    • マウントポイント:/disk1

    上記の場合のコマンド実行例を以下に示します。

    vgchange -c y /dev/vg02
    vgchange -a e /dev/vg02
    mount /dev/vg02/lvol1 /disk1

    [HACMPを使用する場合]

    varyonvg ボリューム名
    mount /クラスタ設定時に指定した共有ディスクのマウントポイント

  5. 配付系のリストア

    資源配付に関する資源をリストアするために、以下のコマンドを実行します。

    /opt/systemwalker/bin/mprsc -b 退避先ディレクトリ -FD

    退避先ディレクトリは、フルパスで指定してください。

  6. 共有ディスクのアンマウント

    PRIMECLUSTER、またはMC/ServiceGuardを使用する場合、以下のマウントポイントを指定し、共有ディスクをアンマウントします。

    [PRIMECLUSTERを使用する場合]

    umount /クラスタ設定時に指定した共有ディスクのマウントポイント

    [MC/ServiceGuardを使用する場合]

    以下のマウントポイントを指定し、共有ディスクをアンマウントします。

    • デバイス:/dev/vg02/lvol1

    • マウントポイント:/disk1

    上記の場合のコマンド実行例を以下に示します。

    umount /dev/vg02/lvol1 /disk1

    [HACMPの場合]

    umount /クラスタ設定時に指定した共有ディスクのマウントポイント
    varyoffvg ボリューム名

  7. クラスタサービスの起動

    クラスタ運用管理ビューを起動し、業務アプリケーションで使用するクラスタサービスを起動します。起動方法については、各クラスタのマニュアルを参照してください。

  8. Systemwalker Centric Managerの起動

    以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

    /opt/systemwalker/bin/scentricmgr