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Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド UNIX編

バックアップには、以下の2つの方法があります。

注意

  • バックアップ作業は、プライマリノードおよびセカンダリノードで別々に行う必要があります。

  • クラスタ運用環境でのバックアップは、プライマリノード、セカンダリノードで同時期に実施してください。 プライマリノード、セカンダリノードで異なるタイミングでバックアップしたデータをリストアした場合、 整合性がとれなくなる場合があります。

    また、プライマリノード、セカンダリノードを同じバックアップ方法(通常のバックアップ/オンラインバックアップ)でバックアップしてください。

  • 通常のバックアップとオンラインバックアップでは退避される情報が異なります。詳細については“Systemwalker Centric Manager導入手引書”の“バックアップで退避される情報”を参照してください。

  • オンラインバックアップ中にフェールオーバーが発生した場合は、バックアップコマンドは異常終了します。

  • 共有資源用パーティションをマウントするディレクトリ名を変更する場合は、環境を新しく構築する必要があります。共有資源用パーティションをマウントするディレクトリ名を変更した場合、以前のバックアップ資産をリストアすることはできません。


クラスタシステム上でSystemwalker Centric Managerの資源をバックアップする手順は以下の通りです。以下の手順は、プライマリノード、セカンダリノードのそれぞれで実施してください。

  1. Systemwalker Centric Managerの停止

  2. クラスタ運用環境でのバックアップ

  3. Systemwalker Centric Managerの起動


Systemwalker Centric Managerの停止

以下の手順により、クラスタ運用しているSystemwalker Centric Managerを停止します。

  1. クラスタサービスを停止します。

    停止手順については、“クラスタシステム上の部門理サーバを停止する”を参照してください。

  2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerのデーモンを停止します。

    /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr


ボリュームの起動

ボリューム管理ソフトウェアなどを使用している場合は、Systemwalker Centric Managerで使用するボリュームを起動します。

ポイント

バックアップコマンドでは、共有ディスクを自動的にマウントするため、手動でマウントする必要はありません。また、マウントした状態でバックアップコマンドを実行しても問題ありません。


クラスタ運用環境でのバックアップ

以下のコマンドを実行します。mpbkc(バックアップコマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。

/opt/systemwalker/bin/mpbkc -b 退避先ディレクトリ名

退避先ディレクトリ名には、フルパスを指定してください。


Systemwalker Centric Managerの起動

以下の手順により、クラスタ運用しているSystemwalker Centric Managerを起動します。

  1. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerのデーモンを起動します。

    /opt/systemwalker/bin/scentricmgr

  2. クラスタ登録されているSystemwalker Centric Managerのサービスを起動します。

    起動手順については、“スタシステム上の部門管理サーバを起動する”を参照してください。

ポイント

起動処理後には scstatコマンドにより、Systemwalker Centric Managerデータサービスが起動されたことを確認できます。


監視機能を継続したまま資源をバックアップする手順は以下の通りです。

以下の手順はプライマリノード、セカンダリノードのそれぞれで実施してください。

クラスタ運用環境でのバックアップ

  1. プライマリノードを運用系にします。

  2. プライマリノードで、以下のコマンドを実行します。

    /opt/systemwalker/bin/mpbkc -b 退避先ディレクトリ名 -SN

    退避先ディレクトリ名には、フルパスを指定してください。

    mpbkc(バックアップコマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。

  3. セカンダリノードにスイッチオーバ(切り替え)します。

  4. セカンダリノードで、以下のコマンドを実行します。

    /opt/systemwalker/bin/mpbkc -b 退避先ディレクトリ名 -SN

    退避先ディレクトリ名には、フルパスを指定してください。

    mpbkc(バックアップコマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。