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Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド UNIX編

2.3.5 クラスタシステムの監視

Systemwalker Centric Managerでは、クラスタシステム上の業務の監視、またはクラスタシステム自身の監視として、以下のことを行います。

業務サーバ(クラスタシステム)で障害があった場合に、監視メッセージを運用管理サーバに送信するイメージ図を以下に示します。


2.3.5.1 クラスタサービス/クラスタリソースの監視

クラスタサービスおよびクラスタリソースの稼働監視、異常監視、および性能監視について説明します。Systemwalker Centric Managerは、クラスタソフトウェアと連携して、クラスタサービスおよびクラスタリソースを監視します。

使用できるクラスタサービス/クラスタリソースの監視機能の特徴を以下の表に示します。

資源

監視形態

機能

実現方法

クラスタサービス

稼働監視

クラスタソフトウェアのメッセージ監視

障害監視

クラスタソフトウェアのメッセージ監視

性能監視

論理IPアドレス

稼働監視

管理サーバからのポーリング(稼働状態の監視スクリプト)

障害監視

クラスタソフトウェアのメッセージ監視

性能監視

共有ディスク

稼働監視

クラスタソフトウェアのメッセージ監視

障害監視

クラスタソフトウェアのメッセージ監視

性能監視

共有ディスクの性能監視

クラスタのアプリケーション

稼働監視

クラスタソフトウェアのメッセージ監視

障害監視

クラスタソフトウェアのメッセージ監視

性能監視

アプリケーションの性能監視

○:標準機能で実現
◎:クラスタソフトウェアと連携した監視

注意

クラスタサービスに登録した個々のアプリケーション(クラスタリソース)の稼働監視はできません。

2.3.5.2 クラスタソフトウェアの監視

クラスタソフトウェアの稼働監視、異常監視、および性能監視について説明します。クラスタソフトウェアの監視は、ローカル上にあるミドルウェアを監視する場合と同じように行います。

資源

監視形態

機能

実現方法

クラスタソフトウェア

稼働監視

アプリケーションの稼働監視

障害監視

クラスタソフトウェアのメッセージ監視

性能監視

アプリケーションの性能監視

○:標準機能で実現


2.3.5.3 ローカルリソースの監視

クラスタシステムを構成するローカルリソースの稼働監視、障害監視、および性能監視について説明します。

ローカルリソースの監視は、クラスタシステムではないシステムを監視する場合と同じように行います。監視する資源と監視の範囲は、運用設計時に検討して決定してください。

資源

監視形態

機能

実現方法

ネットワーク(物理IPアドレス)

稼働監視

稼働状態の監視

障害監視

OSのメッセージ監視

性能監視

MIBしきい値監視

ハードウェア/OS

稼働監視

稼働状態の監視

障害監視

OS、サーバ管理ツールのメッセージ監視

性能監視

ハードウェア/OSの性能監視

ミドルウェア

稼働監視

アプリケーションの稼働監視

障害監視

ミドルウェアのメッセージ監視

性能監視

アプリケーションの性能監視

○:標準機能で実現
△:ほかの管理ツールとの連携することで、詳細情報の監視を実現