機能説明
被監視ノード、またはネットワーク機器のIPv6インタフェースに対し、一定間隔でPINGを行い、監視対象のIPv6インタフェースがダウンしていた場合、運用管理サーバ、または部門管理サーバへトラップを通知します。
サンプルスクリプトファイル
OS種別 | 格納場所とファイル名 |
---|---|
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpsc\sample\snmipchk.swt |
Solaris | /etc/opt/FJSVssc/sample/snmipchk.swt |
Linux | /etc/opt/FJSVssc/sample/snmipchk.swt |
HP-UX | 提供なし |
AIX | 提供なし |
実行に必要な権限
Windowsの場合、Administrator権限が必要です。
Solaris/Linuxの場合、root権限が必要です。
編集可能な項目
編集可能な項目を以下に示します。各項目の詳細については、格納されているサンプルスクリプトを参照してください。
監視間隔
監視元ホスト
監視時間帯
動作定義パート[単独定義型]の規約に従い編集します。
二重監視
動作定義パート[単独定義型]の規約に従い編集します。
被監視サーバ情報
動作定義パート[単独定義型]の規約に従い編集します。
項目は以下の通りです。
被監視ホストのIPv4インタフェース
被監視ホストのIPv6インタフェース
レスポンス時間
リトライ回数
トラップ通知先ホスト
二重化
動作定義パート[単独定義型]の規約に従い編集します。
注意事項
本スクリプトによる監視は、運用管理サーバ、および、部門管理サーバにて可能であり、バージョンレベルはV10.0L20または10.1以降で動作します。V10.0L10または10.0以前で動作させた場合、以下のエラーメッセージが表示されます。
MpNmsIP6: ERROR: 2005: コマンドが見つかりません。 コマンド名:%1 監視元:%2 |
監視対象とするIPv6インタフェースは、監視対象ノード上でifconfigなどにより、監視対象インタフェースを参照し、指定してください。
Solaris 9以降でIPv6インタフェースを追加する場合、以下の方法で追加することができます。
Solarisインストール時
Solarisインストール時にIPv6設定でIPv6を使用するように設定してください。
Solarisインストール後
IPv6対応するインタフェースをifconfigで参照し、空ファイルを生成し、リブートします。
例)hme0のインタフェースをIPv6対応する場合
# touch /etc/hostname6.hme0 # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
下記のWindows OSでIPv6インタフェースを追加する場合、以下の方法で追加することができます。
対象のWindows OS:
Windows Server 2003 STD/Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EE
Windows Server 2008 STD/Windows Server 2008 DTC/Windows Server 2008 EE/Windows Server 2008 for Itanium-Based Systems/Windows Server 2008 Foundation/Windows Server 2008 R2
手順:
コントロールパネルから「ネットワーク接続」-「ローカルエリア接続」を選択し、「ローカルエリア接続の状態」ダイアログボックスを表示します。
「プロパティ」ボタンをクリックし、「ローカルエリア接続のプロパティ」ダイアログボックスを表示します。
「インストール」ボタンをクリックし、「ネットワークコンポーネントの種類の選択」ダイアログボックスを表示します。
リストボックスから「プロトコル」を選択し、「追加」ボタンをクリックして、「ネットワークプロトコルの選択」ダイアログボックスを表示します。
リストボックスから「Microsoft TCP/IP version 6」を選択し、「OK」ボタンをクリックします。
「閉じる」ボタンをクリックします。
IPv6インタフェース稼働監視は、IPv6スタックが搭載されていない場合、IPv6インタフェースの稼働監視を行うことができないため、警告メッセージを運用管理サーバへ通知し、監視は行いません。
監視元ホストから被監視ホスト間のネットワーク経路異常の場合(ルーティングが通らない場合も含む)、被監視ホスト上でIPv6インタフェースがダウンしていない場合でも、異常と判断します。
通知したイベントの自動対処は行いません。
被監視ホスト(IPv4インタフェース/IPv6インタフェース)、トラップ通知先ホストに不当なIPアドレスまたはホスト名が設定された場合、スクリプト実行端末のコンソールに、“sw_SnmSendTrap: xxxxxxxxxx”のエラーメッセージが表示され、運用管理サーバに“コマンドの起動に失敗しました。”のイベントが通知されます。
また、スクリプトを自動起動に設定した場合は、以下のファイルにエラーが出力されます。
【Windows版】
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpsc\log\at_実行名0.log Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpsc\log\at_実行名1.log
【UNIX版】
/var/opt/FJSVssc/log/at_実行名0.log /var/opt/FJSVssc/log/at_実行名1.log
被監視ホスト、トラップ通知先ホストの指定で以下の問題がないか確認してください。
IPv4インタフェースを設定するところにIPv6インタフェースが設定されていないか
被監視ホストのIPv4インタフェースのノードが[Systemwalkerコンソール]に存在しているか
被監視ホストのIPv4インタフェース、トラップ通知先ホストがhostsまたはDNSに登録されているか
運用管理サーバがV13.2.0以前、部門管理サーバ/業務サーバがWindows Server 2008以降の環境の場合
部門管理サーバ/業務サーバで稼働監視を動作させるには、部門管理サーバ/業務サーバに格納されているスクリプトを運用管理サーバにコピーしてください。
クラスタ運用をしている場合
監視元ホストがクラスタの場合、運用系で監視を行う場合は二重監視の設定をOFFにしてください。
運用管理サーバ二重化の場合
監視元ホストの設定で主系サーバ、従系サーバのホスト名を空白で区切って指定してください。
パーソナルファイアウォール導入ノードの監視について
パーソナルファイアウォールの導入によりICMP応答を抑止している被監視ノードでは、本機能による監視が行えません。監視対象とする場合、ICMPに応答するように設定してください。
連携型二重化の場合
二重化の設定がONの場合とOFFの場合で、出力されるメッセージが異なります。詳細は“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”の“MpNmsIP6で始まるメッセージ”を参照してください。
使用例
部門管理サーバ(host1)から被監視ホスト(host2)のIPv6インタフェース(fe80::260:97ff:fe02:6ea5)に対し、稼働状態をチェックし、異常発生時には、運用管理サーバ(host3)へイベント通知を行います。
編集内容
[監視間隔(分) ]
set g(Interval) {60}
[監視元ホスト]
set g(PollingHost) {host1}
[監視時間帯]
set g(TimeRange) {00:00-23:59}
二重監視
set g(Dual) ON
[被監視サーバ情報]
lappend pr(1) host2 fe80::260:97ff:fe02:6ea5 10 3 host3
二重化
set g(DuplicateAutoAction) OFF