機能説明
引数で指定されたコマンドを、システム監視を行っている複数システムに対して実行し、その応答結果をレポートします。
サンプルスクリプトファイル
OS種別 | 格納場所とファイル名 |
---|---|
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpsc\sample\scGlobalRmtCmd.swt |
Solaris | /etc/opt/FJSVssc/sample/scGlobalRmtCmd.swt |
Linux | /etc/opt/FJSVssc/sample/scGlobalRmtCmd.swt |
HP-UX | 提供なし |
AIX | 提供なし |
実行に必要な権限
Windowsの場合、Administrator権限が必要です。
UNIXの場合、root権限が必要です。
編集可能な項目
編集可能な項目を以下に示します。各項目の詳細については、格納されているサンプルスクリプトを参照してください。
発行対象システムの指定
コマンドの発行対象となるノード名のリストを定義します。
ノード名は、[ノードプロパティ]画面の[インタフェース]タブの[ホスト名]に設定されている名前を使用します。パラメタで発行対象システムのノード名(-h targetnodes)を指定した場合、この設定は無効になります。
レポート対象(または対象外)応答の指定
応答文字列の中から出力対象とする文字列を定義します。
結果レポート出力先指定
コマンドの実行結果の出力先を定義します。
ファイルまたは標準出力に出力させることができます。
出力時のシステムごとのソート指定
コマンドの実行結果の出力を、システムごとにソートするか否かを定義します。
異常終了数カウント有無
コマンドが異常終了した数のカウントをするか否かを定義します。
リモートコマンド同時発行数
大量のシステムに対するコマンド発行において、一度にコマンドを発行するシステム数を定義します。
発行リトライ回数
コマンドの発行に失敗した場合に、コマンドの発行をリトライする回数を定義します。
発行リトライ間隔
コマンドの発行に失敗した場合に、コマンドの発行をリトライする間隔を定義します。
注意事項
リモートコマンドの同時実行可能数は、大規模同報リモートコマンド、Systemwalkerコンソールのリモートコマンド、アクション定義のリモートコマンドなども含めて、Systemwalker Centric Manager全体で30個までです。
リモートコマンドの発行先ノードは、システム監視を行っている被監視ノードです。したがって、運用管理クライアントから運用管理サーバに対して、リモートコマンドを発行することはできません。
実行するコマンドのオプションにダブルコーテーション(")や円記号(\)を記述する場合は、コマンドラインで解釈されないようにその前に円記号(\)を付加してください。
本スクリプトにはタイムアウトの設定はなく、発行するコマンドの実行結果が出力し終わるまで動作し続けます。
本スクリプトでは、Systemwalkerのリモートコマンド機能を利用してコマンドの発行を行います。リモートコマンド機能についての詳細および注意事項については“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“リモートからコマンドを発行する”の説明を参照してください。
起動時の引数
記述形式
swctclsh execname|scriptfile [-nosplit] [-h targetnodes] command [option …]
オプション
実行する単体起動スクリプトを指定します。
登録済みスクリプトの実行名、または、フルパスのスクリプトファイル名を指定します。
実行するコマンドのオプション(option)で使用しているダブルコーテーション(")や円記号(\)をコマンドラインに解釈させない場合に指定します。
例) UNIX環境上でWindows環境のノードへ、dir "C:\Program Files" のコマンドとオプションを発行する場合
-nosprint を指定しない場合:
swctclsh scGlobalRmtCmd.swt dir \"C:\\Program Files\"
-nosprint を指定する場合:
swctclsh scGlobalRmtCmd.swt -nosplit dir "C:\Program Files"
発行対象システムのノード名のリストを指定します。
ノード名は、空白を挟んで複数指定できます。指定できる数に制限はありません。複数指定する場合は、リスト全体をダブルコーテーションで囲ってください。
例) -h "node1 node2 node3"
システム監視を行っているシステムに対して実行するコマンドを記述します。
実行するコマンドのオプションを記述します。
使用例
システムnode1、node2、node3へ同時にコマンド投入し、応答文字列中に“successful”、または“completion”があるものを発行システムごとにソートして標準出力へレポートします。コマンド発行に失敗した場合、15秒後に1回リトライします。
編集内容
[発行対象システムの指定]
set TargetNodes {node1 node2 node3}
[レポート対象応答の指定]
set RepKeyWords {successful completion} set NotRepKeyWords ""
[結果レポート出力先指定]
set OutPut stdout
[出力時のソート指定]
set Sort on
[異常終了数カウント有無指定]
set AbEndCount off
[リモートコマンド同時発行数]
set MaxRcmdNum 3
[リトライ回数]
set RetNum 1
[リトライ間隔]
set RetInterval 15