機能説明
単一の通知イベントに対して諸情報を解析し、その結果に応じてイベント情報の書き換えを行えるようにします。
参照だけできる情報と書き換えもできる情報があります。イベント情報の項目は以下の通りです。
参照だけ可能な情報
ノード名
IPアドレス
イベント発生日時
オブジェクト名
参照と更新が可能な情報
イベントテキスト
ログ格納の設定
上位システム送信の設定
文字色
背景色
重要度
監視イベント種別
サンプルスクリプトファイル
OS種別 | 格納場所とファイル名 |
---|---|
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpsc\sample\scEventDtlFilter.swt |
Solaris | /etc/opt/FJSVssc/sample/scEventDtlFilter.swt |
Linux | /etc/opt/FJSVssc/sample/scEventDtlFilter.swt |
HP-UX | 提供なし |
AIX | 提供なし |
編集可能な項目
プロシジャ名
プロシジャ名の規約に従い編集します。
必ずプロシジャ名の先頭文字は“Usr”にします。
イベント情報編集処理
可変情報操作処理の規約に従い編集します。
編集可能な項目は以下の通りです。また、イベントテキストには、ノード名やIPアドレスなどのイベント情報を埋め込むこともできます。
イベントテキスト
ログ格納の設定
上位システム送信の設定
文字色
背景色
重要度
監視イベント種別
注意事項
スクリプトの処理内でreturnコマンドおよびexitコマンドは記述しないでください。
スクリプトの処理時間は、そのままSystemwalkerのイベント通知性能に影響を与えます。インテリジェントサービス機能はイベントの滞留を防ぐために、平均の処理時間が3秒を超えるスクリプトはタイムアウトエラーとするため、冗長な処理は極力行わないでください。なお、処理時間の計測は“メッセージ監視アクション型スクリプト動作テスト”で行えます。運用時にはシステム負荷などより処理が遅くなることがあるため、テスト時の処理時間の目安としては、0.5秒以内になるようにしてください。
上位システム送信設定や文字色等のイベント情報が、[Systemwalkerコンソール]の[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスの[メッセージ監視(詳細)]で変更されている場合でも、イベント詳細フィルタリングの変更が優先されます。
監視イベント種別を参照・編集するスクリプトをSystemwalkerのバージョンレベルがV11.0L10または11.0以前で動作させた場合、監視イベント種別の参照は""(空文字列)になります。また、編集した内容は、無視されます。
[監視イベント種別]を編集する場合、[監視イベント種別]は、必ず[監視イベント種別設定]ウィンドウで登録されている[監視イベント種別]を設定してください。登録されていない[監視イベント種別]に変更した場合、イベントメッセージは[Systemwalkerコンソール[監視]]ウィンドウの[監視イベント一覧]に表示されません。
使用例
夜間業務のイベント(発生時刻が0時~4時台)は、[メッセージ一覧]での表示色を以下の通りにします。
文字:黒
背景:淡灰色
編集内容
[プロシジャ名]
set ProcName UsrAplEventSup
[イベント情報の編集処理]
# 日時なしメッセージは処理対象外 if {$Time_H !="-"} { if {$Time_H < 5} { set TextColor 0 set BackColor 14 } }