機能説明
イベントテキストの変換をします。その際、メッセージテキスト中の任意の文字列を変換先文字列中に埋め込むことができます。
自動運用支援のフィルタリングで変換元テキストの特定を行い、その処理スクリプトとしてスクリプトごとに、常に同一の変換を行います。変換先のパターンの数だけ、スクリプトを作成する必要があります。
サンプルスクリプトファイル
OS種別 | 格納場所とファイル名 |
---|---|
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpsc\sample\scFixedTextChange.swt |
Solaris | /etc/opt/FJSVssc/sample/scFixedTextChange.swt |
Linux | /etc/opt/FJSVssc/sample/scFixedTextChange.swt |
HP-UX | 提供なし |
AIX | 提供なし |
編集可能な項目
プロシジャ名
プロシジャ名の規約に従い編集します。
必ずプロシジャ名の先頭文字は“Usr”にします。
変換先イベントテキスト
動作定義パート[単独定義型]の規約に従い編集します。
通知するイベントテキストを定義します。テキスト中に可変情報を埋め込むことができます。
可変部分切り出し
可変情報操作処理の規約に従い編集します。
変換先イベントテキストに可変文字列を埋め込む場合、その可変文字列を元のイベントテキストから抽出する処理を記述します。
利用可能なイベント情報の項目は以下の通りです。
ノード名
イベント発生日時
イベントテキスト
注意事項
可変部分切り出し処理内でreturnコマンドおよびexitコマンドは記述しないでください。
可変部分切り出し処理時間は、そのままSystemwalkerのイベント通知性能に影響を与えます。インテリジェントサービス機能はイベントの滞留を防ぐために、平均の処理時間が3秒を超えるスクリプトはタイムアウトエラーとするため、冗長な処理は極力行わないでください。なお、処理時間の計測は“メッセージ監視アクション型スクリプト動作テスト”で行えます。運用時にはシステム負荷などより処理が遅くなることがあるため、テスト時の処理時間の目安としては、0.5秒以内になるようにしてください。
使用例
発生したイベントのテキストから、アプリケーション名(“AplName=”に続く文字列)と終了コード(“RetCode=”に続く数値)を可変文字列として切り出し、変換先イベントテキストに埋め込んだイベントを通知します。
以下のイベントを変換対象とします。
[変更前]
"Application abnormal end AplName=Jb01 UserInf=abc RetCode=014 DtlCode=00091"
[変更後]
"アプリケーションJb01が異常終了しました(終了コード014) "
編集内容
プロシジャ名
set ProcName UsrFixedTextChange
変換先イベントテキスト
set SendText {アプリケーション%sが異常終了しました(終了コード%s)}
可変部分切り出し
regexp {AplName=([^ ]*).* RetCode=([^ ]*)} $EventText All Var0 Var1