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Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド

4.32 Mp_PopupUser()関数【Windows版】

機能説明

指定されたユーザが、ログオンしているコンピュータ、または指定されたコンピュータに、ポップアップメッセージを表示します。

呼び出し形式

long Mp_PopupUser(unsigned char *AppName,MpAddress *AddressList,
                  int nAddressList, unsigned char *MsgText)

パラメタ

AppName:

呼び出し元のアプリケーション名のアドレスを指定します。
アプリケーション名は64バイト以内で指定します。

AddressList:

あて先情報構造体(MpAddress)のアドレスを指定します。ポップアップメッセージを送信するユーザ名、またはコンピュータ名を指定します。
複数指定する場合は、配列で指定します。
なお、NULLを指定した場合は、ドメインにログオンしているすべてのユーザに送信します。

nAddressList:

AddressListに指定した配列の数を指定します。

MsgText:

ポップアップに表示するメッセージのアドレスを指定します。
メッセージは128バイト以内で指定します。

構造体の説明

あて先情報構造体(MpAddress)の形式

typedef struct MpAddress_tag {
    int type ;
    unsigned char *address ;
    char *addrid ;
} MpAddress ;
type:

addressに指定したアドレスの種別を指定します。

TYPE_ADDRESS:

ユーザ名またはコンピュータ名

TYPE_NAME:

あて先名

address:

ユーザ名、コンピュータ名、またはあて先名のアドレスを指定します。

addrid:

TYPE_NAMEを指定した場合に、あて先名に対応する利用者管理の利用者コードのアドレスを指定します。

参照

アクション管理のAPI”を参照してください。

復帰値

0以上:

正常。

負の値:

エラー。

MPACT_PARAMERR:

パラメタエラーです。

パラメタに誤りがないかを確認してください。

MPACT_NOMEMORY:

メモリ不足です。

ページファイルのサイズを拡張するか、またはメモリを増設してください。

MPACT_NOTADDRESS:

有効なユーザ名、またはコンピュータ名がありません。

あて先情報構造体(MpAddress)に指定した address に誤りがあります。正しいあて先名に変更してください。

MPACT_NOTMOVE:

アクション管理サーバが起動されていません。

サービス“Systemwalker MpAosfB”が起動されていることを確認してください。

MPACT_COMFAIL:

アクション管理サーバとの通信に失敗しました。

サービス“Systemwalker MpAosfB”、および“Systemwalker MpAosfX”が起動されていることを確認してください。

MPACT_SYSERR:

アクション管理サーバでエラーが発生しました。

イベントログ/syslogに出力されたメッセージを参照してエラーの原因を取り除いた後、Systemwalker Centric Managerを再起動してください。再現する場合は、保守情報収集ツールを使用して[イベント監視]の資料を採取した後、技術員に連絡してください。

MPACT_NOTDLL:

アクション要求用DLLがロードできません。

アクション管理に必要なファイルf3crhxac.dllが、以下のフォルダにあるかどうかを確認してください。

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\bin

ない場合は、Systemwalker Centric Managerを再インストールするか、または保守情報収集ツールを使用して[イベント監視]の資料を採取した後、技術員に連絡してください。

MPACT_EXCEPT:

不当な領域のアドレスが指定されました。

内部論理異常が発生しています。保守情報収集ツールを使用して資料を採取した後、技術員に連絡してください。保守情報収集ツールの使用方法については、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”の“保守情報の収集方法”を参照してください。

API格納場所

アクション管理のAPI”を参照してください。

注意事項

ポップアップメッセージは、Microsoftネットワークで使用できます。

動作環境による差異

Windows NT(R)上で動作可能です。

使用例

ポップアップメッセージ送信(指定ユーザ)APIの使用例を以下に示します。

#include "f3crhxac.h"

unsigned char *AppName    = "ポップアップAPI" ;  // 依頼元アプリケーション名
MpAddress addr [2] ;                             // 送信先アドレス格納域
int naddr ;
unsigned char *text        = "システムを停止します。" ;  // 送信するメッセージテキスト
long lrc ;                                 

addr[0].type = TYPE_ADDRESS ;                    // ユーザ operatorとuser01にメッ
addr[0].address = "operator" ;                   // セージを送信する
addr[1].type = TYPE_ADDRESS ;                  
addr[1].address = "user01" ;
naddr = 2 ;

lrc = Mp_PopupUser(AppName,addr,naddr,text) ;
if ( lrc < 0 ) {
    /* エラー処理 */
}

/* 正常終了 */