機能説明
Mp_ReadMsg()関数発行後にメッセージの受信が完了し、Mp_GetMsgMap()関数を呼び出すことにより、メッセージのデータを取り出します。
呼び出し形式
#include <mp_opagt_api.h> BOOL Mp_GetMsgMap( fp,buf,hostxflg,level,time1,node,NodeID,DatabaseID, time2,category,msgtext,blkno,msgtype,ostype, submsgnum,voicenum,msgcolor,backcolor,domtype, domnum,replyid,systype,ext ); HANDLE fp; /* Mp_OpenMsg()で獲得したハンドル */ /* を指定する */ void *buf; /* Mp_ReadMsg()で指定したバッファ */ /* を指定する */ unsigned char *hostxflg; /* 強制表示フラグ */ short *level; /* メッセージの重要度格納領域のア */ /* ドレスを指定する */ /* 1:最重要 2:重要 3:一般 4:警告5:通知 */ time_t *time1; /* メッセージが自システムに通知さ */ /* れた日時格納領域のアドレスを指 */ /* 定する */ char *node; /* メッセージが出力されたシステム */ /* 名格納領域のアドレスを指定する */ DWORD *NodeID; /* リザーブ領域 */ DWORD *DatabaseID; /* リザーブ領域 */ time_t *time2; /* メッセージが出力された日時格納 */ /* 領域のアドレスを指定する */ char *category; /* メッセージの種別格納領域のアド */ /* レスを指定する */ char *msgtext; /* メッセージ格納領域のアドレスを */ /* 指定する */ unsigned short *blkno; /* メッセージのブロック番号格納領 */ /* 域のアドレスを指定する */ unsigned short *msgtype; /* メッセージ種別格納領域のアドレ */ /* スを指定する */ unsigned short *ostype; /* OS種別格納領域のアドレスを指定 */ /* する */ unsigned short*submsgnum; /* 補助説明文番号格納領域のアドレ */ /* スを指定する */ unsigned short *voicenum; /* 音声番号格納領域のアドレスを指 */ /* 定する */ unsigned char *msgcolor; /* 文字色格納領域のアドレスを指定 */ /* する */ unsigned char *backcolor; /* 背景色格納領域のアドレスを指定 */ /* する */ unsigned short *domtype; /* DOM種別格納領域のアドレスを指定 */ /* する */ long *domnum; /* DOM番号格納領域のアドレスを指定 */ /* する */ char *replyid; /* 返答識別子格納領域のアドレスを */ /* 指定する */ unsigned char *systype; /* 系区別格納領域のアドレスを指定 */ /* する */ EXTENDDATA *ext; /* 拡張データ格納領域のアドレスを */ /* 指定する */
パラメタ
Mp_OpenMsg()で獲得したハンドルを指定します。
Mp_ReadMsg()で指定したバッファを指定します。
リザーブ領域。Charの領域を作成し、そのアドレスを指定してください。
発生したメッセージの重要度レベルが格納されます。
最重要
重要
警告
通知
一般
なお、メッセージ種別(msgtype)が、OP_APIMSGTYPESTAT, OP_APIMSGTYPESTOP, OP_APIMSGTYPECHNGのときは、必ずMPOP_RE_MSGが格納されます。
システム監視エージェントサービスが、メッセージログファイルに格納した日時が格納されます。
Mp_OpenMsg()直後に通知されるメッセージには、以下の値が格納されます。
システム監視エージェント起動メッセージには、システム監視エージェントが、Mp_ReadMsg()に通知した日時が格納されます。
ただし、日時が正しく獲得できなかった場合は、0x00FFFFFFが設定されます。
メッセージが発生したシステムのノード名が格納されます。
MPOP_NODENAMELENバイト分呼び出し元で準備します。
nodeで示されたシステムで、メッセージが出力された日時が格納されます。
ただし、日時が正しく獲得できなかった場合は、以下のように値が設定されます。
0x00FFFFFF
0x00hhmmss
時(0x00~0x17)
分(0x00~0x3B)
秒(0x00~ox3B)
発生したメッセージの監視イベント種別が格納されます。
MPOP_CATEGORYLENバイト分呼び出し元で準備します。
発生したメッセージテキストが格納されます。
2048バイト分呼び出し元で準備します。メッセージ長が2047バイトを超える場合は、2047バイト以降は破棄されます。
マルチラインメッセージのように、複数のメッセージで意味を持つ場合に、複数メッセージをブロック化するための番号が格納されます。
単一メッセージの場合は、OP_ONLYBLK(0x0000)が格納され、マルチラインメッセージの場合は、0x0001~0xFFFFが格納されます。
ブロックの最後のメッセージには、必ずOP_MLTBLK_END(0xFFFF)が格納されます。
発生したメッセージのメッセージ種別が格納されます。メッセージ種別を以下に示します。
通常メッセージ
返答要求メッセージ
高輝度メッセージ
メッセージ削除データ(以下、DOMデータという)
システム監視エージェントサービス起動メッセージ
システム監視エージェントサービス停止メッセージ
システム状態変更メッセージ
発生したメッセージのOS種別が格納されます。
OS種別を以下に示します。
UXP/DS
Solaris1.x系
Solaris2.x系
HP-UX
AIX
MVS
Linux
UXP/M
UXP/VPP
Windows(R) 2000
Windows NT(R)
Windows NT(R) Server
Windows NT(R) Workstation
Windows(R) 3.1, Windows(R) 3.11, Windows(R) 3.11 WorkGroup
Windows(R) 95
Windows(R) 98
Windows(R) XP
Windows(R) XP Professional
Windows(R) XP Home Edition
SXO
Symfoware(R) Parallel Server
RAID
MSP E20
MSP AFII
XSP AFII
AVM/EX
SVPM(FTOPS-II)
MVS 系(IBMおよび他社互換機)
ホスト連携オプション
ASP
Windows Server(R) 2003
Windows Server(R) 2003,Standard Edition
Windows Server(R) 2003,Enterprise Edition
Windows Server(R) 2003,Datacenter Edition
Windows Server(R) 2003,Web Edition
Windows Vista(R)
Windows Vista(R) Ultimate
Windows Vista(R) Enterprise
Windows Vista(R) Business
Windows Vista(R) Home Premium
Windows Vista(R) Home Basic
Windows Server(R) 2008
Windows Server(R) 2008 Standard
Windows Server(R) 2008 Enterprise
Windows Server(R) 2008 Datacenter
Windows Server(R) 2008 Standard without Hyper-V
Windows Server(R) 2008 Enterprise without Hyper-V
Windows Server(R) 2008 Datacenter without Hyper-V
Windows Server(R) 2008 for Itanium-Based systems
Windows(R) Web Server 2008
Microsoft(R) Hyper-V Server 2008
Windows Server(R) 2008 Foundation
Windows(R) 7
Windows(R) 7 Ultimate
Windows(R) 7 Enterprise
Windows(R) 7 Professional
Windows(R) 7 Home Premium
Windows(R) 7 Starter for Small Notebook PCs
不明
GEEおよびUNIX版集中監視マネージャのGS連携オプションが使用する、メッセージの補助説明文の番号が格納されます。
この値は、GEEおよびGS連携オプション以外では使用しません(Windowsでは無効)。
UNIX版集中監視マネージャで音声を出力する場合の、音声に対する番号が格納されます。
音声出力機能は未サポートです(Windowsでは無効)。
[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に表示する、メッセージの文字の色が格納されます。
文字色の種類を以下に示します。
黒色
白色
赤色
緑色
青色
黄色
明青色
紫色
濃い灰色
黄緑色
空色
桃色
青緑色
茶色
淡い灰色
黄土色
メッセージ属性に応じた初期設定色
[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に表示する、メッセージの背景色が格納されます。
文字色の種類は、msgcolorと同じです。
返答要求メッセージ、および高輝度メッセージの種類が格納されます。
これは、返答要求メッセージ、高輝度メッセージ、およびDOM対応メッセージとDOMデータとの対応をとるために使用します。
DOM種別を以下に示します。
返答要求メッセージおよび高輝度メッセージ以外。
NIPDOM。MSPのNIP時のメッセージ、およびDOMデータです(Windowsでは無効)。
MSPDOM。MSPの通常時のメッセージ、およびDOMデータです(Windowsでは無効)。
XSPのNIP時以外の返答要求メッセージ、高輝度メッセージ、およびDOMデータです(Windowsでは無効)。
WORKITDOM。BS*NET/WORKITが通知する返答要求メッセージ、およびDOMデータです。
ASPが通知する返答要求メッセージ、高輝度メッセージ、およびDOMデータです。
Systemwalker Centric Managerアプリケーションが通知するDOM対応メッセージ、およびDOMデータです。
一般のアプリケーションが通知するDOM対応メッセージ、およびDOMデータです。
返答要求メッセージ、および高輝度メッセージの場合に、メッセージとDOMデータとの対応をとるための番号が格納されます。
この番号は、メッセージ発生システム内でDOM種別ごとに一意です。
返答要求メッセージに対してコマンドで返答するときの、メッセージを識別する文字列が格納されます。
9バイト分呼び出し元で準備します。
ホットスタンバイシステムの場合に、メッセージが発生した時点での運用系、待機系の区別が格納されます。
運用系および待機系の区別を以下に示します。
ホットスタンバイシステムではない。
または、ホットスタンバイシステムですが、運用系、待機系がまだ決定していない。
ホットスタンバイシステムの運用系です。
ホットスタンバイシステムの待機系です。
Windows NT(R) のマイクロソフトクラスタシステムの運用。
発生したメッセージの拡張データが格納されます。
構造体の説明
拡張データ(EXTENDDATA)の形式
/* * EXTEND DATA */ typedef struct _EXTENDDATA { char runtype[MPOP_RUNTYPELEN]; unsigned char mailmsgflg; char rsv1[2]; DWORD DatabaseID; unsigned int IPaddr; DWORD DMInstallType; DWORD JMInstallType; DWORD MW_DM_vl; char MW_DM_suffix[MPOP_SUFFIXLEN]; char MW_DM_updatenum[MPOP_UPDATENUMLEN]; DWORD MW_JM_vl; char MW_JM_suffix[MPOP_SUFFIXLEN]; char MW_JM_updatenum[MPOP_UPDATENUMLEN]; unsigned char auttrbtkt; char domkey[MPOP_DOMKEYLEN]; } EXTENDDATA;
メッセージが発生したシステムの運用形態名が格納されます。
発生したメッセージのメール連携フラグが格納されます。
メール連携機能を使用していないメッセージです。
メール連携機能により通知されたメッセージです。
DOM拡張キーが格納されます。
DOM拡張キーがない場合は、NULLが設定されます。
リザーブ領域。
メッセージが発生したシステムのIPアドレスが格納されます。
アドレスがない場合は、0が格納されます。
メッセージが発生したシステムのIPアドレスが格納されます。
メッセージが発生したシステムのSystemwalker Centric Managerのインストールタイプが格納されます。
メッセージが発生したシステムのSystemwalker Operation Managerのインストールタイプが格納されます。
メッセージが発生したシステムのSystemwalker Centric Managerのメジャーバージョン、マイナーバージョン、メジャーレベルが格納されます。
0x00000000 a) メジャーバージョン ←→←→←→ b) マイナーバージョン a) b) c) c) メジャーレベル
メッセージが発生したシステムのSystemwalker Centric Managerのサフィックスが格納されます。
メッセージが発生したシステムのSystemwalker Centric Managerのアップデートパック修正番号が格納されます。
メッセージが発生したシステムのSystemwalker Operation Managerのメジャーバージョン、マイナーバージョン、メジャーレベルが格納されます。
形式は、MW_DM_vlと同様です。
メッセージが発生したシステムのSystemwalker Operation Managerのサフィックスが格納されます。
メッセージが発生したシステムのSystemwalker Operation Managerのアップデートパック修正番号が格納されます。
リザーブ領域。
実行に必要な権限/実行環境
【Windows版】
運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバでは、Administrator権限/DmAdmin権限/DmOperation権限/DmReference権限が必要です。
運用管理クライアント/クライアントでは、一般ユーザ権限で実行可能です。
運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバで実行可能です。
運用管理クライアント/クライアントでは、[イベント監視]を選択インストールしたとき実行可能です。
参照
以下のシステム監視のAPIを参照してください。
復帰値
正常終了。メッセージを正常に受信。
異常終了。詳細なエラーコードは、GetLastError()で取得してください。
API格納場所
“監視メッセージのAPI”を参照してください。
注意事項
拡張データの各メンバの値は、SystemWalker/CentricMGR V4.0L10以前のシステムで発生したメッセージには設定されません。
動作環境による差異
以下のインストール種別で使用可能です。
運用管理サーバ
部門管理サーバ
業務サーバ
運用管理クライアント:
Windows(R) 2000/Windows NT(R)/Windows(R) XP(注)/Windows Vista(R)/Windows(R) 7
クライアント
Windows(R) 2000/Windows NT(R)/Windows(R) XP(注)/Windows Vista(R)/Windows(R) 7
注)システム監視エージェントインストール選択時