機能説明
Mp_OpenEventStat()発行後、Mp_ChangeEventStat()関数を発行することにより、イベントの対処要求を行います。
呼び出し形式
【Windows版】
#include <mp_opmgr_api.h> int Mp_ChangeEventStat( fp, hisnum, keydata, status, dealer, memo, chgflag ); HANDLE fp; /* ファイル記述子を指定する */ long hisnum; /* 監視イベント番号を指定する */ MPOPCESKEY *keydata; /* MPOPCESKEY構造体を指すポインタを */ /* 指定する */ DWORD status; /* イベントの状態を指定する */ char *dealer; /* 対応者を指定する */ char *memo; /* メモを指定する */ DWORD chgflag; /* 変更指定を有効にする項目を指定する */
【UNIX版】
#include <mp_opmgr_api.h> int Mp_ChangeEventStat( fp, hisnum, keydata, status, dealer, memo, chgflag ); int fp; /* ファイル記述子を指定する */ long hisnum; /* 監視イベント番号を指定する */ MPOPCESKEY *keydata; /* MPOPCESKEY構造体を指すポインタを */ /* 指定する */ unsigned long status; /* イベントの状態を指定する */ char *dealer; /* 対応者を指定する */ char *memo; /* メモを指定する */ unsigned long chgflag; /* 変更指定を有効にする項目を指定する*/
パラメタ
Mp_OpenEventStat()で獲得したハンドル、またはファイル記述子を指定します。
対処する監視イベントの、監視イベント番号を指定します。監視イベント番号は、2,147,483,647以下の値です。
対処する監視イベントを、イベントテキスト、イベント発生システムのノード名/ノードID、およびイベント発生日時で特定する場合は、このパラメタに0を指定します。
MPOPCESKEY構造体を指すポインタを指定します。
この構造体は、対処する監視イベントを、イベントテキスト、イベント発生システムのノード名/ノードID、およびイベント発生日時で特定する場合に必要です。
対処するイベントを監視イベント番号で特定する場合は、NULLを指定します。
対処する監視イベントの状態を指定します。このパラメタには、以下の値のどれかを指定します。
監視イベントの状態は“保留”。
監視イベントの状態は“対処済”。
監視イベントの状態は“返答済”。
監視イベントに対応した人の名前を、以下の範囲で指定します。
なお、新規対応者を指定しないで、対処要求前の情報を破棄する場合は、NULLを指定します。
16バイト以内で指定します。
システムのデフォルトロケールにUTF-8使用している場合は32バイト以内、それ以外では16バイト以内で指定します。
監視イベントに対するユーザメモを、320バイト以内で指定します。
新規ユーザメモを指定しないで、対処要求前の情報を破棄する場合は、NULLを指定します。
注意
【UNIX版】
システムのデフォルトロケールがUTF-8以外の場合は、以下の点も考慮する必要があります。
memoに指定した文字列をUTF-8に変換した場合に、320バイトを超えないこと。
この変換はUTF-8以外のロケールで運用している運用管理サーバから、UTF-8で運用している全体監視サーバに監視イベントを送信したときに起こります。このため、UTF-8で運用される全体監視サーバへイベントを送信する場合は、目安として以下の範囲でmemoを指定してください。
SJIS半角カナ1文字は3、それ以外の場合は1バイトコードの英数字を1、2バイトコードの文字を3とカウントしたときに、指定文字数の合計が320を超えないこと。
対処要求で、変更指定を有効にする項目を指定します。
このパラメタには、以下のフラグを任意に組み合わせて指定します。
statusに指定された値を有効にする。
dealerに指定された値を有効にする。
memoに指定された値を有効にする。
status、dealer、memoに指定された値をすべて有効にする。
構造体の説明
MPOPCESKEY構造体の形式
【Windowsの場合】
typedef struct _MPOPCESKEY { char nodename[MPOP_NODENAMELEN]; DWORD NodeID; /* リザーブ領域 */ DWORD DatabaseID; /* リザーブ領域 */ time_t timerec; char eventtext[MPOP_EVENTLEN]; } MPOPCESKEY;
【UNIXの場合】
typedef struct _MPOPCESKEY { char nodename[MPOP_NODENAMELEN]; unsigned long NodeID; /* リザーブ領域 */ unsigned long DatabaseID; /* リザーブ領域 */ time_t timerec; char eventtext[MPOP_EVENTLEN]; } MPOPCESKEY;
対処する監視イベントが発生したシステムのノード名を指定します。
対処する監視イベントが発生した日付および時間を、time_t型で指定します。
対処する監視イベントのテキストを指定します。
実行に必要な権限/実行環境
【Windows版】
運用管理サーバでは、Administrator権限/DmAdmin権限/DmOperation/DmReference権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
【UNIX版】
運用管理サーバでは、システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
参照
以下のシステム監視のAPIを参照してください。
復帰値
正常終了。イベントを正常に対処。
異常終了。返答要求メッセージ以外を“返答済”にしたため対処不可能。
異常終了。ログファイルに該当するイベントが存在しないため対処不可能。
異常終了。返答要求メッセージで、すでに状態が“返答済”のため対処不可能。
異常終了。イベントの状態が“調査中”のため対処不可能。
異常終了。異常発生のため対処不可能。
異常終了。イベントを正常に対処したが、マネージャで続行不可能な異常が発生。
備考
マイナス復帰した場合の詳細なエラーコードは、以下の方法で取得/参照してください。
GetLastError()で取得してください。
エラーコードは、errnoに設定されます。
errnoにはシステムのエラーコード(/usr/include/sys/errno.hに定義)、または/opt/systemwalker/include/mp_operr_api.hに定義されている値が設定されます。
API格納場所
“監視イベントのAPI”を参照してください。
動作環境による差異
運用管理サーバだけで使用可能です。