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Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド

4.2 Mp_ChangeEventStat()関数

機能説明

Mp_OpenEventStat()発行後、Mp_ChangeEventStat()関数を発行することにより、イベントの対処要求を行います。

呼び出し形式

【Windows版】

#include <mp_opmgr_api.h>
int    Mp_ChangeEventStat( fp, hisnum, keydata, status, dealer,
                           memo, chgflag );

HANDLE     fp;         /* ファイル記述子を指定する           */
long       hisnum;     /* 監視イベント番号を指定する         */
MPOPCESKEY *keydata;   /* MPOPCESKEY構造体を指すポインタを   */
                       /* 指定する                           */
DWORD      status;     /* イベントの状態を指定する           */
char       *dealer;    /* 対応者を指定する                   */
char       *memo;      /* メモを指定する                     */
DWORD      chgflag;    /* 変更指定を有効にする項目を指定する */

【UNIX版】

#include <mp_opmgr_api.h>
int    Mp_ChangeEventStat( fp, hisnum, keydata, status, dealer,
                           memo, chgflag );

int        fp;          /* ファイル記述子を指定する          */
long       hisnum;      /* 監視イベント番号を指定する        */
MPOPCESKEY *keydata;    /* MPOPCESKEY構造体を指すポインタを  */
                        /* 指定する                          */
unsigned long  status;  /* イベントの状態を指定する          */
char       *dealer;     /* 対応者を指定する                  */
char       *memo;       /* メモを指定する                    */
unsigned long chgflag;  /* 変更指定を有効にする項目を指定する*/

パラメタ

fp:

Mp_OpenEventStat()で獲得したハンドル、またはファイル記述子を指定します。

hisnum:

対処する監視イベントの、監視イベント番号を指定します。監視イベント番号は、2,147,483,647以下の値です。
対処する監視イベントを、イベントテキスト、イベント発生システムのノード名/ノードID、およびイベント発生日時で特定する場合は、このパラメタに0を指定します。

keydata:

MPOPCESKEY構造体を指すポインタを指定します。
この構造体は、対処する監視イベントを、イベントテキスト、イベント発生システムのノード名/ノードID、およびイベント発生日時で特定する場合に必要です。
対処するイベントを監視イベント番号で特定する場合は、NULLを指定します。

status:

対処する監視イベントの状態を指定します。このパラメタには、以下の値のどれかを指定します。

MPOP_CES_DEFEVT:

監視イベントの状態は“保留”。

MPOP_CES_FIXEVT:

監視イベントの状態は“対処済”。

MPOP_CES_REPEVT:

監視イベントの状態は“返答済”。

dealer:

監視イベントに対応した人の名前を、以下の範囲で指定します。
なお、新規対応者を指定しないで、対処要求前の情報を破棄する場合は、NULLを指定します。

【Windowsの場合】

16バイト以内で指定します。

【UNIXの場合】

システムのデフォルトロケールにUTF-8使用している場合は32バイト以内、それ以外では16バイト以内で指定します。

memo:

監視イベントに対するユーザメモを、320バイト以内で指定します。
新規ユーザメモを指定しないで、対処要求前の情報を破棄する場合は、NULLを指定します。

注意

UNIX版】

システムのデフォルトロケールがUTF-8以外の場合は、以下の点も考慮する必要があります。

  • memoに指定した文字列をUTF-8に変換した場合に、320バイトを超えないこと。

    この変換はUTF-8以外のロケールで運用している運用管理サーバから、UTF-8で運用している全体監視サーバに監視イベントを送信したときに起こります。このため、UTF-8で運用される全体監視サーバへイベントを送信する場合は、目安として以下の範囲でmemoを指定してください。

  • SJIS半角カナ1文字は3、それ以外の場合は1バイトコードの英数字を1、2バイトコードの文字を3とカウントしたときに、指定文字数の合計が320を超えないこと。

chgflag:

対処要求で、変更指定を有効にする項目を指定します。
このパラメタには、以下のフラグを任意に組み合わせて指定します。

MPOP_CES_STATUS:

statusに指定された値を有効にする。

MPOP_CES_DEALER:

dealerに指定された値を有効にする。

MPOP_CES_MEMO:

memoに指定された値を有効にする。

MPOP_CES_ALL:

status、dealer、memoに指定された値をすべて有効にする。

構造体の説明

MPOPCESKEY構造体の形式

【Windowsの場合】

typedef struct _MPOPCESKEY {
   char       nodename[MPOP_NODENAMELEN];
   DWORD          NodeID;         /* リザーブ領域  */
   DWORD          DatabaseID;     /* リザーブ領域  */
   time_t     timerec;
   char       eventtext[MPOP_EVENTLEN];
} MPOPCESKEY;

【UNIXの場合】

typedef struct _MPOPCESKEY {
   char       nodename[MPOP_NODENAMELEN];
   unsigned long  NodeID;         /* リザーブ領域  */
   unsigned long  DatabaseID;     /* リザーブ領域  */
   time_t     timerec;
   char       eventtext[MPOP_EVENTLEN];
} MPOPCESKEY;
nodename:

対処する監視イベントが発生したシステムのノード名を指定します。

timerec:

対処する監視イベントが発生した日付および時間を、time_t型で指定します。

eventtext:

対処する監視イベントのテキストを指定します。

実行に必要な権限/実行環境

【Windows版】

【UNIX版】

参照

以下のシステム監視のAPIを参照してください。

復帰値

0:

正常終了。イベントを正常に対処。

4:

異常終了。返答要求メッセージ以外を“返答済”にしたため対処不可能。

3:

異常終了。ログファイルに該当するイベントが存在しないため対処不可能。

2:

異常終了。返答要求メッセージで、すでに状態が“返答済”のため対処不可能。

1:

異常終了。イベントの状態が“調査中”のため対処不可能。

-1:

異常終了。異常発生のため対処不可能。

-2:

異常終了。イベントを正常に対処したが、マネージャで続行不可能な異常が発生。

備考

マイナス復帰した場合の詳細なエラーコードは、以下の方法で取得/参照してください。

【Windows版】

GetLastError()で取得してください。

【UNIX版】

エラーコードは、errnoに設定されます。
errnoにはシステムのエラーコード(/usr/include/sys/errno.hに定義)、または/opt/systemwalker/include/mp_operr_api.hに定義されている値が設定されます。

API格納場所

監視イベントのAPI”を参照してください。

動作環境による差異

運用管理サーバだけで使用可能です。