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Systemwalker Centric Manager ソリューションガイド コリレーション編

B.5 イベントグループの定義例

イベントグループ定義の定義例として、以下の3パターンについて説明します。

ホストを指定して未対処イントを抑止する場合

ホストごとに未対処イベントを抑止する場合

複数ストをグループ化して未対処イベントを抑止する場合

ホストを指定して未対処イベントを抑止する場合

ある特定のホストから発生したイベントについてだけ、未対処イベントを抑止する場合について説明します。

発生イベント

AP: APL1: ERROR: system error occurred. Code=XXXX Data=XXXXXXXX,XXXXXXXX              --(1)
AP: APL1: ERROR: system error occurred. file system down. Code=XXXX                   --(2)
AP: APL1: ERROR: system error occurred. file I/O error. file=XXXX                     --(3)
AP: APL1: ERROR: system error occurred. hard disk error. disk num=XXXXX               --(4)

監視条件

HostAから発生した上記のイベントは、[監視イベント一覧]に同じ未対処イベントがあれば抑止する。HostA以外から発生した上記イベントは、抑止しない。

設定例

項目

設定内容

説明

[コメント]

(任意)

この定義についてのコメントを記述します。記述しなくても問題ありません。

[ホスト名の特定]

HostA

ある特定のホストから発生したイベントだけを定義する場合は、下位コンピュータのホスト名を設定します。

[メッセージの特定]

AP: APL1: ERROR: system error occurred.

発生イベントのメッセージを設定します。メッセージ文字列すべてを設定する必要はありません。特殊な単語、特殊な文型があれば、それらは正規表現を用いて設定することもできます。また、複数イベントをまとめて定義する場合は、複数イベントに共通な文字列を設定するか、正規表現を使用して設定します。(注1)
ラベル、エラー種別、メッセージテキストに分割しない形式で定義します。(注2)

[設定方法]

(空欄)

イベントグループ名を設定する場合は空欄にします。

[イベントグループ名]

EventGroup1

イベントグループ名を設定します。

注1)

正規表現の使用方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“正規表現の設定例”を参照してください。

注2)

メッセージ内にSolarisが付加する以下の文字列がある場合、この文字列も定義することができます。

  • “[ID nnnnn facility.priority]”形式の文字列

    nnnn : 可変の数値

  • エラー種別の前部分に付加される“xxxx[nnnnn]”形式の文字列から前の文字列

    xxxx : アプリケーションが指定する文字列

    nnnnn : プロセスID

表示結果例

イベントが同じホストから通知された場合は、[監視イベント一覧]には、最初の1個だけが表示されます。

発生イベントが(1)~(4)の順に発生した場合の表示結果例は以下のとおりです。

発生元ホスト

発生メッセージ

表示

説明

HostA

AP: APL1: ERROR: system error occurred. Code=1 Data=12,999

表示

HostAからEventGroup1に属する未対処のイベントが通知されていないため、このイベントは表示されます。

HostA

AP: APL1: ERROR: system error occurred. file system down. Code=0x0e

抑止

既に、HostAからEventGroup1に属する未対処のイベントが通知されているため、このイベントは抑止されます。

HostB

AP: APL1: ERROR: system error occurred. file I/O error. file=XXXX

表示

HostBから発生したイベントのため、抑止対象となりません。

HostA

AP: APL1: ERROR: system error occurred. hard disk error. disk num=D1

抑止

既に、HostAからEventGroup1に属する未対処のイベントが通知されているため、このイベントは抑止されます。

ホストごとに未対処イベントを抑止する場合

発生イベント

AP: APL1: ERROR: system error occurred. Code=XXXX Data=XXXXXXXX,XXXXXXXX              --(1)
AP: APL1: ERROR: system error occurred. file system down. Code=XXXX                   --(2)
AP: APL1: ERROR: system error occurred. file I/O error. file=XXXX                     --(3)
AP: APL1: ERROR: system error occurred. hard disk error. disk num=XXXXX               --(4)

監視条件

上記イベントが発生した場合、ホストごとに最初の1個は表示し、2個目以降を抑止する。

設定例

項目

設定内容

説明

[コメント]

(任意)

この定義についてのコメントを記述します。記述しなくても問題ありません。

[ホスト名の特定]

[=:全ての他システム]

[=:全ての他システム]を選択します。

[メッセージの特定]

AP: APL1: ERROR: system error occurred.

発生イベントのメッセージを設定します。メッセージ文字列すべてを設定する必要はありません。特殊な単語、特殊な文型があれば、それらは正規表現を用いて設定することもできます。また、複数イベントをまとめて定義する場合は、複数イベントに共通な文字列を設定するか、正規表現を使用して設定します。(注1)
ラベル、エラー種別、メッセージテキストに分割しない形式で定義します。(注2)

[設定方法]

(空欄)

イベントグループ名を設定する場合は空欄にします。

[イベントグループ名]

EventGroup1

イベントグループ名を設定します。

注1)

正規表現の使用方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“正規表現の設定例”を参照してください。

注2)

メッセージ内にSolarisが付加する以下の文字列がある場合、この文字列も定義することができます。

  • “[ID nnnnn facility.priority]”形式の文字列

    nnnn : 可変の数値

  • エラー種別の前部分に付加される“xxxx[nnnnn]”形式の文字列から前の文字列

    xxxx : アプリケーションが指定する文字列

    nnnnn : プロセスID

表示結果例

[監視イベント一覧]には、EventGroup1に属するイベントのうち、ホストごとに最初の1個だけが表示されます。

発生元ホスト

発生メッセージ

表示

説明

HostA

AP: APL1: ERROR: system error occurred. Code=1 Data=12,999

表示

HostAからEventGroup1に属する未対処のイベントが通知されていないため、このイベントは表示されます。

HostA

AP: APL1: ERROR: system error occurred. file system down. Code=0x0e

抑止

既に、HostAからEventGroup1に属する未対処のイベントが通知されているため、このイベントは抑止されます。

HostB

AP: APL1: ERROR: system error occurred. hard disk error. disk num=D1

表示

HostBからは、EventGroup1に属する未対処イベントが通知されていないため、このイベントは表示されます。

HostC

AP: APL1: ERROR: system error occurred. Code=1 Data=10,998

表示

HostCからは、EventGroup1に属する未対処イベントが通知されていないため、このイベントは表示されます。

HostC

AP: APL1: ERROR: system error occurred. hard disk error. disk num=D2

抑止

既に、HostCからEventGroup1に属する未対処のイベントが通知されているため、このイベントは抑止されます。

複数ホストをグループ化して未対処イベントを抑止する場合

発生イベント

AP: APL1: ERROR: system error occurred. Code=XXXX Data=XXXXXXXX,XXXXXXXX           --(1)
AP: APL1: ERROR: system error occurred. file system down. Code=XXXX                --(2)
AP: APL1: ERROR: system error occurred. file I/O error. file=XXXX                  --(3)
AP: APL1: ERROR: system error occurred. hard disk error. disk num=XXXXX            --(4)

監視条件

上記イベントが発生した場合、最初の1個は表示し、2個目以降を抑止する。

設定例

項目

設定内容

説明

[コメント]

(任意)

この定義についてのコメントを記述します。記述しなくても問題ありません。

[ホスト名の特定]

[=:全ての他システム]

[=:全ての他システム]を選択します。

[メッセージの特定]

AP: APL1: ERROR: system error occurred.

発生イベントのメッセージを設定します。メッセージ文字列すべてを設定する必要はありません。特殊な単語、特殊な文型があれば、それらは正規表現を用いて設定することもできます。また、複数イベントをまとめて定義する場合は、複数イベントに共通な文字列を設定するか、正規表現を使用して設定します。(注1)
ラベル、エラー種別、メッセージテキストに分割しない形式で定義します。(注2)

[設定方法]

(空欄)

イベントグループ名を設定する場合は空欄にします。

[イベントグループ名]

!EventGroup1

イベントグループ名を設定します。発生元ホストもグループ化したい場合は、イベントグループ名の前に!(エクスクラメーションマーク)をつけます。

注1)

正規表現の使用方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“正規表現の設定例”を参照してください。

注2)

メッセージ内にSolarisが付加する以下の文字列がある場合、この文字列も定義することができます。

  • “[ID nnnnn facility.priority]”形式の文字列

    nnnn : 可変の数値

  • エラー種別の前部分に付加される“xxxx[nnnnn]”形式の文字列から前の文字列

    xxxx : アプリケーションが指定する文字列

    nnnnn : プロセスID

表示結果例

[監視イベント一覧]には、EventGroup1に属するイベントのうち最初の1個だけが表示されます。

発生元ホスト

発生メッセージ

表示

説明

HostA

AP: APL1: ERROR: system error occurred. Code=1 Data=12,999

表示

EventGroup1に属する未対処のイベントが通知されていないため、このイベントは表示されます。

HostA

AP: APL1: ERROR: system error occurred. file system down. Code=0x0e

抑止

既に、EventGroup1に属する未対処のイベントが通知されているため、このイベントは抑止されます。

HostB

AP: APL1: ERROR: system error occurred. hard disk error. disk num=D1

抑止

既に、EventGroup1に属する未対処のイベントが通知されているため、このイベントは抑止されます。

HostC

AP: APL1: ERROR: system error occurred. Code=1 Data=10,998

抑止

既に、EventGroup1に属する未対処のイベントが通知されているため、このイベントは抑止されます。

HostC

AP: APL1: ERROR: system error occurred. hard disk error. disk num=D2

抑止

既に、EventGroup1に属する未対処のイベントが通知されているため、このイベントは抑止されます。