イベントグループ定義の定義例として、以下の3パターンについて説明します。
ホストを指定して未対処イベントを抑止する場合
ある特定のホストから発生したイベントについてだけ、未対処イベントを抑止する場合について説明します。
発生イベント
AP: APL1: ERROR: system error occurred. Code=XXXX Data=XXXXXXXX,XXXXXXXX --(1) AP: APL1: ERROR: system error occurred. file system down. Code=XXXX --(2) AP: APL1: ERROR: system error occurred. file I/O error. file=XXXX --(3) AP: APL1: ERROR: system error occurred. hard disk error. disk num=XXXXX --(4)
監視条件
HostAから発生した上記のイベントは、[監視イベント一覧]に同じ未対処イベントがあれば抑止する。HostA以外から発生した上記イベントは、抑止しない。
設定例
項目 | 設定内容 | 説明 |
---|---|---|
[コメント] | (任意) | この定義についてのコメントを記述します。記述しなくても問題ありません。 |
[ホスト名の特定] | HostA | ある特定のホストから発生したイベントだけを定義する場合は、下位コンピュータのホスト名を設定します。 |
[メッセージの特定] | AP: APL1: ERROR: system error occurred. | 発生イベントのメッセージを設定します。メッセージ文字列すべてを設定する必要はありません。特殊な単語、特殊な文型があれば、それらは正規表現を用いて設定することもできます。また、複数イベントをまとめて定義する場合は、複数イベントに共通な文字列を設定するか、正規表現を使用して設定します。(注1) |
[設定方法] | (空欄) | イベントグループ名を設定する場合は空欄にします。 |
[イベントグループ名] | EventGroup1 | イベントグループ名を設定します。 |
正規表現の使用方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“正規表現の設定例”を参照してください。
メッセージ内にSolarisが付加する以下の文字列がある場合、この文字列も定義することができます。
“[ID nnnnn facility.priority]”形式の文字列
nnnn : 可変の数値
エラー種別の前部分に付加される“xxxx[nnnnn]”形式の文字列から前の文字列
xxxx : アプリケーションが指定する文字列
nnnnn : プロセスID
表示結果例
イベントが同じホストから通知された場合は、[監視イベント一覧]には、最初の1個だけが表示されます。
発生イベントが(1)~(4)の順に発生した場合の表示結果例は以下のとおりです。
発生元ホスト | 発生メッセージ | 表示 | 説明 |
---|---|---|---|
HostA | AP: APL1: ERROR: system error occurred. Code=1 Data=12,999 | 表示 | HostAからEventGroup1に属する未対処のイベントが通知されていないため、このイベントは表示されます。 |
HostA | AP: APL1: ERROR: system error occurred. file system down. Code=0x0e | 抑止 | 既に、HostAからEventGroup1に属する未対処のイベントが通知されているため、このイベントは抑止されます。 |
HostB | AP: APL1: ERROR: system error occurred. file I/O error. file=XXXX | 表示 | HostBから発生したイベントのため、抑止対象となりません。 |
HostA | AP: APL1: ERROR: system error occurred. hard disk error. disk num=D1 | 抑止 | 既に、HostAからEventGroup1に属する未対処のイベントが通知されているため、このイベントは抑止されます。 |
ホストごとに未対処イベントを抑止する場合
発生イベント
AP: APL1: ERROR: system error occurred. Code=XXXX Data=XXXXXXXX,XXXXXXXX --(1) AP: APL1: ERROR: system error occurred. file system down. Code=XXXX --(2) AP: APL1: ERROR: system error occurred. file I/O error. file=XXXX --(3) AP: APL1: ERROR: system error occurred. hard disk error. disk num=XXXXX --(4)
監視条件
上記イベントが発生した場合、ホストごとに最初の1個は表示し、2個目以降を抑止する。
設定例
項目 | 設定内容 | 説明 |
---|---|---|
[コメント] | (任意) | この定義についてのコメントを記述します。記述しなくても問題ありません。 |
[ホスト名の特定] | [=:全ての他システム] | [=:全ての他システム]を選択します。 |
[メッセージの特定] | AP: APL1: ERROR: system error occurred. | 発生イベントのメッセージを設定します。メッセージ文字列すべてを設定する必要はありません。特殊な単語、特殊な文型があれば、それらは正規表現を用いて設定することもできます。また、複数イベントをまとめて定義する場合は、複数イベントに共通な文字列を設定するか、正規表現を使用して設定します。(注1) |
[設定方法] | (空欄) | イベントグループ名を設定する場合は空欄にします。 |
[イベントグループ名] | EventGroup1 | イベントグループ名を設定します。 |
正規表現の使用方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“正規表現の設定例”を参照してください。
メッセージ内にSolarisが付加する以下の文字列がある場合、この文字列も定義することができます。
“[ID nnnnn facility.priority]”形式の文字列
nnnn : 可変の数値
エラー種別の前部分に付加される“xxxx[nnnnn]”形式の文字列から前の文字列
xxxx : アプリケーションが指定する文字列
nnnnn : プロセスID
表示結果例
[監視イベント一覧]には、EventGroup1に属するイベントのうち、ホストごとに最初の1個だけが表示されます。
発生元ホスト | 発生メッセージ | 表示 | 説明 |
---|---|---|---|
HostA | AP: APL1: ERROR: system error occurred. Code=1 Data=12,999 | 表示 | HostAからEventGroup1に属する未対処のイベントが通知されていないため、このイベントは表示されます。 |
HostA | AP: APL1: ERROR: system error occurred. file system down. Code=0x0e | 抑止 | 既に、HostAからEventGroup1に属する未対処のイベントが通知されているため、このイベントは抑止されます。 |
HostB | AP: APL1: ERROR: system error occurred. hard disk error. disk num=D1 | 表示 | HostBからは、EventGroup1に属する未対処イベントが通知されていないため、このイベントは表示されます。 |
HostC | AP: APL1: ERROR: system error occurred. Code=1 Data=10,998 | 表示 | HostCからは、EventGroup1に属する未対処イベントが通知されていないため、このイベントは表示されます。 |
HostC | AP: APL1: ERROR: system error occurred. hard disk error. disk num=D2 | 抑止 | 既に、HostCからEventGroup1に属する未対処のイベントが通知されているため、このイベントは抑止されます。 |
複数ホストをグループ化して未対処イベントを抑止する場合
発生イベント
AP: APL1: ERROR: system error occurred. Code=XXXX Data=XXXXXXXX,XXXXXXXX --(1) AP: APL1: ERROR: system error occurred. file system down. Code=XXXX --(2) AP: APL1: ERROR: system error occurred. file I/O error. file=XXXX --(3) AP: APL1: ERROR: system error occurred. hard disk error. disk num=XXXXX --(4)
監視条件
上記イベントが発生した場合、最初の1個は表示し、2個目以降を抑止する。
設定例
項目 | 設定内容 | 説明 |
---|---|---|
[コメント] | (任意) | この定義についてのコメントを記述します。記述しなくても問題ありません。 |
[ホスト名の特定] | [=:全ての他システム] | [=:全ての他システム]を選択します。 |
[メッセージの特定] | AP: APL1: ERROR: system error occurred. | 発生イベントのメッセージを設定します。メッセージ文字列すべてを設定する必要はありません。特殊な単語、特殊な文型があれば、それらは正規表現を用いて設定することもできます。また、複数イベントをまとめて定義する場合は、複数イベントに共通な文字列を設定するか、正規表現を使用して設定します。(注1) |
[設定方法] | (空欄) | イベントグループ名を設定する場合は空欄にします。 |
[イベントグループ名] | !EventGroup1 | イベントグループ名を設定します。発生元ホストもグループ化したい場合は、イベントグループ名の前に!(エクスクラメーションマーク)をつけます。 |
正規表現の使用方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“正規表現の設定例”を参照してください。
メッセージ内にSolarisが付加する以下の文字列がある場合、この文字列も定義することができます。
“[ID nnnnn facility.priority]”形式の文字列
nnnn : 可変の数値
エラー種別の前部分に付加される“xxxx[nnnnn]”形式の文字列から前の文字列
xxxx : アプリケーションが指定する文字列
nnnnn : プロセスID
表示結果例
[監視イベント一覧]には、EventGroup1に属するイベントのうち最初の1個だけが表示されます。
発生元ホスト | 発生メッセージ | 表示 | 説明 |
---|---|---|---|
HostA | AP: APL1: ERROR: system error occurred. Code=1 Data=12,999 | 表示 | EventGroup1に属する未対処のイベントが通知されていないため、このイベントは表示されます。 |
HostA | AP: APL1: ERROR: system error occurred. file system down. Code=0x0e | 抑止 | 既に、EventGroup1に属する未対処のイベントが通知されているため、このイベントは抑止されます。 |
HostB | AP: APL1: ERROR: system error occurred. hard disk error. disk num=D1 | 抑止 | 既に、EventGroup1に属する未対処のイベントが通知されているため、このイベントは抑止されます。 |
HostC | AP: APL1: ERROR: system error occurred. Code=1 Data=10,998 | 抑止 | 既に、EventGroup1に属する未対処のイベントが通知されているため、このイベントは抑止されます。 |
HostC | AP: APL1: ERROR: system error occurred. hard disk error. disk num=D2 | 抑止 | 既に、EventGroup1に属する未対処のイベントが通知されているため、このイベントは抑止されます。 |