イベントコリレーションパターンには、以下の11種類があります。パターンごとにどのように動作するかを説明します。
ポイント
上記パターンのイベントAを基準イベント、イベントB、イベントC、等を関連イベントと呼びます。
イベントA発生後、nn秒以内にイベントBが発生
基準イベント(イベントA)が発生後、nn秒以内に関連イベント(イベントB)が発生した場合に条件を満たしたと判定します。基準イベントが発生後、nn秒経過しても関連イベントが発生しなかった場合に条件を満たさなかったと判定します。
例)イベントA発生後、5秒以内にイベントBが発生した場合
イベントA1が発生してから2秒後にイベントB1が発生したため、条件成立と判定します。
イベントA2は5秒以内にイベントBが発生しなかったため、10秒の時点(イベントA2発生から6秒後)に条件不成立と判定します。
イベントA3とイベントA4はイベントBが発生するまで同時に待ち状態になります。イベントB2が発生した時点で両イベントの条件が成立したと判断します。
イベントA発生後、nn秒以内にイベントBまたはイベントCまたは・・・が発生
基準イベント(イベントA)発生後、nn秒以内に登録された関連イベント(イベントB、イベントC、・・・)のどれかが発生した場合に条件を満たしたと判定します。基準イベント発生後、nn秒経過しても関連イベントのどれも発生しなかった場合に条件を満たさなかったと判定します。
例)イベントA発生後、5秒以内にイベントBまたはイベントCが発生した場合
イベントA1発生してから2秒後にイベントB1が発生したため、条件成立と判定します。
イベントA2は5秒以内に関連イベントが発生しなかったため、10秒の時点(イベントA2発生から6秒後)に条件不成立と判定します。
イベントA3とイベントA4は関連イベントが発生するまで同時に待ち状態になります。イベントC1が発生した時点で両イベントの条件成立と判定します。
イベントA発生後、nn秒以内にイベントBかつイベントCかつ・・・が発生
基準イベント(イベントA)発生後、nn秒以内に登録された関連イベント(イベントB、イベントC、・・・)のすべてが発生した場合に条件を満たしたと判定ます。基準イベント発生後、nn秒経過しても関連イベントのすべてが発生しなかった、または、関連イベントのどれかが発生しなかった場合に、条件を満たさなかったと判定します。
例)イベントA発生後、5秒以内にイベントBかつイベントCが発生した場合
イベントA1が発生してから5秒以内にイベントC1、イベントB1が発生したため、条件成立と判定します。
イベントA2は5秒以内にイベントB2が発生したが、イベントCが発生しなかったため、条件不成立と判定します。
イベントA3は5秒以内にイベントB2、イベントC2が発生したため、条件成立と判定します。
イベントA4は5秒以内にイベントC2が発生したが、イベントBが発生しなかったため、条件不成立と判定します。
イベントA発生後、nn秒以内にイベントBかつイベントCかつ・・・が登録順に発生
基準イベント(イベントA)が発生後、nn秒以内に関連イベント(イベントB、イベントC、・・・)が登録順にすべて発生した場合に条件を満たしたと判定します。基準イベント発生後、nn秒以内に関連イベントが登録順に発生しなかった場合に、条件を満たさなかったと判定します。
例)イベントA発生後、5秒以内にイベントBかつイベントCが登録順に発生した場合
イベントA1が発生してから5秒以内にイベントB1、イベントC1が発生したため、条件成立と判定します。
イベントA2は5秒以内にイベントB2が発生したが、イベントCが発生しなかったため、条件不成立と判定します。
イベントA3は5秒以内に発生してから5秒以内にイベントB2、イベントC2が発生したため、条件成立と判定します。
イベントA4は5秒以内にイベントC2がイベントBよりも先に発生したため、条件不成立と判定します。
イベントA発生前、nn秒以内にイベントBが発生
基準イベント(イベントA)が発生したときに、基準イベントが発生する前のnn秒以内に関連イベント(イベントB)が発生していた場合に条件を満たしたと判定します。基準イベントが発生するnn秒前に関連イベントが発生していなかった場合に条件を満たさないと判定します。
例)イベントA発生前、5秒以内にイベントBが発生した場合
イベントA1が発生する2秒前にイベントB1が発生しているため、条件成立と判定します。
イベントA2が発生する4秒前にイベントB1が発生しているため、条件成立と判定します。
イベントA3は、イベントA3発生時刻(11秒時点)とそれより5秒前(6秒時点)の間に、イベントBが発生していないため、条件不成立と判定します。
イベントA発生前、nn秒以内にイベントBまたはイベントCまたは・・・が発生
基準イベント(イベントA)が発生したときに、基準イベント(イベントB、イベントC、・・・)が発生する前のnn秒以内に登録された関連イベントのどれかが発生していた場合に条件を満たしたと判定します。基準イベントが発生するnn秒前に登録された関連イベントのどれも発生していなかった場合に条件を満たさないと判定します。
例)イベントA発生前、5秒以内にイベントBまたはイベントCが発生した場合
イベントA1が発生する2秒前にイベントB1が発生しているため、条件成立と判定します。
イベントA2は、イベントA2発生時刻(5秒時点)とそれより5秒前(0秒時点)の間に、イベントB1(およびイベントC1)が発生しているため、条件成立と判定します。
イベントA3は、イベントA3発生時刻(11秒時点)とそれより5秒前(6秒時点)の間に、イベントB、イベントCのどちらも発生していないため、条件不成立と判定します。
イベントA発生前、nn秒以内にイベントBかつイベントCかつ・・・が発生
基準イベント(イベントA)が発生したときに、基準イベントが発生する前のnn秒以内に登録されたすべての関連イベント(イベントB、イベントC、・・・)が発生していた場合に条件を満たしたと判定します。基準イベントが発生するnn秒前に登録されたすべての関連イベントが発生していない、または、どれかが発生していない場合に条件を満たさないと判定します。
例)イベントA発生前、5秒以内にイベントBかつイベントCが発生した場合
イベントA1が発生する4秒前にイベントC1が発生し、2秒前にイベントB1が発生しているため、条件成立と判定します。
イベントA2が発生する4秒前にイベントB1が発生し、1秒前にイベントC2が発生しているため、条件成立と判定します。
イベントA3は、イベントA3発生時刻(9秒時点)とそれより5秒前(4秒時点)の間にイベントC2だけが発生し、イベントBが発生していないため、条件不成立と判定します。
イベントA発生前、nn秒以内にイベントBかつイベントCかつ・・・が登録順に発生
基準イベント(イベントA)が発生したときに、基準イベントが発生する前のnn秒以内に関連イベント(イベントB、イベントC、・・・)が登録順に発生していた場合に条件を満たしたと判定し、基準イベントが発生するnn秒前に関連イベントが登録順に発生していない場合に条件を満たさないと判定します。
例)イベントA発生前、5秒以内にイベントBかつイベントCが登録順に発生した場合
イベントA1発生5秒前からイベントA1発生までに、イベントB1→イベントC1の順で発生しているため、条件成立と判定します。
イベントA2発生5秒前からイベントA2発生までに、イベントC1→イベントB2の順で発生しているため、条件不成立と判定します。
イベントA3発生5秒前からイベントA3発生までに、イベントB2→イベントC2の順で発生しているため、条件成立と判定します。
イベントAがnn秒以内にmm回発生
最初の基準イベント(イベントA)が発生してからnn秒以内に同類のイベントがmm回発生した場合に条件を満たしたと判定します。最初の基準イベントが発生してからnn秒以内に同類のイベントがmm回発生しなかった場合に条件を満たさなかったと判定します。
例)イベントAが5秒以内に4回発生した場合
イベントA1発生後、5秒以内にイベントA2~A4のイベントが発生し、合計4個のイベントが発生したため、イベントA4発生時点で条件成立と判定します。
イベントA4発生後、監視を一旦終了し、イベントのカウントをリセットします。
イベントA5発生後、5秒以内に4個のイベントが発生していないため、条件不成立と判定します。
イベントAが発生後、nn秒以内にイベントBがmm回発生
基準イベント(イベントA)が発生後、nn秒以内に関連イベント(イベントB)がmm回発生した場合に条件を満たしたと判定します。基準イベントが発生後、nn秒以内に関連イベントがmm回発生しなかった場合に条件を満たさなかったと判定します。
例)イベントA発生後、5秒以内にイベントBが3回発生した場合
イベントA1発生後、5秒以内にイベントB1~B3が発生したため、条件成立と判定します。
イベントA2発生後、5秒以内にイベントBが3個発生しなかったため、条件不成立
イベントAがnn秒以内に何回発生したかを通知
一定時間内に発生したイベントの数をカウントする場合、監視する時間は監視するイベントを最初に受信してからの時間です。
例)イベントAが5秒間に発生した数を通知する
イベントA1が発生してから5秒後
3件のイベントが発生していることをメッセージで通知します。
イベントA4が発生してから5秒後
2件のイベントが発生していることをメッセージで通知します。
発生したイベントの数は、以下のメッセージで通知します。
ラベル:MpAosfB |
メッセージの詳細は、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”を参照してください。