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Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編

10.9.4 異常システムを自動監視する

[資源配付]ウィンドウの[監視]で設定を行うと、資源の配付および適用状況の異常を一定間隔で監視します。これにより、配付したメンテナンス版数および個別資源の適用状況をオペレータ操作なしで監視することができます。

[管理情報の保持形態]で[一時ファイルに保持]を選択した場合、資源の配付および適用状況の異常を監視します。[資源配付]ウィンドウの[管理情報の保持形態]で、[管理ファイルに保持]を選択した場合、配付したメンテナンス版数および個別資源のすべての適用状況を監視します。

監視の方法には、以下の2つがあります。

自動監視のチューニング方法

運用管理サーバまたは、運用管理クライアント上の自動監視の動作環境ファイル内にある以下のパラメタ値を変更することで、異常監視動作のチューニングを行うことができます。


動作環境ファイル名

[WATCH]セクションの設定

セクション名“WATCH”は、異常監視項目を現す固定名です。このセクション名は、削除できません。

[INTERVAL = 1 ~600 | 60]

[PARALLELMAX = 1~100 | DRMS編集ファイルのSERVMAX の設定値]

[DELAYTIME = 0 ~36000 | 0 ]


INTERVAL(インターバルタイム)

次の監視処理を開始する時間間隔を1~600の10進数で分単位に指定します。本オプションを省略した場合、または1~600の範囲外で指定した場合は、60が指定されたものとみなします。

PARALLELMAX(同時検索サーバ数)

あて先サーバの自動検索で、同時に検索を実行するサーバ数を1~100の10進数で指定します。公衆回線の場合は回線数に合わせてください。本オプションを省略した場合、または1~100の範囲外で指定した場合は、DRMS編集ファイルのSERVMAXオプションの設定値に従います。

DELAYTIME(検索開始時間間隔)

PARALLELMAX、SERVMAXに2以上指定している場合に有効になります。2台以上のサーバの検索時に、検索の開始時間を指定した間隔でずらします。

適用状況検索を順次開始する時間の間隔を0~36000の10進数で秒単位に指定します。本オプションを省略した場合、または0~36000の範囲外で指定した場合は、0が指定されたものとみなします。


指定例

INTERVAL=5、PARALLELMAX=2、DELAYTIME=60として、12:00に5台のサーバの検索(1台あたりの検索時間は2分)を開始した場合の例を以下に示します。

注意

  • 監視は一定間隔で行います。このため、運用管理サーバでの情報の更新が遅れることがあります。

  • 監視動作中は回線を占有しますので、資源配付、指定サーバの状況検索および配下サーバの資源削除は行わないでください。資源配付は監視起動前に、適用状況検索は監視を終了させたあとで操作してください。

  • [一時ファイルに保持]を選択したときの自動監視は、受信異常および適用異常の情報だけを監視するため、受信完了および適用完了の情報は通知されません。異常監視を行ったあとでは、配付状況のシステム一覧で受信異常および適用異常の情報だけが最新の情報となります。