強制配付は、運用管理サーバからの指示で強制的に各クライアントへ資源適用する機能です。ただし、運用管理クライアントからの操作はできません。配付先には、指定したサーバ配下の全クライアントまたは個別クライアントが指定でき、配付の指示の開始条件には以下の2種類が選択できます。
運用管理サーバからクライアントへの配付指示直後に資源を配付する
運用管理サーバからクライアントへ配付指示だけを行い、指定した日時になると資源を配付する
環境設定
サーバ・クライアント共にインストール時に自動的に環境設定されます。クライアント情報は、各部門管理/業務サーバ上で、“TCP/IPの名前解決”によりIPアドレスを獲得しています。WINSやDNSを使用しない場合でクライアント構成がサブネットを超えるような場合は、部門管理/業務サーバのHOSTSファイルにクライアントのIPアドレスを設定してください。また、クライアントのシステム名の定義は、あらかじめ部門管理/業務サーバに登録しておく必要があります。
起動方法
【SolarisおよびLinux版の場合】
SolarisおよびLinux版の場合、運用管理サーバから以下のコマンドにより強制配付の指示を行います。
drmsfsdc -a snd |
drmsfsdcコマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
【Windows版の場合】
運用管理サーバの[資源配付]ウィンドウの[ツール]メニューから[強制配付]を選択すると、[強制配付]-[システム構成]ウィンドウが表示されます。
環境設定については、“強制配付を行うための動作環境の設定”を参照してください。操作方法については、ウィンドウのヘルプを参照してください。
注意
[強制配付]-[システム構成]ウィンドウに表示されないクライアントは、配付指示はできません。
運用管理サーバ上に警告メッセージを表示します。(Windows(R) 2000またはWindows Server 2003 STD/Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EE/Windows Server 2008 STD/Windows Server 2008 DTC/Windows Server 2008 EE/Windows Server 2008 for Itanium-Based Systems/Windows Server 2008 Foundation/Windows Server 2008 R2の運用管理サーバの場合)
その場合に200台を超えるクライアントに指示を出す方法については、“強制配付を行うための動作環境の設定”を参照してください。
Windows(R) 2000、Windows(R) XP、Windows Vista、またはWindows 7のクライアントの強制配付運用では、資源配付をサービスとして起動します。この場合、メッセージ出力、ウィンドウ出力などの処理でシステム仕様による制約を受けます。
強制配付を使用して同時に指示できる、1台の部門管理/業務サーバ配下のクライアント台数は、DRMS編集ファイルのcntmaxオプションで指定した値の範囲内です。DRMS編集ファイルについては、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“DRMS編集ファイル”を参照してください。
強制配付の対象クライアントがDHCPクライアントである場合、DHCPサーバはWindows(R) 2000、Windows Server 2003 STD/Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EE、またはWindows Server 2008 STD/Windows Server 2008 DTC/Windows Server 2008 EE/Windows Server 2008 for Itanium-Based Systems/Windows Server 2008 Foundation/Windows Server 2008 R2でDNSサーバを構築し、かつ、WINS連携オプションを設定する必要があります。
注意
クライアントがWindows VistaまたはWindows 7の場合
Windows VistaおよびWindows 7の強制配付運用では、資源配付をサービスとして起動します。本サービスに関連する動作について、従来OS上の動作と以下の点が異なります。
OSから「対話型サービスダイアログの検出」が表示されます。
資源配付のプログラム画面を確認する必要がある場合は、OSからのダイアログに対し、「メッセージを表示する」を選択する必要があります。