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Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編

8.9.1 DNS、WINSのコンピュータ名の利用方法

資源配付では、hostsファイルを用いたホスト名、IPアドレスの他に、DNS名、WINSのコンピュータ名をシステム名(ノード名)として扱えます。サーバ、クライアントのどちらもDNS名またはコンピュータ名で扱えます。


この機能を利用するためには、以下の設定が必要です。

サーバ定義をするときの名前解決方法とシステム名、およびノード名の対応を、“サーバ定義時のシステム名、ノード名の対応”に示します。

表8.9 サーバ定義時のシステム名、ノード名の対応

名前解決方法

定義方法

資源配付システム名

資源配付ノード名

HOST名使用環境

自動

ホスト名

ホスト名

ウィンドウまたは
コマンド

資源配付システム名
(任意な名称)

ホスト名

DNS使用環境

自動

DNS名

DNS名

ウィンドウまたは
コマンド

資源配付システム名
(任意な名称)

DNS名

WINS使用環境

自動

コンピュータ名

コンピュータ名

ウィンドウまたは
コマンド

資源配付システム名
(任意な名称)

コンピュータ名


クライアント定義をするときの名前解決方法とシステム名、およびノード名の対応を、“クライアント定義時のシステム名、ノード名の対応”に示します。

表8.10 クライアント定義時のシステム名、ノード名の対応

名前解決方法

定義方法

資源配付システム名

資源配付ノード名

HOST名使用環境

自動またはコマンド

ホスト名

IPアドレス

DNS使用環境

自動またはコマンド

DNS 名

IPアドレス

WINS使用環境

自動またはコマンド

コンピュータ名

IPアドレス

DHCP使用環境

自動またはコマンド

コンピュータ名

コンピュータ名


DNSWINS環境でのコンピュータ名利用方法” にDNS、WINS適用ネットワークにおけるコンピュータ名の利用方法を示します。

図8.7 DNS、WINS環境でのコンピュータ名利用方法


DNSを利用したクラスタ環境でのノード名識別

DNSを利用している環境でクラスタ運用を行う場合は、DNSの定義よりも先にhostsの定義を参照するように設定し、プライベートIPも含めてノード名を正しく認識できるようにする必要があります。そのためには、次の設定を行います。

  1. hostsファイルにノードとIPを設定します。

    物理ノードが識別できるように、物理ノードの識別名およびすべての論理ノード、プライベートIPをhostsファイルに設定します。

  2. hostsとDNSの参照順番を設定します。

    設定した内容が正しく反映されるように、hostsとDNSの参照順番を設定します。

    ここでは、NIS(YP)やNIS+ は利用しておらず、DNSより先にhostsを参照する場合の例を示します。/etc/nsswitch.conf ファイルの hosts: で始まる行を次のように指定します。

    hosts:      files dns