資源のアップロードまたはダウンロードを行うためには、これらの処理を行う前にあらかじめ各システムでシステム名を定義しておく必要があります。システム名には、自システム名とあて先システム名があります。
あて先システム名とは、資源配付がダウンロードやアップロードを行う際に、あて先を識別するための情報です。あて先システム名は、資源配付を使用するネットワーク上で一意な名前を設定してください。なお、ホスト名で設定する場合は、必ずhostsファイルに登録されている名前(実名)と、大小文字まで一致させてください。自システム名については、資源配付が起動時に自動的に定義します。この場合、資源配付は自システム名を“own”あるいは“OWN”と定義します。自システムの定義のノード名に、自システムのIPアドレスまたはホスト名を指定されることをお勧めします。
システム名の定義は、資源配付の定義機能を使用して定義します。本定義はシステムごとに一度行うものであり、定義済みの場合は不要です。
3階層(運用管理サーバ-部門管理/業務サーバ-クライアント接続)でのあて先システムの定義
運用管理サーバには、部門管理/業務サーバに対するあて先システム名を定義する必要があります。資源送信時に指定するあて先システム名を用いて、資源配付が自動的にあて先システム名を定義することもできます。
多階層(運用管理サーバ-中継サーバ-部門管理/業務サーバ-クライアント接続)でのあて先システムの定義
運用管理サーバには、配下に直接接続される中継サーバ(隣接するサーバ(以降、配下に直接接続されるサーバを、隣接サーバ、または隣接するサーバと呼びます))および配下に直接接続されない部門管理/業務サーバ(非隣接のサーバ)に対するあて先システム名を定義する必要があります。資源送信時に指定するあて先システム名を用いて、資源配付が自動的にあて先システム名を定義することもできます。
2階層(運用管理サーバ-クライアント接続)でのあて先システムの定義
運用管理サーバに、クライアントに対するあて先システム名を定義する必要はありません。あて先システムの定義を行わない場合、WINSサーバ、DNSサーバまたはhostsファイルに登録されている名前をもとにシステム名を自動生成します。
資源配付で管理するクライアント名を任意の名称にしたい場合だけ、クライアントに対するあて先システム名を運用管理サーバに定義する必要があります。
開発システムのあて先システムの定義
開発システムに、運用管理サーバに対するあて先システム名を定義する必要があります。資源送信時に指定するあて先システム名を用いて、資源配付が自動的にあて先システム名を定義することもできます。
配下サーバの定義は、[資源配付]ウィンドウから以下の手順で行います。
[対象システム]ウィンドウの[システム構成表示]で、追加したい中継サーバまたは部門管理/業務サーバの上位のサーバを選択します。
以下の方法で[サーバの追加]ダイアログボックスを呼び出し、必要な項目を設定します。
[オブジェクト]メニューから[新規作成]-[サーバ]を選択します。
[対象システム]ウィンドウで右クリックし、ポップアップメニューから[サーバの追加]を選択します。
注意
運用管理サーバで設定したシステム情報およびシステム構成情報は、配下の中継サーバ、部門管理/業務サーバには引き継がれません。中継サーバおよび部門管理/業務サーバにおいて、配下に直接接続されたサーバの設定をコマンドで行う必要があります。また、運用管理サーバ上で設定した中継サーバ名および部門管理/業務サーバ名は、中継サーバ、部門管理/業務サーバ上で定義されたサーバ名と一致する必要があります。
資源配付の以下のコマンドによりあて先システム経路を定義します。
drmsdfn -a sys |
drmsdfnコマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。
注意
運用管理サーバで設定したシステム情報およびシステム構成情報は、配下の中継サーバ、部門管理/業務サーバには引き継がれません。中継サーバおよび部門管理/業務サーバにおいて、配下に直接接続されたサーバの設定をコマンドで行う必要があります。また、運用管理サーバ上で設定した中継サーバ名および部門管理/業務サーバ名は、中継サーバ、部門管理/業務サーバ上で定義されたサーバ名と一致する必要があります。