ディレクタサーバにハードウェア障害やソフトウェア障害など不測の事態が発生した場合に備え、クラスタシステムにおいて、ディレクタサーバのフェイルオーバ機能を使用することができます。
ここでは、以下について説明します。
ディレクタサーバのフェイルオーバ機能とは
ディレクタサーバのフェイルオーバ機能は、運用中のサーバ(以降、運用サーバと呼びます)とは別に、万一の場合に備えて待機しているサーバ(以降、待機サーバと呼びます)を用意し、クラスタシステムを用いることで実現します。
図8.1 クラスタシステムにおけるフェイルオーバ機能の例
利用者は、ディレクタサーバのフェイルオーバ機能を使用することで、運用サーバおよび待機サーバを意識することなく、Shunsakuに対して検索や更新を行うことができます。
図8.2 ディレクタサーバのフェイルオーバ機能
運用サーバで、ハードウェア障害またはソフトウェア障害などの不測の事態が発生した場合、クラスタシステムはサーバ異常を検出し、切替え操作を行います。
切替え操作では、待機サーバ上でShunsakuの起動を行い、業務を引き継ぐことで、システムが停止する時間を短く抑えます。利用者は、業務が引き継がれたあとも、サーバ異常が発生する前と変わりなく、Shunsakuで検索や更新を行うことができます。
また、異常が発生したサーバの業務は正常なサーバが引き継いでいるため、業務を中断することなく、異常が発生したサーバの復旧作業を行うことができます。
クラスタシステム
ディレクタサーバのフェイルオーバ機能は、下記のクラスタシステム上で動作します。
以下のいずれかのWindowsクラスタソフトが必要です。
Windows Server フェールオーバー クラスタ(以降、MSFC と略します)
Microsoft Cluster Service(以降、MSCSと略します)
以下のいずれかが必要です。
PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.2A30以降
PRIMECLUSTER HA Server 4.2A30以降
以下のいずれかが必要です。
PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.1A30以降
PRIMECLUSTER HA Server 4.1A30以降
HA機能を使用するためには、上記のクラスタシステムに対する知識が必要となります。詳細は、各クラスタシステムのマニュアルを参照してください。
フェイルオーバの運用形態