Oracle データベースのリカバリを行う場合、Oracle 停止の必要性に応じて実施してください。
参考
Oracle データベースのリカバリを行う場合、Oracle の停止が必要な場合とそうでない場合があります。停止を必要とするのは、リカバリ対象のデータファイルが SYSTEM 表領域や UNDO 表領域に属する場合、データベース全体をリカバリする場合、不完全リカバリを行う場合などです。
停止を必要としないのは、リカバリ対象のデータファイルが SYSTEM 表領域や UNDO 表領域に属さない場合、完全リカバリを行う場合などです。
詳しくは Oracle のマニュアルを参照して、最適なリカバリ方法を選択・実施してください。
Oracle データベースのリカバリ時に Oracle を停止させておく必要がある場合、以下の手順にてリカバリを実施してください。
また、Oracle に依存するリソース (例:SAP R/3) がある場合は、Oracle 停止中にリソース異常となる可能性があるため、これらも手動停止しておく必要があります。
userApplication の停止
# hvutil -f <userApplication>
監視中断
# hvoradisable -a <userApplication>
hvoradisable コマンドで監視中断されたリソースは、userApplication を起動しても起動しません。これにより、ディスクなど Oracle 以外のリソースのみを起動させることができます。
userApplication の起動
# hvswitch <userApplication>
リカバリ
データベースのリカバリを行ってください。
Oracle、リスナーの起動
# su - <Oracle ユーザー> $ lsnrctl start <リスナー名> $ sqlplus /nolog SQL> connect / as sysdba SQL> startup
監視再開
# hvoraenable -a <userApplication>
Oracle データベースのリカバリ時に Oracle を停止させておく必要がなく、起動した状態で行える場合、以下の手順にてリカバリを実施してください。
監視中断
# hvoradisable -a <userApplication>
リカバリ
データベースのリカバリを実行してください。
次の手順へ進む前に、Oracle インスタンス、リスナーが正常に動作していることを確認してください。
監視再開
# hvoraenable -a <userApplication>