動作環境ファイルに指定できるパラメタと指定できるファイルの一覧を以下に示します。
なお、動作環境ファイルに指定できるパラメタの詳細については、“6.4 アプリケーションのチューニング”を参照してください。
分類 | 実行パラメタ | 概要 | 記述数 | 記述の | SY | CL | SV |
---|---|---|---|---|---|---|---|
通信 | BUFFER_SIZE | 通信に利用するバッファのサイズ | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
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CLUSTER_SERVICE_NAME | アプリケーションをフェイルオーバ運用で実行する場合に必要な情報 | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
COMMUNICATION_BUFFER | ローカルアクセスの場合に、サーバ側で使用するバッファのサイズ | 単一 | 省略可能 | ○ |
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| |
DEFAULT_CONNECTION | サーバとの結合情報のデフォルト | 単一 | CONNECT文にDEFAULTを指定する場合は省略不可。 |
| ○ |
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MAX_CONNECT_SYS | ローカルで接続できるコネクションの数の最大値 | 単一 | 省略可能 | ○ |
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MAX_CONNECT_TCP | 1つのSymfoware/RDBに対し、RDB2_TCPで接続できるコネクションの数の最大値 | 単一 | 省略可能 | ○ |
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RDB_KEEPALIVE | Symfoware/RDBにRDB2_TCPで接続する場合にKEEPALIVE機能を利用するか否か | 単一 | 省略可能 | ○ |
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| |
SERVER_ENV_FILE | 使用するサーバ用の動作環境ファイル名 | 複数可 | 省略可能 |
| ○ |
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SERVER_SPEC | リモートのサーバと通信するための情報 | 複数可 | リモートのデータベースにアクセスする場合省略不可。ローカルの場合は、指定できない。 |
| ○ |
| |
TRAN_SPEC | SQLエラー発生時のトランザクション | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
TRAN_TIME_LIMIT | 1つのトランザクションの最大使用可能時間 | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ | |
WAIT_TIME | 通信時の待ち時間 | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
作業領域など | DESC_NUM (注1) | アプリケーションで利用できる最大列数 | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
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DESCRIPTOR_SPEC | 動的SQLのSQL記述子の情報 | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
MAX_SQL | 同時に操作できるSQL文の数 | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
OPL_BUFFER_SIZE | SQL文の実行手順を格納しておくバッファのサイズ | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
RESULT_BUFFER | 一括FETCHを行う場合のバッファの数とサイズ | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
SORT_MEM_SIZE | 作業用ソート領域として使うメモリサイズ | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ | |
WORK_ALLOC_SPACESIZE | 作業用テーブルおよび作業用ソート領域として使用するファイルサイズ | 単一 | 省略可能 |
| ○ | ○ | |
WORK_MEM_SIZE | 作業用テーブルとして使うメモリのサイズ | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ | |
WORK_PATH | 作業用テーブルおよび作業用ソート領域のパス | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ | |
データ処理 | CAL_ERROR | 代入処理でオーバフローが起きた場合の処理 | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
|
CHARACTER_TRANSLATE | 文字コードの変換をクライアントで行うか否か | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
CHAR_SET | アプリケーション中の文字のコード | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
NCHAR_CODE | アプリケーション中の日本語文字のコード | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
RDA_CONV_CODE (注1) | 文字コード系を指定する | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
表・インデックス | DEFAULT_DSI_NAME | 格納構造定義を簡略化した表あるいはインデックスを定義する場合の、Symfoware/RDBが自動的に生成する表あるいはインデックスのDSO名および表あるいはインデックスのDSI名の生成方法 | 単一 | 省略可能 | ○ |
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DEFAULT_DSI_TYPE | 格納構造定義を簡略化した表を定義する場合、Symfoware/RDBが自動的に生成する表のDSOの格納構造の選択 | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ |
| |
DEFAULT_INDEX_SIZE | 格納構造定義を簡略化したインデックスを定義する場合のインデックスのデータ格納域の初期量、拡張量、ページ長など | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ | |
DEFAULT_OBJECT_TABLE_SIZE | 格納構造定義を簡略化した表を定義する場合のOBJECT構造の表のデータ格納域の初期量、拡張量、ページ長など | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ | |
DEFAULT_TABLE_SIZE | 格納構造定義を簡略化した表を定義する場合の表のデータ格納域の初期量、拡張量、ページ長など | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ | |
DSI_EXPAND_POINT | DSIの容量拡張を起動するか否か | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
INCLUSION_DSI | アプリケーションで使用するDSIを限定する | 単一 | 省略可能 |
| ○ | ○ | |
INDEX_PREFIX | 格納構造定義を簡略化したインデックスを定義する場合の、Symfoware/RDBが自動的に生成するインデックスのDSO名およびインデックスのDSI名のプレフィックス | 単一 | 省略可能 | ○ |
|
| |
TABLE_PREFIX | 格納構造定義を簡略化した表を定義する場合の、Symfoware/RDBが自動的に生成する表のDSO名および表のDSI名のプレフィックス | 単一 | 省略可能 | ○ |
|
| |
TEMPORARY_INDEX_SIZE | 一時表にインデックスを定義する場合のインデックスのデータ格納域の初期量、拡張量など | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ | |
TEMPORARY_TABLE_SIZE | 一時表を定義する場合の表のデータ格納域の初期量、拡張量など | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ | |
排他 | DSO_LOCK | 使用するDSOの占有の単位、占有モード | 単一 | 省略可能 |
| ○ | ○ |
ISOLATION_WAIT | 占有待ちの方式 | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
R_LOCK | 占有の単位を行とする | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ |
| |
トランザクション | DEFAULT_ACCESS_MODE | トランザクションアクセスモードの初期値を指定する | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ |
|
DEFAULT_ISOLATION | 独立性水準の初期値を指定する | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ |
| |
TRANSACTION_MODE_CHECK | 8.x系以前のSymfoware Server クライアント機能からの接続をエラーとするか否か | 単一 | 省略可能 | ○ |
|
| |
デバッグ |
| アプリケーションで異常が発生した場合のダンプ出力先 | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
|
DIV_TRACE_FILE | 複数プロセス配下でアプリケーションが動作している場合、個別のトレース情報を出力するか否か | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
EXTERNAL_PROCESS_ | Symfoware/RDBの外部で動作するプロセスで異常が発生した場合のダンプ出力先 | 単一 | 省略可能 | ○ |
|
| |
MAX_EXTPROC_CORE_ | Symfoware/RDBの外部で動作するプロセスで異常が発生した場合のダンプ出力最大数 | 単一 | 省略可能 | ○ |
|
| |
ROUTINE_SNAP | ストアドプロシジャのルーチンのトレースを出力するか否か | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
SET_CALLBACK | コールバック関数の動的登録機能を利用するか否か | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
SQL_SNAP | SQL_SNAP機能を利用するか否か | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
アクセスプラン・性能情報 (注2) | ACCESS_PLAN | アプリケーション単位でアクセスプランを取得するか否か | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
|
IGNORE_INDEX | インデックスを使用しないアクセスプランを選択するか否か | 単一 | 省略可能 |
| ○ | ○ | |
INACTIVE_INDEX_SCAN | 非活性状態のインデックスDSIを含むインデックスを使用したアクセスプランを選択するか否か | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ | |
JOIN_ORDER | 結合表と他の表のジョイン順 | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ | |
JOIN_RULE | ジョインする方法 | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ | |
SCAN_KEY_ARITHMETIC_RANGE | 四則演算の検索範囲について、インデックスの範囲検索またはクラスタキーの検索を行うか否か | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ | |
SCAN_KEY_CAST | 探索条件のCASTオペランドに指定した列でインデックスの範囲検索、または、クラスタキー検索を行うか否か | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ | |
SORT_HASHAREA_SIZE | ソート処理がレコードをハッシングして格納するための領域サイズ | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ | |
SQL_ADVISOR | SQL文に対するアドバイスを出力するか否か | 単一 | 省略可能 | ○ |
|
| |
SQL_TRACE | アプリケーション単位でSQL性能情報を取得するか否か | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
SS_RATE | 述語ごとの検索範囲の選択率の値 | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ | |
TID_SORT | インデックス検索と表データ取得のアクセスモデルでTIDソートを利用するか否か | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ | |
TID_UNION | TIDユニオンマージのアクセスモデルを有効にするか否か | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ | |
USQL_LOCK | UPDATE文:探索またはDELETE文:探索の更新標的レコードを位置づける部分の占有モード | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ | |
プロセス | EXTERNAL_PROCESS_ | Symfoware/RDBの外部で動作するプロセスの実効ユーザID指定 | 単一 | 省略可能 | ○ |
|
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メッセージ | CONSOLE_MSG | コンソールへメッセージを出力するか否か | 単一 | 省略可能 | ○ |
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| 表示するメッセージの言語種を設定する | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
MSG_PRINT | SQL文実行時にエラーメッセージを表示するか否か | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
| |
リカ | RCV_MODE | アプリケーションのリカバリ水準を指定する | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
|
予約語 | SQL_LEVEL | アプリケーションの予約語のレベルを設定する | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
|
並列クエリ | MAX_PARALLEL | データベースを並列に検索する場合の多重度 | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ | ○ |
PARALLEL_SCAN | アプリケーション単位またはコネクション単位に、データベースを並列に検索するか否か | 単一 | 省略可能 |
| ○ | ○ | |
その他 | ALTER_CHECK | 表の設計変更により表の列を変更した場合、アプリケーションへの影響をチェックするか否か | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
|
ARC_FULL | アーカイブログ満杯時にエラー復帰するか否か | 単一 | 省略可能 | ○ | ○ |
| |
NAME_SIZE_CHECK | 資源名のサイズをチェックアウトするか否か | 単一 | 省略可能 | ○ |
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READ_ERROR_INHIBIT | データベースの読込みでI/Oエラーが発生した場合に、読込み対象データをアクセス禁止にするか否か | 単一 | 省略可能 | ○ |
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| |
ROLLBACK_MEM_ERROR | ロールバックがメモリ不足によって失敗した場合に、システムを強制停止させるか、ロールバック対象データをアクセス禁止にするか | 単一 | 省略可能 | ○ |
|
| |
| シグナルをアプリケーションで使用するか否か | 単一 | 省略可能 |
| ○ |
|
SY : システム用の動作環境ファイルへの指定が可能であるか否かを表します。
SV : サーバ用の動作環境ファイルへの指定が可能であるか否かを表します。
CL : クライアント用の動作環境ファイルへの指定が可能であるか否かを表します。
注1) RDA接続の場合のみ指定できます。
注2) アクセスプランおよび性能情報に関する実行パラメタです。
参照
詳細については、“SQLTOOLユーザーズガイド”を参照してください。