Systemwalker Service Quality Coordinator ユーザーズガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003/Solaris(TM) オペレーティングシステム/Linux - V12L11 - Windows版/Windows for Itanium版 -
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第5部 リファレンス> 第21章 環境保全

21.2 性能データベース(PDB)

21.2.1 バックアップ/リスト 

Enterprise Manager、Manager上には、性能データベース(PDB)ファイルがあります。不測の事態に備えてバックアップ/リストア運用を行う場合は、以下に示す二つの方法を組み合わせて、運用してください。

Managerの二重化運用を行っている場合は、各Manager上でバックアップを実施してください。(Managerの二重化運用はEnterprise Editionで提供される機能です。)また、クラスタシステム運用を行っている場合は、現用系(管理業務を運用するノード)でバックアップを実施してください。(クラスタシステム運用はEnterprise Editionで提供される機能です。)

21.2.1.1 PDBファイルのバックアップ

以下に示す性能データベースのファイルそのものをバックアップする方法です。リカバリする場合も、バックアップしたファイルを同じ場所に配置して下さい

<可変ファイル格納ディレクトリ>\data\pdb.dat

/var/opt/FJSVssqc/PDB/pdb.dat

バックアップ/リストアの作業時は、DCMのサービス/デーモンを停止しておく必要があります。起動/停止方法については、「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照してください。

21.2.1.2 アーカイブファイのバックアップ 

バックアップ用に出力されたアーカイブファイルをバックアップする方法です。このファイルは、毎日バックアップすることを想定したファイルです。

<可変ファイル格納ディレクトリ>\spool\Backup

/var/opt/FJSVssqc/BackupPDBinsert

上記ディレクトリ配下に、以下のファイルが出力されます。

pdbinsert_%SYSTEM%_%N%.txt

%SYSTEM% : システム名

%N : ファイル番号

本アーカイブファイルは、24時間間隔、または、DCMのサービス/デーモンが起動する度に新たに生成されます。ただし、ファイル番号(%N%)が1〜3の間で、サイクリックに使用されます。したがって、最大三日間の情報がアーカイブされることになります。

本アーカイブファイルをリストアする場合は、ファイルの拡張子を.txtから.tmpに変換した後、以下のディレクトリに配置してください。

<可変ファイル格納ディレクトリ>\transfer\DsaPDBWriter

/var/opt/FJSVssqc/temp/DsaPDBWriter

バックアップ/リストアの作業時は、DCMのサービス/デーモンを停止しておく必要があります。起動/停止方法については、「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照してください。

21.2.2 性能データベー(PDB)の移動 

何らかの理由で、性能データベースを別の場所に移動する場合は、以下の手順を行ってください。

  1. 常駐プロセスの停止

    性能データベースを移動する際は、常駐プロセスを停止する必要があります。停止方法については、「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照してください。

  2. 性能データベースファイルの移動

    以下の性能データベースファイルを、任意のディレクトリに移動します。

    <可変ファイル格納ディレクトリ>\data\pdb.dat

    /var/opt/FJSVssqc/PDB/pdb.dat

  3. 定義ファイルの変更

    以下の定義ファイル内の、データベースパスを変更します。

    <可変ファイル格納ディレクトリ>\control\DSAconfiguration.txt

    /opt/FJSVssqc/control/DSAconfiguration.txt

    上記定義ファイル内の、以下に示すデータベースパスを、新しいパスに変更してください。(Windowsの場合の例です。)

    [DsaPDBWriter]

    database=C:\Program Files\SystemwalkerSQC\data\pdb.dat

    [DsaPDBReader]

    database=C:\Program Files\SystemwalkerSQC\data\pdb.dat

  4. 常駐プロセスの起動

    起動方法については、「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照してください。


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