Systemwalker Service Quality Coordinator ユーザーズガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003/Solaris(TM) オペレーティングシステム/Linux - V12L11 - Windows版/Windows for Itanium版 -

15.1 HTTP Pull運用

HTTP Pull運用を実施する場合は、以下の二つの作業が必要です。

• Pull通信定義（Manager上での作業）
• Pull通信セットアップコマンドの実行（Agent/Proxy Manager上での作業）

それぞれの作業について、以降に説明します。

15.1.1 Pull通信定義

以下の方法にしたがって、定義してください。

15.1.1.1 格納場所 

本ファイルの格納場所は以下のとおりです。

<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\agentlist.cfg

/opt/FJSVssqc/control/agentlist.cfg

上記ファイルを以下の定義方法に従って編集してください。

15.1.1.2 定義方法 

Pull通信の単位で、以下のエントリを追加してください。

ホスト名, ポート番号

proxyサーバを使用したい場合は、次の様に指定してください。

ホスト名,ポート番号,proxyホスト名,proxyポート番号

• ホスト名は、通信可能な名前を記述してください。IPアドレスでの設定も可能です。
• ポート番号は省略できますが、ホスト名の後のカンマは必ず記述してください。ポート番号の省略値は80です。
• 複数のエージェントサーバが存在する場合は、次の行に続けて記述してください。
• 先頭に'#'を付けると、コメント行になります。

• 対象のAgentがクラスタ運用の場合は、論理ホスト名または論理IPアドレスではなく、物理ホスト名または物理IPアドレスをそれぞれ定義してください。

15.1.1.3 定義例 

以下にagentlist.cfgの定義例を示します。

[AgentList]

host.company.co.jp,80

100.100.100.100,80

host2.company.co.jp,

host3.company.co.jp,80,proxy.company.co.jp,8080

#100.100.100.100,8080

15.1.2 Pull通信セットアップコマンドの実行

Administrator権限でシステムにログインし、以下の方法でPull通信環境をセットアップします。（セキュリティ上のリスクは大きくなります）

1. 以下の二つのコマンドを実行します。

   C:\> <インストールディレクトリ>\bin\sqcSetFileSec.exe -u <可変ファイル格納ディレクトリ>\temp

   C:\> <インストールディレクトリ>\bin\sqcSetFileSec.exe -u <可変ファイル格納ディレクトリ>\spool\Delayxfer

2. dcmを再起動します。

   

   dcmの起動方法については、「第5章 常駐プロセス、起動と停止」の「5.2 Proxy Manager/Agent」を参照してください。

スーパ・ユーザ権限でシステムにログインし、以下のPull通信セットアップコマンドを実行します。（セキュリティ上のリスクは大きくなります）

1. 以下のコマンドを実行します。

   /opt/FJSVssqc/bin/pullsetup.sh

2. dcmを再起動します。

   

   dcmの起動方法については、「第5章 常駐プロセス、起動と停止」の「5.2 Proxy Manager/Agent」を参照してください。