4.1A20 から非互換となる機能は以下のとおりです。
項番 | 項目 | 移行後のカーネルのバージョン |
---|---|---|
1 | sendfile(2) のサポート中止 | Linux 2.6 |
2 | mmap(2)中のファイルに対する別ノードからの truncate(2), ftruncate(2), creat(2), O_TRUNC 指定の open(2) の動作変更 | すべて |
3 | GFS が予約するポート番号変更 | すべて |
4 | GFS のコマンド引数に指定できる特殊ファイル種別の変更 | すべて |
5 | sfcdf(8) のエラーメッセージの変更 | すべて |
6 | sfcfsck(8) のエラーメッセージの変更 | すべて |
7 | sfcmkfs(8) の -o specific_options オプションに指定されたパラメタのチェック強化 | すべて |
8 | ファイルへの書き込み時に確保するリザーブ領域サイズの変更 | すべて |
9 | 同時にオープンできるファイル数制限の追加 | すべて |
10 | 多ファイルアクセス時の iノードキャッシュ解放機能追加 | すべて |
11 | ノード間の通信タイムアウト時間の省略値 | すべて |
12 | sfcfrmd デーモンの情報メッセージの削除 | すべて |
項番 1~10 については、“D.2.2 4.1A30 からの非互換項目”を参照してください。ここでは、項番 11, 12 について説明します。
非互換内容
通信によるノードの生存監視において、通信の応答がなくなってから相手ノードを異常状態と判断するまでのタイムアウト時間の省略値を変更しました。
移行前:60秒
移行後:180秒
対処方法
対処は不要です。
参考
ノード間の通信タイムアウト時間は、通常変更する必要はありませんが、変更することもできます。
参照
ノード間の通信タイムアウト時間の変更方法の詳細は、“14.1.2 通信タイムアウト時間”、“10.1.2 変更 (ファイルシステム属性変更)”および“11.1.2 変更 (ファイルシステム属性変更)”を参照してください。
非互換内容
sfcfrmd の起動時に出力される情報メッセージを削除します。
移行前:下記のメッセージが出力されます。
sfcfrmd[pid]: INFO: sfcfrmd:0001: set number of threads 16 sfcfrmd[pid]: INFO: sfcfrmd:0002: set service port number 9300 sfcfrmd[pid]: INFO: sfcfrmd:0003: set connection timeout value 30 [sec] |
移行後:上記のメッセージが出力されません。
対処方法
対処は不要です。