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Symfoware Server V10.0.0 クラスタ導入運用ガイド

9.2.2 システムのリソースの負荷の調査

パフォーマンスモニタでは、アプリケーションおよびトランザクションの動作状況、バッファプール、データベーススペースなどのシステム資源の使用情報、アプリケーションによって獲得されるデータベース資源の占有情報を運用中定期的に採取しています。
これらの情報はシステムを最適にチューニングするための基礎データとなります。

情報が保存されている期間の任意の時間の情報を表示するには、rdbpmreportコマンドを使用します。

参照

rdbpmreportコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

rdbpmreportコマンドの使用例と表示例を以下に示します。

例1

アプリケーションの性能情報を表示した場合

$ rdbpmreport -t 15:00 -c application
Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report
Period of analysis: 2008/05/14 15:00:00 - 2008/05/14 15:00:10

Time  2008/05/14 15:00:10  (1) 
< application >
       (2)    (3)    (4)  (5)     (6)     (7)   (8)
       Uid    Pid    Sid  Status  Elapse  Type  Name 
       I4874  23045  1    ACT     0:02    SQL   APL001/CONNECT1

       Client-Information  (9)

       ・・・

       SQL-Information  (10)

       ・・・

       Resource-Information  (11)

       ・・・

       LoadShare-Information(Total) 

       (12)    (13)    (14)    (15) 
       RmtCom RmtData RmtExec RmtSql
       1140      6     3:48    190

       LoadShare-Information(per System) 

       (16) 
       System
       (17)    (18)    (19)    (20)   (21)                 (22)                (23) 
       RmtCom RmtData RmtExec RmtSql Sort(File/Total/Max) Work(File/Total/Max) Mem(k) 

       RDBSYS1
       0       0      0:00      0      0/     5/    64      0/     0/     0     941

       RDBSYS2
       540     2      1:39     90      0/    20/    64      0/     0/     0     632

                             :
(1)~(11) “RDB運用ガイド”を参照してください。
(12) アプリケーション全体でのリモートアクセスのための通信回数
(13) アプリケーション全体でのリモートアクセスのための通信データ量(単位はメガバイト)
(14) アプリケーション全体でのSymfoware/RDB内部におけるリモートアクセスのための処理時間
(15) アプリケーションで実行したSQL文のうち、リモートアクセスを行ったSQL文の実行回数
(16) RDBシステム名
(17) アプリケーションが接続したRDBシステムと当該RDBシステム間でのリモートアクセスの
     ための通信回数
(18) アプリケーションが接続したRDBシステムと当該システム間でのリモートアクセスのための
     通信データ量(単位はメガバイト)
(19) 当該RDBシステムにおけるリモートアクセスのための処理時間
(20) 当該RDBシステムに対してリモートアクセスを行ったSQL文の実行回数
(21) ソート用作業域情報
     (当該RDBシステムにおける外部ファイルによるソート用作業域使用回数
     /総ソート用作業域使用回数/最大ソート用作業域サイズ)
(22) 作業テーブル情報
    (当該RDBシステムにおける外部ファイルによる作業テーブル使用回数
     /総作業テーブル使用回数/最大作業テーブルサイズ)
(23) アプリケーションで使用したメモリ量(単位はキロバイト)
表示される情報の性質について
  • (16)、(23):
    (1)で表示される時間での瞬間的な情報、または固定情報

  • (21-Max)、(22-Max):
    コネクション接続時から(1)で表示される時間の間の情報

  • (12)~(15)、(17)~(20)、(21-File,Total)、(22-File,Total):
    システム情報採取間隔での差分情報

例2

テンポラリログファイルの性能情報を表示した場合
(フラッシュトリートメントリカバリ機能を利用している場合)

参照

フラッシュトリートメントリカバリ機能を利用していない場合は、“RDB運用ガイド”を参照してください。

$ rdbpmreport -t 15:00 -c temporarylog
Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report
Period of analysis: 2008/05/14 15:00:00 - 2008/05/14 15:00:10

Time 2008/05/14 15:00:10  (1) 
< temporarylog >
            (2) 
            (3)     (4)      (5)     (6) 
            (7)     (8) 
            (9)     (10) 
            (11)    (12) 
            (13)    (14)    (15)    (16)    (17) 
            (18)    (19)    (20)    (21)    (22)     (23) 
            (24)    (25)    (26)    (27) 
            (28)    (29)    (30)    (31)    (32)     (33)     (34)     (35) 
            (36)    (37)    (38)    (39)    (40) 
           GroupName 
           BlkSize RcvSize   BiBuf   AiBuf
           IxEntry  IxPath
           BiSize  BiPath
           AiSize  AiPath
           BiBlock AiBlock BiWrite AiWrite IxWrite 
           RcpOver TrnOver  BiOver LongTrn  BufReq  ArcReq 
           BiSBlock  AiSBlock  BiSNum  AiSNum
           DirReq   IxReq  StqReq  GroupC   Sleep  EmpBI(k) EmpAI(k) EmpEntry
           PostBI  PostAI   DryBI   DryAI DryAIArc 
           system
            512    8192     512     512
            256  /dev/raw/raw11
            512  /dev/raw/raw11
            512  /dev/raw/raw11
           4492    5148     134     236     17
              0       0       0       0      0        0 
           4492    5148     134     236
              0       0       3       0      0    100154     79346     128
             35      37       2       0      0 
                               :
(1)~(21) “RDB運用ガイド”を参照してください。
(22) バッファ制御に依頼を行った回数
      (リカバリログ量が多くなったときにリカバリログ量を少なくするため、
       バッファ制御に依頼を行った回数)
(23) アーカイブ制御に依頼を行った回数
      (リカバリログ量が多くなったときにリカバリログ量を少なくするため、
       アーカイブ制御に依頼を行った回数) 
(24) BIログの送信ブロック数
(25) AIログの送信ブロック数
(26) BIログの送信回数
(27) AIログの送信回数
(28)~(40)“RDB運用ガイド”を参照してください。
表示される情報の性質について
  • (2)~(12)、(33)~(35):
    (1)で表示される時間での瞬間的な情報、または固定情報

  • (13)~(32)、(36)~(40):
    システム情報採取間隔での差分情報

例3

RDBシステム間通信の性能情報を表示した場合

$ rdbpmreport -t 15:00 -c communication
Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report
Period of analysis: 2008/05/14 15:00:00 - 2008/05/14 15:00:10

Time  2008/05/14 15:00:10  (1) 
< communication >
         (2)        (3)       (4)        (5)         (6) 
         (7)        (8)       (9)        (10) 
         SendCnt    RecvCnt   SendQtty   RecvQtty    System
       SBufWTime  RBufWTime  SendWTime  RecvWTime
            3967       3842    6797983    5903728   RDBSYS2
           0:003      0:000      0:008          -
            5290          1   22675456        208  (RDBSYS1) 
           0:005      0:000      0:013          -
                          :
(1) 性能情報を採取した時間
(2) 通信相手RDBシステムへデータを送信した回数
(3) 通信相手RDBシステムからデータを受信した回数
(4) 通信相手RDBシステムへ送信したデータ量(単位はバイト)
(5) 通信相手RDBシステムから受信したデータ量(単位はバイト)
(6) 通信相手のRDBシステム名
(7) 通信相手RDBシステムへデータを送信する際の送信バッファ空き待ち時間
    (単位は秒:ミリ秒) 
(8) 通信相手RDBシステムからデータを受信する際の受信バッファ空き待ち時間
    (単位は秒:ミリ秒) 
(9) 通信相手RDBシステムへ送信バッファ上からデータを送信する際の送信待ち時間
    (単位は秒:ミリ秒) 
(10) 通信相手RDBシステムから受信バッファ上へデータを受信する際の受信待ち時間
    (常に“-”を表示) 
表示される情報の性質について
  • (6):
    (1)で表示される時間での瞬間的な情報、または固定情報

  • (2)~(5)、(7)~(10):
    システム情報採取間隔での差分情報

例4

占有待ち情報を表示した場合

$ rdbpmreport -t 15:00 -c lockwait
Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report
Period of analysis: 2008/05/14 15:00:00 - 2008/05/14 15:00:10

Time  2008/05/14 15:00:10  (1) 
< lockwait >
      DSI-name : DB0001.DSI0001
      Status  Uid  ・・・
              System  (2)
      WAIT    I4874  ・・・
              RDBSYS1
      ACTIVE  K3862  ・・・
              RDBSYS2

      DSI-name : DB0001.DSI0002
      Status  Uid  ・・・
              System

                :
(1) “RDB運用ガイド”を参照してください。
(2) クライアントプロセスが接続したRDBシステム名
表示される情報の性質について

すべての情報は、(1)で表示される時間での瞬間的な情報、または固定情報です。

例5

デッドロック情報を表示した場合

$ rdbpmreport -t 15:00 -c deadlock
Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report
Period of analysis: 2008/05/14 15:00:00 - 2008/05/14 15:00:10

Time  2008/05/14 15:00:10    (1) 
< deadlock >
        (2) 
      Time     Uid    Pid  ・・・
         System    (3)
      15:00:04 I4874  23045  ・・・
         RDBSYS1

                :
(1)~(2) “RDB運用ガイド”を参照してください。
(3) クライアントプロセスが接続したRDBシステム名
表示される情報の性質について

すべての情報は、(2)で表示される時間での瞬間的な情報、または固定情報です。