パフォーマンスモニタでは、アプリケーションおよびトランザクションの動作状況、バッファプール、データベーススペースなどのシステム資源の使用情報、アプリケーションによって獲得されるデータベース資源の占有情報を運用中定期的に採取しています。
これらの情報はシステムを最適にチューニングするための基礎データとなります。
情報が保存されている期間の任意の時間の情報を表示するには、rdbpmreportコマンドを使用します。
参照
rdbpmreportコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
rdbpmreportコマンドの使用例と表示例を以下に示します。
アプリケーションの性能情報を表示した場合
$ rdbpmreport -t 15:00 -c application Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report Period of analysis: 2008/05/14 15:00:00 - 2008/05/14 15:00:10 Time 2008/05/14 15:00:10 (1) < application > (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) Uid Pid Sid Status Elapse Type Name I4874 23045 1 ACT 0:02 SQL APL001/CONNECT1 Client-Information (9) ・・・ SQL-Information (10) ・・・ Resource-Information (11) ・・・ LoadShare-Information(Total) (12) (13) (14) (15) RmtCom RmtData RmtExec RmtSql 1140 6 3:48 190 LoadShare-Information(per System) (16) System (17) (18) (19) (20) (21) (22) (23) RmtCom RmtData RmtExec RmtSql Sort(File/Total/Max) Work(File/Total/Max) Mem(k) RDBSYS1 0 0 0:00 0 0/ 5/ 64 0/ 0/ 0 941 RDBSYS2 540 2 1:39 90 0/ 20/ 64 0/ 0/ 0 632 :
(1)~(11) “RDB運用ガイド”を参照してください。
(12) アプリケーション全体でのリモートアクセスのための通信回数
(13) アプリケーション全体でのリモートアクセスのための通信データ量(単位はメガバイト)
(14) アプリケーション全体でのSymfoware/RDB内部におけるリモートアクセスのための処理時間
(15) アプリケーションで実行したSQL文のうち、リモートアクセスを行ったSQL文の実行回数
(16) RDBシステム名
(17) アプリケーションが接続したRDBシステムと当該RDBシステム間でのリモートアクセスの ための通信回数
(18) アプリケーションが接続したRDBシステムと当該システム間でのリモートアクセスのための 通信データ量(単位はメガバイト)
(19) 当該RDBシステムにおけるリモートアクセスのための処理時間
(20) 当該RDBシステムに対してリモートアクセスを行ったSQL文の実行回数
(21) ソート用作業域情報 (当該RDBシステムにおける外部ファイルによるソート用作業域使用回数 /総ソート用作業域使用回数/最大ソート用作業域サイズ)
(22) 作業テーブル情報 (当該RDBシステムにおける外部ファイルによる作業テーブル使用回数 /総作業テーブル使用回数/最大作業テーブルサイズ)
(23) アプリケーションで使用したメモリ量(単位はキロバイト)
(16)、(23):
(1)で表示される時間での瞬間的な情報、または固定情報
(21-Max)、(22-Max):
コネクション接続時から(1)で表示される時間の間の情報
(12)~(15)、(17)~(20)、(21-File,Total)、(22-File,Total):
システム情報採取間隔での差分情報
テンポラリログファイルの性能情報を表示した場合
(フラッシュトリートメントリカバリ機能を利用している場合)
参照
フラッシュトリートメントリカバリ機能を利用していない場合は、“RDB運用ガイド”を参照してください。
$ rdbpmreport -t 15:00 -c temporarylog Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report Period of analysis: 2008/05/14 15:00:00 - 2008/05/14 15:00:10 Time 2008/05/14 15:00:10 (1) < temporarylog > (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) (21) (22) (23) (24) (25) (26) (27) (28) (29) (30) (31) (32) (33) (34) (35) (36) (37) (38) (39) (40) GroupName BlkSize RcvSize BiBuf AiBuf IxEntry IxPath BiSize BiPath AiSize AiPath BiBlock AiBlock BiWrite AiWrite IxWrite RcpOver TrnOver BiOver LongTrn BufReq ArcReq BiSBlock AiSBlock BiSNum AiSNum DirReq IxReq StqReq GroupC Sleep EmpBI(k) EmpAI(k) EmpEntry PostBI PostAI DryBI DryAI DryAIArc system 512 8192 512 512 256 /dev/raw/raw11 512 /dev/raw/raw11 512 /dev/raw/raw11 4492 5148 134 236 17 0 0 0 0 0 0 4492 5148 134 236 0 0 3 0 0 100154 79346 128 35 37 2 0 0 :
(1)~(21) “RDB運用ガイド”を参照してください。
(22) バッファ制御に依頼を行った回数 (リカバリログ量が多くなったときにリカバリログ量を少なくするため、 バッファ制御に依頼を行った回数)
(23) アーカイブ制御に依頼を行った回数 (リカバリログ量が多くなったときにリカバリログ量を少なくするため、 アーカイブ制御に依頼を行った回数)
(24) BIログの送信ブロック数
(25) AIログの送信ブロック数
(26) BIログの送信回数
(27) AIログの送信回数
(28)~(40)“RDB運用ガイド”を参照してください。
(2)~(12)、(33)~(35):
(1)で表示される時間での瞬間的な情報、または固定情報
(13)~(32)、(36)~(40):
システム情報採取間隔での差分情報
RDBシステム間通信の性能情報を表示した場合
$ rdbpmreport -t 15:00 -c communication Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report Period of analysis: 2008/05/14 15:00:00 - 2008/05/14 15:00:10 Time 2008/05/14 15:00:10 (1) < communication > (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) SendCnt RecvCnt SendQtty RecvQtty System SBufWTime RBufWTime SendWTime RecvWTime 3967 3842 6797983 5903728 RDBSYS2 0:003 0:000 0:008 - 5290 1 22675456 208 (RDBSYS1) 0:005 0:000 0:013 - :
(1) 性能情報を採取した時間
(2) 通信相手RDBシステムへデータを送信した回数
(3) 通信相手RDBシステムからデータを受信した回数
(4) 通信相手RDBシステムへ送信したデータ量(単位はバイト)
(5) 通信相手RDBシステムから受信したデータ量(単位はバイト)
(6) 通信相手のRDBシステム名
(7) 通信相手RDBシステムへデータを送信する際の送信バッファ空き待ち時間 (単位は秒:ミリ秒)
(8) 通信相手RDBシステムからデータを受信する際の受信バッファ空き待ち時間 (単位は秒:ミリ秒)
(9) 通信相手RDBシステムへ送信バッファ上からデータを送信する際の送信待ち時間 (単位は秒:ミリ秒)
(10) 通信相手RDBシステムから受信バッファ上へデータを受信する際の受信待ち時間 (常に“-”を表示)
(6):
(1)で表示される時間での瞬間的な情報、または固定情報
(2)~(5)、(7)~(10):
システム情報採取間隔での差分情報
占有待ち情報を表示した場合
$ rdbpmreport -t 15:00 -c lockwait Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report Period of analysis: 2008/05/14 15:00:00 - 2008/05/14 15:00:10 Time 2008/05/14 15:00:10 (1) < lockwait > DSI-name : DB0001.DSI0001 Status Uid ・・・ System (2) WAIT I4874 ・・・ RDBSYS1 ACTIVE K3862 ・・・ RDBSYS2 DSI-name : DB0001.DSI0002 Status Uid ・・・ System :
(1) “RDB運用ガイド”を参照してください。
(2) クライアントプロセスが接続したRDBシステム名
すべての情報は、(1)で表示される時間での瞬間的な情報、または固定情報です。
デッドロック情報を表示した場合
$ rdbpmreport -t 15:00 -c deadlock Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report Period of analysis: 2008/05/14 15:00:00 - 2008/05/14 15:00:10 Time 2008/05/14 15:00:10 (1) < deadlock > (2) Time Uid Pid ・・・ System (3) 15:00:04 I4874 23045 ・・・ RDBSYS1 :
(1)~(2) “RDB運用ガイド”を参照してください。
(3) クライアントプロセスが接続したRDBシステム名
すべての情報は、(2)で表示される時間での瞬間的な情報、または固定情報です。