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Symfoware Server V10.0.0 クラスタ導入運用ガイド

1.7 運用形態

システムの運用形態について説明します。

フェイルオーバ運用

フェイルオーバ運用における運用形態には以下があります。

応用例

複数のRDBシステムを使用して別々のシステムを構築する場合は、それら複数のRDBシステムを、N:1運用待機として配置することができます。

1:1運用待機

1つのノードで1つの運用系または待機系が動作する形態です。この形態は、運用系の異常時にフェイルオーバすることで業務の継続が可能なため、信頼性の高いシステムが構築できます。

カスケード

1つのノードで1つの運用系が動作し、その他の複数のノードで待機系が動作する形態です。この形態は、1:1運用待機と比べ、二重故障が発生しても業務の継続が可能となり、可用性の高いシステムが構築できます。また、長期的なノードの保守やノードの故障により1つのノードを起動できない場合でも、運用待機の構成を保証することができます。

N:1運用待機

複数の運用系のノードに対して待機系を1つのノードに集約させて動作する形態です。この形態は、運用系の異常時にフェイルオーバすることで業務の継続が可能なため、信頼性の高いシステムが構築できます。

ロードシェア運用

ロードシェア運用における運用形態には以下があります。

N:1運用待機

フェイルオーバ運用”を参照してください。

1:1運用待機

フェイルオーバ運用”を参照してください。

カスケード

フェイルオーバ運用”を参照してください。

スケーラブル

複数のノードで動作し、任意のノードがダウンした場合は縮退する形態です。この形態は、待機ノードが不要な形態です。

ポイント

  • Capitalシステムは、スケーラブル型のクラスタアプリケーション内に1つだけ存在するRDBディクショナリを持つRDBシステムです。“管理システム”とも呼びます。

  • Satelliteシステムは、Capitalシステム以外のRDBシステムです。スケーラブル型のクラスタアプリケーション内に複数存在します。“一般システム”とも呼びます。

運用形態の選択基準

運用形態の選択基準として以下の表を参照してください。

表1.1 運用形態の選択基準

システム種別

二重故障に耐えられるシステム(注)

要件あり

要件なし

フェイルオーバ運用

カスケード

1:1運用待機

ロードシェア運用

カスケード

1:1運用待機

注) 長期的なノードのメンテナンスなどでノードの起動ができない場合も含みます。