システムの運用形態について説明します。
フェイルオーバ運用における運用形態には以下があります。
1:1運用待機
カスケード
応用例
複数のRDBシステムを使用して別々のシステムを構築する場合は、それら複数のRDBシステムを、N:1運用待機として配置することができます。
N:1運用待機
1つのノードで1つの運用系または待機系が動作する形態です。この形態は、運用系の異常時にフェイルオーバすることで業務の継続が可能なため、信頼性の高いシステムが構築できます。
1つのノードで1つの運用系が動作し、その他の複数のノードで待機系が動作する形態です。この形態は、1:1運用待機と比べ、二重故障が発生しても業務の継続が可能となり、可用性の高いシステムが構築できます。また、長期的なノードの保守やノードの故障により1つのノードを起動できない場合でも、運用待機の構成を保証することができます。
複数の運用系のノードに対して待機系を1つのノードに集約させて動作する形態です。この形態は、運用系の異常時にフェイルオーバすることで業務の継続が可能なため、信頼性の高いシステムが構築できます。
ロードシェア運用における運用形態には以下があります。
N:1運用待機
1:1運用待機
カスケード
スケーラブル
“フェイルオーバ運用”を参照してください。
“フェイルオーバ運用”を参照してください。
“フェイルオーバ運用”を参照してください。
複数のノードで動作し、任意のノードがダウンした場合は縮退する形態です。この形態は、待機ノードが不要な形態です。
ポイント
Capitalシステムは、スケーラブル型のクラスタアプリケーション内に1つだけ存在するRDBディクショナリを持つRDBシステムです。“管理システム”とも呼びます。
Satelliteシステムは、Capitalシステム以外のRDBシステムです。スケーラブル型のクラスタアプリケーション内に複数存在します。“一般システム”とも呼びます。
運用形態の選択基準
運用形態の選択基準として以下の表を参照してください。
システム種別 | 二重故障に耐えられるシステム(注) | |
---|---|---|
要件あり | 要件なし | |
フェイルオーバ運用 | カスケード | 1:1運用待機 |
ロードシェア運用 | カスケード | 1:1運用待機 |
注) 長期的なノードのメンテナンスなどでノードの起動ができない場合も含みます。