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Symfoware Server V10.0.0 セットアップガイド

1.1.1 動作環境

Symfoware/RDBの動作環境の構成を、以下に示します。また、OS資源とSymfoware/RDB資源の役割を、“表1.1 OS資源およびSymfoware/RDB資源”に示します。

表1.1 OS資源およびSymfoware/RDB資源

種類

役割

OS資源

共用メモリ、セマフォ、メッセージキュー

RDBプロセスと外部との情報交換に使用します。

Symfoware/RDB資源

RDBディクショナリ

利用者が作成したデータベースの定義情報を保持します。

RDBディレクトリファイル

データベースアクセスのためのデータ配置情報、運用情報などを保持します。

ロググループ管理ファイル

ログ管理ファイルの配置の情報を保持するためのファイルです。

ログ管理ファイル

テンポラリログファイルやアーカイブログファイルの配置位置などの情報を保持します。

テンポラリログファイル

ダウンリカバリ、ロールバックに備えたログ情報を保持します。

アーカイブログファイル

メディアリカバリに備えたログ情報を保持します。

データベース

ユーザが定義するデータベースです。

監査ログデータベース

監査ログ表によって構成されるデータベースです。

パフォーマンスデータ格納ファイル

性能の統計情報を保持します。

RDB構成パラメタファイル

Symfoware/RDBの動作環境を規定する各種情報を保持します。

動作環境ファイル

アプリケーションの実行時の動作環境のチューニングに使用します。

退避ディスク

データベースの退避データを保持します。

作業域

アプリケーションの実行、RDBコマンドの実行時に使用する作業領域です。

コアファイル

Symfoware Serverのプロセスで異常が発生した場合に出力するSymfoware Serverプロセスのコアファイルです。

上記で示すファイルの集まりが、Symfoware/RDBの1つの動作環境です。

Symfoware/RDBでは、動作環境に名前を付けて運用します。動作環境に名前を付けることによって、それぞれの環境を区別することができ、1つのシステム上に、複数の動作環境を作成して運用することができます。動作環境を区別するために付けた名前を、RDBシステム名といいます。この運用を、マルチRDB運用といいます。

1つのシステム上に1つだけSymfoware/RDBの動作環境を作成する場合に限り、動作環境に名前を付けなくても運用することができます。この運用を、シングルRDB運用といいます。