RDBコマンドの実行時に出力されるエラーメッセージごとに、その対処方法を説明します。
「qdg02250u: Symfoware/RDBが未起動または環境変数RDBNAMEが未設定のため'xxxx'コマンドは実行できません」
処理 | RDBコマンド |
事象 | システム未起動 |
メッセージ | qdg02250u: Symfoware/RDBが未起動または環境変数RDBNAMEが未設定のため'xxxx'コマンドは実行できません |
埋込みエラー番号 | - |
起動しているRDBシステムと、実行したコマンドがアクセスしようとしているRDBシステムが異なっている場合、システム未起動のエラーが発生します。
コマンド実行時に、環境変数のRDBNAMEに指定しているRDBシステム名が正しいかを確認してください。
「qdg02260u: 指定された共用バッファプール'xxxx'(size:xxxx)は開設されていません」
処理 | rdbconbf |
事象 | バッファ未開設 |
メッセージ | qdg02260u: 指定された共用バッファプール'xxxx'(size:xxxx)は開設されていません |
埋込みエラー番号 | - |
以下のいずれかの原因が考えられます。原因に応じて、対処してください。
rdbconbfコマンドで指定したはずのバッファが開設されていません。
rdbprtbfコマンドのlオプション、またはrdbsarコマンドのbオプションを使用して、指定したバッファが開設されているかを確認してください。開設されていない場合は、開設してください。
rdbconbfコマンドに指定したDSIと開設されたバッファのページ長が異なります。
バッファのページ長をDSIのページ長に変更するか、DSIのページ長と同じページ長で新規にバッファプールを開設し、DSIと対応付けて、DSIのページ長とバッファのページ長を一致させてください。
参照
詳細は、“RDB運用ガイド”の“共用バッファプールの表示”を参照してください。
「qdg02811u: rdb2base: OSのシステム制限によりコマンドの処理を継続できません」
処理 | RDBコマンド |
事象 | システム制限 |
メッセージ | qdg02811u: rdb2base: OSのシステム制限によりコマンドの処理を継続できません システムコール=shmget |
埋込みエラー番号 | 22 |
RDBEXTMEMよりも大きな値を、shmmaxに指定してください。
参照
RDBEXTMEMの見積もりの詳細は、“セットアップガイド”の“RDB構成パラメタファイルの編集”を参照してください。
なお、カーネルパラメタ(/etc/system)を変更した場合、マシンを再起動してください。
「qdg12142u: 指定したファイル'xxxx'に誤りがあります」(Solaris/Linuxの場合)
処理 | RDBコマンド |
事象 | ディスク異常 |
メッセージ | qdg12142u: 指定したファイル'/dev/sfdsk/data/rdsk/data'に誤りがあります |
埋込みエラー番号 | - |
PRIMECLUSTER GDSを使用したローデバイス名の最後の部分に、以下のいずれかの文字列が書かれていると、Symfoware/RDBは、リムーバブル装置であると認識します。
fpd、mt、8mm、tpld、molb、mo、dat
したがって、/dev/hogehoge/XXXXのXXXX部分には、上記の文字列を含めないでください。
通常、デバイス装置は、オペレーティングシステムによって特定の名前で命名されています。また、オペレーティングシステムで用意されている関数を利用しても、デバイス装置の種類を適切に判断できない場合があります。そのため、Symfoware/RDBでは、デバイス装置の判定をデバイスに付けた文字列を元に判断している箇所があります。
「qdg12538u: データ操作処理におけるSQL文でエラーが発生しました」
処理 | rdbupt |
事象 | SQL文でエラーが発生し実行できない |
メッセージ | qdg12538u: データ操作処理におけるSQL文でエラーが発生しました |
埋込みエラー番号 | - |
rdbuptコマンドは、SQL文(INSERT文、UPDATE文、DELETE文)を発行して処理しています。SQL当メッセージの中に埋め込まれているJYPメッセージの内容に従って対処してください。
qdg12538u: データ操作処理におけるSQL文でエラーが発生しました SQL文=DELETE SQLSTATE=40701 SQLMSG=JYP5004E テンポラリログ域の領域が不足しました.
この場合、SQL文実行中にテンポラリログ域が不足しています。アプリケーション実行時に、テンポラリログ域が不足した場合と同様の対処をしてください。
「qdg12615u: メッセージログファイルへのアクセスができません」
本メッセージには、2種類の埋込みエラー番号があります。埋込みエラー番号ごとに対処方法が異なります。
処理 | RDBコマンド |
事象 | メッセージログファイルへアクセスできない |
メッセージ | qdg12615u: メッセージログファイルへのアクセスができません |
埋込みエラー番号 | 2 |
RDB構成パラメタファイルのRDBREPORTで指定しているディレクトリが誤っています。
正しいディレクトリを指定してください。
処理 | RDBコマンド |
事象 | メッセージログファイルへアクセスできない |
メッセージ | qdg12615u メッセージログファイルへのアクセスができません |
埋込みエラー番号 | 13 |
RDB構成パラメタファイルのRDBREPORTで指定しているディレクトリへの書き込み権限がありません。
ディレクトリのパーミッションを正しく指定してください。
「qdg12771u: RDBIIディクショナリの入出力で異常が発生しました」
処理 | rdbaldicでエラー発生後のコマンド |
事象 | ディクショナリ入出力異常 |
メッセージ | qdg12771u: RDBIIディクショナリの入出力で異常が発生しました 処理='open'errno='2' |
埋込みエラー番号 | 2 |
rdbaldicコマンドが失敗した場合、RDBディクショナリは壊れています。(壊れているから失敗したのか、失敗したから壊れているのか、原因が不明確です)
rdbrcvdicコマンドのLオプション、およびfオプションを使用してRDBディクショナリをリカバリし、再度、rdbaldicコマンドを実行してください。
「qdg12885u: RDBシステム空間の起動に失敗しました」(Solaris/Linuxの場合)
処理 | RDBコマンド |
事象 | 空間起動に失敗 |
メッセージ | qdg12885u: RDBシステム空間の起動に失敗しました |
埋込みエラー番号 | 8 |
OSが32bitカーネルであり、Symfoware Serverは64bitモジュールであるため動作できません。
OSのカーネル空間を64bitに変更してください。
Solarisの場合
以下のSymfoware Serverは、64bitモジュールです。32bitのカーネル空間では動作しないので、注意してください。
Symfoware Server Enterprise Extended Edition
以下のSymfoware Serverは、32bitモジュールです。32bitのカーネル空間、および64bitのカーネル空間のいずれでも動作可能です。
Symfoware Server Enterprise Edition
Symfoware Server Standard Edition
Linuxの場合
Symfoware Server は、32bitモジュールです。32bitのカーネル空間、および64bitのカーネル空間のいずれでも動作可能です。