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Symfoware Server V10.0.0 トラブルシューティング集

A.2.2 RDBコマンド実行時のエラーメッセージ

RDBコマンドの実行時に出力されるエラーメッセージごとに、その対処方法を説明します。

「qdg02250u: Symfoware/RDBが未起動または環境変数RDBNAMEが未設定のため'xxxx'コマンドは実行できません

処理

RDBコマンド

事象

システム未起動

メッセージ

qdg02250u: Symfoware/RDBが未起動または環境変数RDBNAMEが未設定のため'xxxx'コマンドは実行できません

埋込みエラー番号

原因と対処

起動しているRDBシステムと、実行したコマンドがアクセスしようとしているRDBシステムが異なっている場合、システム未起動のエラーが発生します。
コマンド実行時に、環境変数のRDBNAMEに指定しているRDBシステム名が正しいかを確認してください。

「qdg02260u: 指定された共用バッファプール'xxxx'(size:xxxx)は開設されていません」

処理

rdbconbf

事象

バッファ未開設

メッセージ

qdg02260u: 指定された共用バッファプール'xxxx'(size:xxxx)は開設されていません

埋込みエラー番号

原因と対処

以下のいずれかの原因が考えられます。原因に応じて、対処してください。

  1. rdbconbfコマンドで指定したはずのバッファが開設されていません。
    rdbprtbfコマンドのlオプション、またはrdbsarコマンドのbオプションを使用して、指定したバッファが開設されているかを確認してください。開設されていない場合は、開設してください。

  2. rdbconbfコマンドに指定したDSIと開設されたバッファのページ長が異なります。
    バッファのページ長をDSIのページ長に変更するか、DSIのページ長と同じページ長で新規にバッファプールを開設し、DSIと対応付けて、DSIのページ長とバッファのページ長を一致させてください。

    参照

    詳細は、“RDB運用ガイド”の“共用バッファプールの表示”を参照してください。

「qdg02811u: rdb2base: OSのシステム制限によりコマンドの処理を継続できません」

処理

RDBコマンド

事象

システム制限

メッセージ

qdg02811u: rdb2base: OSのシステム制限によりコマンドの処理を継続できません システムコール=shmget

埋込みエラー番号

22

原因と対処

RDBEXTMEMよりも大きな値を、shmmaxに指定してください。

参照

RDBEXTMEMの見積もりの詳細は、“セットアップガイド”の“RDB構成パラメタファイルの編集”を参照してください。

なお、カーネルパラメタ(/etc/system)を変更した場合、マシンを再起動してください。

SolarisLinux「qdg12142u: 指定したファイル'xxxx'に誤りがあります(Solaris/Linuxの場合)

処理

RDBコマンド

事象

ディスク異常

メッセージ

qdg12142u: 指定したファイル'/dev/sfdsk/data/rdsk/data'に誤りがあります

埋込みエラー番号

原因と対処

PRIMECLUSTER GDSを使用したローデバイス名の最後の部分に、以下のいずれかの文字列が書かれていると、Symfoware/RDBは、リムーバブル装置であると認識します。


fpd、mt、8mm、tpld、molb、mo、dat


したがって、/dev/hogehoge/XXXXのXXXX部分には、上記の文字列を含めないでください。
通常、デバイス装置は、オペレーティングシステムによって特定の名前で命名されています。また、オペレーティングシステムで用意されている関数を利用しても、デバイス装置の種類を適切に判断できない場合があります。そのため、Symfoware/RDBでは、デバイス装置の判定をデバイスに付けた文字列を元に判断している箇所があります。

「qdg12538u: データ操作処理におけるSQL文でエラーが発生しました」

処理

rdbupt

事象

SQL文でエラーが発生し実行できない

メッセージ

qdg12538u: データ操作処理におけるSQL文でエラーが発生しました

埋込みエラー番号

原因と対処

rdbuptコマンドは、SQL文(INSERT文、UPDATE文、DELETE文)を発行して処理しています。SQL当メッセージの中に埋め込まれているJYPメッセージの内容に従って対処してください。

qdg12538u: データ操作処理におけるSQL文でエラーが発生しました
SQL文=DELETE SQLSTATE=40701 SQLMSG=JYP5004E テンポラリログ域の領域が不足しました.

この場合、SQL文実行中にテンポラリログ域が不足しています。アプリケーション実行時に、テンポラリログ域が不足した場合と同様の対処をしてください。

「qdg12615u: メッセージログファイルへのアクセスができません」

本メッセージには、2種類の埋込みエラー番号があります。埋込みエラー番号ごとに対処方法が異なります。

<埋込みエラー番号:2>

処理

RDBコマンド

事象

メッセージログファイルへアクセスできない

メッセージ

qdg12615u: メッセージログファイルへのアクセスができません

埋込みエラー番号

2

原因と対処

RDB構成パラメタファイルのRDBREPORTで指定しているディレクトリが誤っています。
正しいディレクトリを指定してください。

<埋込みエラー番号:13>

処理

RDBコマンド

事象

メッセージログファイルへアクセスできない

メッセージ

qdg12615u メッセージログファイルへのアクセスができません

埋込みエラー番号

13

原因と対処

RDB構成パラメタファイルのRDBREPORTで指定しているディレクトリへの書き込み権限がありません。
ディレクトリのパーミッションを正しく指定してください。

「qdg12771u: RDBIIディクショナリの入出力で異常が発生しました」

処理

rdbaldicでエラー発生後のコマンド

事象

ディクショナリ入出力異常

メッセージ

qdg12771u: RDBIIディクショナリの入出力で異常が発生しました 処理='open'errno='2'

埋込みエラー番号

2

原因と対処

rdbaldicコマンドが失敗した場合、RDBディクショナリは壊れています。(壊れているから失敗したのか、失敗したから壊れているのか、原因が不明確です)
rdbrcvdicコマンドのLオプション、およびfオプションを使用してRDBディクショナリをリカバリし、再度、rdbaldicコマンドを実行してください。

SolarisLinux「qdg12885u: RDBシステム空間の起動に失敗しました」(Solaris/Linuxの場合)

処理

RDBコマンド

事象

空間起動に失敗

メッセージ

qdg12885u: RDBシステム空間の起動に失敗しました

埋込みエラー番号

8

原因と対処

OSが32bitカーネルであり、Symfoware Serverは64bitモジュールであるため動作できません。
OSのカーネル空間を64bitに変更してください。


SolarisSolarisの場合

以下のSymfoware Serverは、64bitモジュールです。32bitのカーネル空間では動作しないので、注意してください。

  • Symfoware Server Enterprise Extended Edition

以下のSymfoware Serverは、32bitモジュールです。32bitのカーネル空間、および64bitのカーネル空間のいずれでも動作可能です。

  • Symfoware Server Enterprise Edition

  • Symfoware Server Standard Edition


LinuxLinuxの場

Symfoware Server は、32bitモジュールです。32bitのカーネル空間、および64bitのカーネル空間のいずれでも動作可能です。

Solaris「qdg13021u: デバイスの情報が取得できません」(Solarisの場合)

処理

RDBコマンド

事象

デバイス情報の取得失敗

メッセージ

qdg13021u: デバイスの情報が取得できません

埋込みエラー番号

22

原因と対処

ディスク情報(VTOC情報)が破壊されています。破壊の原因の1つとして、ローデバイスに0シリンダ目が含まれ、すでにその領域を使用されたことが考えられます。

再度、全スライスを切り直してください。なお、パーティションの0をローデバイスとして割り当てる場合は、0シリンダ目を含めないでください。

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