起動停止時に出力されるエラーメッセージごとに、その対処方法を説明します。
「qdg02679u: デフォルトバッファの定義ファイルがオープンできません」
本メッセージには、2種類の埋込みエラー番号があります。埋込みエラー番号ごとに対処方法が異なります。
処理 | rdbstart |
事象 | ファイルがオープンできない |
メッセージ | qdg02679u: デフォルトバッファの定義ファイルがオープンできません |
埋込みエラー番号 | 2 |
RDB構成パラメタファイルのパラメタRDBSYSBUFに指定されているディレクトリに、デフォルトの共用バッファ定義ファイルrdbbufが存在しません。
RDB構成パラメタファイルのパラメタRDBSYSBUFに指定されているディレクトリが正しいかを確認してください。また、指定したディレクトリにデフォルトの共用バッファ定義ファイルrdbbufが存在しているか確認してください。
処理 | rdbstart |
事象 | ファイルがオープンできない |
メッセージ | qdg02679u: デフォルトバッファの定義ファイルがオープンできません |
埋込みエラー番号 | 13 |
RDB構成パラメタファイルのパラメタRDBSYSBUFに指定されているディレクトリ、またはそのディレクトリ配下のデフォルトの共用バッファ定義ファイルrdbbufに対するアクセス権限がありません。
正しい属性を設定してください。
「qdg12230u: サービスファイルにポート番号が指定されていません」(Solaris/Linuxの場合)
処理 | rdbstart |
事象 | ポートの指定なし |
メッセージ | qdg12230u: サービスファイルにポート番号が指定されていません |
埋込みエラー番号 | - |
サービスファイルにSymfoware/RDBが使用するポートが定義されていないため、出力されます。以下のどちらかの対処を行ってください。
リモートのクライアントからアクセスする場合は、サービスファイルに、Symfoware/RDBが使用するためのポートを定義してください。
サービスファイルは、以下のとおりです。
/etc/services
リモートからアクセスしない場合は、システム用の動作環境ファイルのパラメタMAX_CONNECT_TCPに、0を指定してください。ただし、このパラメタを0にすると、アプリケーションからRDB2_TCP接続ができなくなります。
注意
ODBC連携を行う場合には、RDB2_TCP接続を使用するため、a.の対処を行ってください。
「qdg12230u: サービスファイルにポート番号が指定されていません」(Windowsの場合)
処理 | rdbstart |
事象 | ポートの指定なし |
メッセージ | qdg12230u: サービスファイルにポート番号が指定されていません |
埋込みエラー番号 | - |
サービスファイルにSymfoware/RDBが使用するポートが定義されていないため、出力されます。以下のどちらかの対処を行ってください。
リモートのクライアントからアクセスする場合は、サービスファイルに、Symfoware/RDBが使用するためのポートを定義してください。
サービスファイルは、以下のとおりです。
\WINNT\system32\drivers\etc\services
\WINDOWS\system32\drivers\etc\services
リモートからアクセスしない場合は、システム用の動作環境ファイルのパラメタMAX_CONNECT_TCPに、0を指定してください。ただし、このパラメタを0にすると、アプリケーションからRDB2_TCP接続ができなくなります。
注意
ODBC連携を行う場合には、RDB2_TCP接続を使用するため、a.の対処を行ってください。
「qdg12426u: RDBIIを停止できません 原因:動作中」
処理 | rdbstop |
事象 | 動作中のため停止できない |
メッセージ | qdg12426u: RDBIIを停止できません 原因:動作中 |
埋込みエラー番号 | - |
以下のどちらかの原因が考えられます。原因に応じて、対処してください。
アプリケーションやコマンドが動作中のため、停止できません。動作中のアプリケーションまたはRDBコマンドを停止後、再実行してください。
アプリケーションの回収処理が実行中です。アプリケーションがDISCONNECT文を実行しない場合、プロセス終了後に、自動的に回収処理を行います。本処理が動作していると、停止できません。
rdbpsコマンドや、rdbcninfコマンドのsオプションで、アプリケーションおよびコマンドの状態を確認してください。アプリケーションおよびアプリケーションの回収処理が終了したあと、rdbstopコマンドを再度実行してください。回収が完了までの時間は、マシンの負荷の状態や、実行していたアプリケーションやコマンドの多重度によって異なります。どうしても、強制的に終了させたい場合は、rdbstopコマンドにeオプションを付加して実行すると、Symfoware/RDBを停止することができます。この場合、その時点で動作中であったトランザクションはすべてキャンセル(ロールバック)されます。