トラブルが発生した場合には、初めに、それがどのようなトラブルなのかを切り分ける必要があります。
トラブルシューティングでは、まず、発生した状態を分析することによって、どの事象であるかを特定し、それぞれの事象に対応した対処をしていきます。
Symfoware Serverで発生するおもなトラブルを、以下に示します。
エラーメッセージ出力
プロセス異常
処理結果異常
コード変換エラーおよび文字化け
無応答状態
ディスク異常
Symfoware/RDBが何らかの異常や内部矛盾を検出して、エラーメッセージが出力された状態です。エラーメッセージは、以下の箇所に出力されます。
アプリケーションの実行結果(SQLMSG)
コンソール
メッセージログ(イベントログ)
クライアントの画面(クライアント機能を利用している場合)
Symfoware Serverを構成するプロセスが処理を継続することができなくなり、異常終了した状態です。たとえば、アプリケーションプログラムの中にミスがあり、OSの領域を破壊したことによって、プロセスが処理を継続できなくなったときなどに発生します。
SQL文のSQLSTATEなどは正常終了を示しているにも関わらず、実際の処理内容が不当である状態です。データベースから正しいデータが検索されない、更新データがデータベースに正しく反映されない場合などが考えられます。
データベースから返却されたデータの内容が、文字化けを起こしている状態です。コード変換の環境設定が誤っている場合に発生します。
アプリケーションから発行したSQL文、またはRDBコマンドが終了せず、結果が返却されない状態です。または、想定している時間内で結果が返却されないために、タイムオーバーが発生したような状態です。
ハードの異常によって、データベースの処理の一部ができなくなった状態です。たとえば、データベーススペースを割り付けているディスクに異常が発生したため、一部のDSIがアクセス禁止状態となり、そのDSIに対するアクセス処理がエラーになったような場合です。