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Symfoware Server V10.0.0 アプリケーション開発ガイド(ODBCドライバ編)

付録F セットアップAPI

ODBCデータソースの登録をコマンドから行う方法を以下に説明します。

セットアップAPIコマンド(F3CWDELA.EXE)を実行するバッチファイルを作成し、各クライアント環境に配布することによりODBCデータソース登録作業を軽減することができます。

作成したバッチファイルを“Symfoware Server クライアント機能のインストールフォルダ(ドライブ名:\SFWCLNT)\ODOS\BIN”配下以外に格納した場合は、バッチファイルのPath環境変数に“Symfoware Server クライアント機能のインストールフォルダ(ドライブ名:\SFWCLNT)\ODOS\BIN”を指定します。

指定形式

F3CWDELA.EXE /o /sデータソース名 /dデータリソース名 /hホスト名 [/pポート番号] [-l] [-u]
[-oオプション名=値[;オプション名=値…]|-oFile=ファイル名] [-y] [-n]
F3CWDELA.EXE /o /sDSN01 /dDB01 /hTESTSV /p26551 - -oCLI_DEFAULT_SCHEMA=SCHEMA01;
CLI_ISOLATION_WAIT=(REJECT)

以下の画面と同じ[ユーザー アカウント制御]ダイアログが表示された場合、[続行]ボタンをクリックして、処理を継続してください。

パラメタ・オプション

No

セットアップ情報

APIパラメタ

内容

1

ODOSセットアップ

/o

本パラメタの指定によりODOSのODBCデータソースを作成します。
本パラメタは省略できません。

2

データソース名

/s

任意のデータソース名を指定します。
本パラメタは省略できません。

3

データリソース名

(注1)

/d

接続先データベース名を指定します。
本パラメタは省略できません。

4

ホスト名

(注2)

/h

接続先ホスト名を18バイト以内で指定します。
本パラメタは省略できません。

5

ポート番号

/p

接続先ホストのRDB2-TCPのポート番号を指定します。
省略した場合は、初期値の26551となります。

6

ローカルデータベース

-l

ローカルデータベースアクセス指定のオプションを指定します。
省略した場合は、リモートアクセスとなります。
本オプションはWindows(R) 2000、Windows Server(R) 2003、Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合のみ指定可能です。

7

UNICODE

-u

UNICODEドライバ指定のオプションを指定します。
省略した場合は、シフトJISドライバとなります。

8

ODOSオプション

(注3)

-o

ODOS用チューニング情報のオプションを指定します。省略した場合は、チューニングなしとなります。

9

データソース種類

-y

システムDSNとして登録する際に指定するオプションを指定します。
省略した場合は、ユーザーDSNとして登録されます。

10

パスワード変更機能

(注4)

-n

パスワード変更機能のオプションを指定します。
省略した場合は、パスワード変更機能は利用しません。

注1) -lを指定した場合、データリソース名にRDBシステム名.データベース名の形式が指定可能です。

注2) -lを指定した場合、/hは省略可能となります。またこの場合は、/hおよび/pで指定した情報は無視されます。

注3) ODOSオプションに同一のオプション名が複数指定された場合には、より後ろに記述された値が有効になります。

注4) パスワード変更機能の詳細については、“付録G パスワード変更機能”を参照してください。

ODOSオプションの指定形式

ODOSオプションは“オプション名=値”の形式で列挙します。オプションの区切りは“;”です。
またファイルでの指定も可能です。その場合は“File=ファイル名”の形式で指定します。ファイル名は絶対パスで指定する必要があります。指定するファイルはTXT形式で以下のフォーマットです。

    オプション名=値
    オプション名=値
        ・
        ・

行の先頭が“;”の場合はコメントとみなします。

CLI_DEFAULT_SCHEMA

SQL文でスキーマ名を省略した場合の初期値のスキーマ名を指定します。

指定形式
CLI_DEFAULT_SCHEMA=(スキーマ名)
パラメタの意味

スキーマ名

初期値のスキーマ名を指定します。

その他のオプションについては“4.5 アプリケーションのチューニング”を参照してください。

ポイント

コマンドにオプションを列挙した場合、コマンド長の制限を超える可能性があります。また、同一のオプションを指定する場合でも、ODBCデータソースごとに指定する必要があります。このため、ファイルによる指定を推奨します。

復帰値

エラーコード

返却する主なエラーコードとその内容は以下のとおりです。

エラーコード

内容

24

省略できないパラメタを省略したかまたは、不当なパラメタが指定されました。

25

データソース名の指定に誤りがあります。

26

データリソース名の指定に誤りがあります。

27

ホスト名の指定に誤りがあります。

28

ポート番号の指定に誤りがあります。

29

不当なパラメタが指定されました。

31

ODBCデータソースの登録に失敗しました。

35

ローカルデータベースオプションの指定に誤りがあります。

36

不当なパラメタが指定されました。

40

ODOSチューニング情報に誤りがあります。

41

ODOSチューニング情報の登録に失敗しました。

42

ODOSチューニング情報のファイル名に誤りがあります。

43

このプラットホームでは実行できません。

45

ODOSがインストールされていません。

46

ODOSのODBCデータソースを作成する場合には /oを指定してください。

52

パラメタの組み合わせが正しくありません。

53

Symfoware ODOSがインストールされていません。

54

Symfoware ODOS(Unicode)がインストールされていません。

55

F3CWDELP.EXEの起動に失敗しました。

254

内部エラー

ERRORLEVELの取得方法

ERRORLEVELの取得方法について説明します。

以下の例をバッチファイルとしてコピーし、実行することによりERRORLEVELが取得できます。

echo off
rem **** start /wait はWIN9x使用時にERRORLEVELを取得する際に必要です ****
rem **** ERRORLEVEL は数字の大きいものから順番に判定しなければなりません ****

start /wait f3cwdela.exe /o /sDSN01 /dDB01 /hTESTSV -oCLI_DEFAULT_SCHEMA=SCHEMA01

if ERRORLEVEL 254 goto END254
if ERRORLEVEL 55  goto END55
if ERRORLEVEL 54  goto END54
if ERRORLEVEL 53  goto END53
if ERRORLEVEL 52  goto END52
if ERRORLEVEL 46  goto END46
if ERRORLEVEL 45  goto END45
if ERRORLEVEL 43  goto END43
if ERRORLEVEL 42  goto END42
if ERRORLEVEL 41  goto END41
if ERRORLEVEL 40  goto END40
if ERRORLEVEL 36  goto END36
if ERRORLEVEL 35  goto END35
if ERRORLEVEL 31  goto END31
if ERRORLEVEL 29  goto END29
if ERRORLEVEL 28  goto END28
if ERRORLEVEL 27  goto END27
if ERRORLEVEL 26  goto END26
if ERRORLEVEL 25  goto END25
if ERRORLEVEL 24  goto END24
if ERRORLEVEL  0  goto END0
goto END_OTHER

:END0
echo 正常に終了しました
goto END

:END24
echo 省略できないパラメタを省略したかまたは、不当なパラメタが指定されました
goto END

:END25
echo ODBCのデータソース名の指定に誤りがあります
goto END

:END26
echo データリソース名の指定に誤りがあります
goto END

:END27
echo ホスト名の指定に誤りがあります
goto END

:END28
echo ポート番号の指定に誤りがあります
goto END

:END29
echo 不当なパラメタが指定されました
goto END

:END31
echo ODBCデータソースの登録に失敗しました
goto END

:END35
echo ローカルデータベースオプションの指定に誤りがあります
goto END

:END36
echo 不当なパラメタが指定されました
goto END

:END40
echo ODOSチューニング情報に誤りがあります
goto END

:END41
echo ODOSチューニング情報の登録に失敗しました
goto END

:END42
echo ODOSチューニング情報のファイル名に誤りがあります
goto END

:END43
echo このプラットホームでは実行できません
goto END

:END45
echo ODOSがインストールされていません
goto END

:END46
echo ODOSのODBCデータソースを作成する場合には /oを指定してください
goto END

:END52
echo パラメタの組み合わせが正しくありません
goto END
‘
:END53
echo Symfoware ODOSドライバがインストールされていません
goto END

:END54
echo Symfoware ODOS(Unicode)ドライバがインストールされていません
goto END

:END55
echo F3CWDELP.EXEの起動に失敗しました
goto END

:END254
echo 内部エラー
goto END

:END_OTHER
echo その他のエラー
goto END

:END
pause