tuneparamキーワードには、Symfoware Serverのクライアント用の動作環境ファイルの実行パラメタを指定することができます。
tuneparamキーワードへの実行パラメタの指定形式と、使用可能な実行パラメタ一覧を説明します。
tuneparam='<param>'
<param>...tuneparamキーワードに指定する実行パラメタ
記述例
MAX_SQLとWAIT_TIMEを指定した場合
tuneparam='MAX_SQL=(255);WAIT_TIME=(30)'
注意
tuneparamキーワードに複数の実行パラメタを指定する場合、値を“;”(セミコロン)で区切って設定します。
Symfoware .NET Data Providerを利用するアプリケーションから指定可能な実行パラメタは以下のとおりです。
分類 | 実行パラメタ | 概要 |
---|---|---|
通信 | 使用するサーバ用の動作環境ファイル | |
TRAN_SPEC | SQLエラー発生時のトランザクション | |
TRAN_TIME_LIMIT | 1つのトランザクションの最大使用可能時間 | |
WAIT_TIME | 通信時の待ち時間 | |
作業領域など | MAX_SQL | 同時に操作できるオブジェクトの数 |
OPL_BUFFER_SIZE | SQL文の実行手順を格納しておくバッファのサイズ | |
SORT_MEM_SIZE | 作業用ソート領域として使うメモリサイズ | |
WORK_ALLOC_SPACESIZE | 作業用ソート領域および作業用テーブルとして使うファイルサイズ | |
WORK_MEM_SIZE | 作業用テーブルとして使うメモリのサイズ | |
WORK_PATH | 作業用テーブルおよび作業用ソート領域のパス | |
データ処理 | CAL_ERROR | 代入処理でオーバフローが起きた場合の処理 |
表・インデックス | DEFAULT_DSI_TYPE | 格納構造定義を簡略化した表を定義する場合、Symfoware/RDBが自動的に生成する表のDSOの格納構造の選択 |
DEFAULT_INDEX_SIZE | 格納構造定義を簡略化したインデックスを定義する場合のインデックスのデータ格納域の初期量、拡張量、ページ長など | |
DEFAULT_OBJECT_TABLE_SIZE | 格納構造定義を簡略化した表を定義する場合のOBJECT構造の表のデータ格納域の初期量、拡張量、ページ長など | |
DEFAULT_TABLE_SIZE | 格納構造定義を簡略化した表を定義する場合の表のデータ格納域の初期量、拡張量、ページ長など | |
DSI_EXPAND_POINT | DSIの容量拡張を起動するか否か | |
INCLUSION_DSI | アプリケーションで使用するDSIを限定する | |
TEMPORARY_INDEX_SIZE | 一時表にインデックスを定義する場合のインデックスのデータ格納域の初期量、拡張量など | |
TEMPORARY_TABLE_SIZE | 一時表を定義する場合の表のデータ格納域の初期量、拡張量など | |
アクセスプラン | アプリケーション単位でアクセスプランを取得するか否かおよびSQL文に対するアドバイスを出力するか否か | |
性能情報 | IGNORE_INDEX | インデックスを使用しないアクセスプランを選択するか否か |
JOIN_RULE | ジョインする方法 | |
JOIN_ORDER | 結合表と他の表のジョイン順 | |
SCAN_KEY_ARITHMETIC_RANGE | 四則演算の検索範囲について、インデックスの範囲検索、または、クラスタキー検索を行うか否か | |
SCAN_KEY_CAST | 探索条件のCASTオペランドに指定した列でインデックスの範囲検索、または、クラスタキー検索を行うか否か | |
SORT_HASHAREA_SIZE | ソート処理がレコードをハッシングして格納するための領域サイズ | |
SQL_TRACE | アプリケーション単位でSQL性能情報を取得するか否か | |
SS_RATE | 述語ごとの検索範囲の選択率の値 | |
TID_SORT | インデックス検索と表データ取得のアクセスモデルでTIDソートを利用するか否か | |
TID_UNION | TIDユニオンマージのアクセスモデルを有効にするか否か | |
USQL_LOCK | UPDATE文:探索またはDELETE文:探索の更新標的レコードを位置づける部分の占有モード | |
排他 | ISOLATION_WAIT | 占有待ちの方式 |
占有の単位を行とする | ||
トランザクション | トランザクションアクセスモードの初期値を指定する | |
独立性水準の初期値を指定する | ||
デバッグ | ROUTINE_SNAP | ストアドプロシジャのルーチンのトレースを出力するか否か |
メッセージ | MSG_LANG | 表示するメッセージの言語種を設定する |
リカバリ | RCV_MODE | アプリケーションのリカバリ水準を指定する |
予約語とSQL機能 | SQL_LEVEL | アプリケーションの予約語とSQL機能のレベルを設定する |
並列クエリ | MAX_PARALLEL | データベースを並列に検索する場合の多重度 |
PARALLEL_SCAN | アプリケーション単位またはコネクション単位にデータベースを並列に検索するか否か | |
その他 | ARC_FULL | アーカイブログ満杯時にエラー復帰するか否か |
ACCESS_PLAN = ({ON | OFF},ファイル名[,[出力レベル][,[SQLアドバイザ出力レベル]]])
アプリケーション単位でアクセスプランを取得するかどうかを指定します。省略した場合は、“OFF”が指定されたものとみなします。
アクセスプラン取得機能を利用する場合に指定します。
アクセスプラン取得機能を利用しない場合に指定します。
出力先のサーバ側のファイル名を、絶対パスで指定します。指定されたファイルがすでに存在する場合は、情報を追加して出力します。
また、指定するパスが存在することと、指定したユーザIDに対する書込み権があることを確認してください。
出力レベルには1または2を指定します。1を指定すると、アクセスプランのセクション情報のみを出力します。2を指定すると、セクション内の各エレメント詳細情報も出力します。省略した場合は、2が指定されたものとみなします。
SQLアドバイザ出力レベルには、“ADVICE”または“NOADVICE”を指定します。“ADVICE”を指定すると、SQL文に対するアドバイスを出力します。“NOADVICE”を指定すると、SQL文に対するアドバイスを出力しません。省略した場合は、“NOADVICE”が指定されたものとみなします。
DEFAULT_ACCESS_MODE = ({READ_ONLY | READ_WRITE})
トランザクションアクセスモードの初期値を指定します。省略した場合は、READ_WRITEが指定されたとみなします。
トランザクションアクセスモードの初期値をREAD ONLYとします。
トランザクションアクセスモードの初期値をREAD WRITEとします。
DEFAULT_ISOLATION = ({DEFAULT | READ_UNCOMMITTED | READ_COMMITTED | REPEATABLE_READ | SERIALIZABLE})
独立性水準の初期値を指定します。省略した場合は、DEFAULTが指定されたとみなします。
独立性水準の初期値をシステムの初期値とします。
独立性水準の初期値をREAD UNCOMMITTEDとします。
独立性水準の初期値をREAD COMMITTEDとします。
独立性水準の初期値をREPEATABLE READとします。
独立性水準の初期値をSERIALIZABLEとします。
注意
システム用の動作環境ファイルまたはtuneparamキーワードのR_LOCKがNOの場合、DEFAULT_ISOLATIONにREPEATABLE_READを指定しても、独立性水準はSERIALIZABLEになります。
システム用の動作環境ファイルまたはtuneparamキーワードのR_LOCKがYESの場合、DEFAULT_ISOLATIONにSERIALIZABLEを指定しても、独立性水準はREPEATABLE READになります。
R_LOCK = ({YES | NO})
占有の単位を行とします。このパラメタを指定した場合、サーバ用の動作環境ファイルのDSO_LOCKは指定できません。
占有の単位は、DSO_LOCKの指定に従います。このパラメタを指定し、かつDSO_LOCKが指定されていない場合は、Symfoware Serverによって自動的に占有の単位が選択されます。
注意
システム用の動作環境ファイルまたはtuneparamキーワードのR_LOCKがNOの場合、tuneparamキーワードのDEFAULT_ISOLATIONにREPEATABLE_READを指定する、またはSymfowareConnectionクラスのBeginTransactionメソッドのIsolationLevelに“RepeatableRead”を指定しても、独立性水準はSERIALIZABLEになります。
システム用の動作環境ファイルまたはtuneparamキーワードのR_LOCKがYESの場合、tuneparamキーワードのDEFAULT_ISOLATIONにSERIALIZABLEを指定する、またはSymfowareConnectionクラスのBeginTransactionメソッドのIsolationLevelに“Serializable”を指定しても、独立性水準はREPEATABLE READになります。
SERVER_ENV_FILE = (SQLサーバ名,ファイル名)
接続するデータベース名を記述します。
サーバ用の動作環境ファイル名を、絶対パスで指定します。
注意
サーバ用の動作環境ファイルにDSO_LOCKを指定した場合、最初のSQL文実行時(SymfowareCommandオブジェクトのExecuteNonQuery、ExecuteReaderまたはExecuteScalarメソッド実行時)にエラーが発生します。サーバ用の動作環境ファイルにDSO_LOCKを指定しないでください。
参照
上記以外の実行パラメタの詳細は、“アプリケーション開発ガイド(共通編)”を参照してください。