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Symfoware Server V10.0.0 インストールガイド(サーバ編)

4.2 symfo_installコマンドでの初期インストール

symfo_installコマンドを使用した初期インストール手順について説明します。

以下の手順でインストールしてください。

  1. スーパユーザへの変更

  2. CD-ROMドライブのマウント

  3. インストール

注意

  • 環境に以下の問題がある場合、インストーラはメッセージを表示後、インストール処理を終了します。

    • Symfoware ServerがサポートしていないロケールがOSのデフォルトロケール(/etc/sysconfig/i18nファイルのLANG指定値)に指定されている場合

    • 以下のいずれかがインストールされている場合

      • Symfoware Server クライアント機能

      • Connection Manager

      • Interstage Business Application Server 高信頼性ログClient機能

  • X WindowのGNOME端末などの日本語表示環境において、symfo_installコマンドを実行した場合、文字列が途中から重複表示されるなど、日本語を含む文字列が正しく表示されないことがあります。symfo_installコマンドの動作に影響はありません。

1) スーパユーザへの変更

以下のコマンドを実行して、システム上でスーパユーザになります。

# su
Password:******

2) CD-ROMドライブのマウント

CD-ROMをCD-ROMドライブに挿入し、以下のコマンドを実行します。

注意

RHEL5で自動マウントデーモン(autofs)によるCD-ROMの自動マウントを行った場合、マウントオプションに“noexec”が設定されるため、インストーラの起動に失敗します。この場合、mountコマンドでCD-ROMを適切に再マウントしてからインストールを実行してください。なお、マウントされているCD-ROMのマウントオプションについては、mountコマンドを引数なしで実行することで確認できます。

# mount -t iso9660 -o ro /dev/cdrom /media/cdrom

3) インストール

以下の手順でインストールを行います。

1. インストール処理の開始

以下のコマンドを実行し、インストールを開始します。

# LANG=ja_JP.UTF-8;export LANG
# cd /media/cdrom/linux
# ./symfo_install

注意

symfo_installコマンドを実行するコンソール画面上の環境変数LANGには、表示環境にあわせて、“ja_JP.UTF-8”または“C”を設定してください。環境変数LANGが適切に設定されていない場合、英語で表示されたり、文字化けして表示されることがあります。

2. インストール環境のチェック

インストール環境のチェックメッセージが、以下のように表示されます。

インストール環境のチェックを開始します。
インストール環境のチェックが終了しました。

"製品名"を初期インストールします。
3. インストール方法の選択

インストール方法の選択が、以下のように表示されます。

基本機能のみをインストールしたい場合は、下線部のように“1”を入力してください。

Advanced Backup Controller機能をインストールしたい場合は、“2”を入力してください。

インストール方法を選択してください。
1: 標準(全機能をインストールします)
2: カスタム(機能を選択してインストールします)
q: インストールせずに終了します
[1,2,q](省略値は1): 1
4. インストールする機能の確認
標準インストールの場合

インストールタイプに[1: 標準(全機能をインストールします)]を選択した場合は、インストールする機能が、以下のように表示されます。

インストールする機能
- 基本機能(サーバ機能、クライアント機能)
カスタムインストールの場合

インストール方法に[2: カスタム(機能を選択してインストールします)]を選択した場合は、インストール可能な機能が、以下のように表示されます。インストールする機能を選択してください。例えば以下の機能を選択する場合は、下線部のように“1,2”を入力してください。

  • 基本機能(サーバ機能、クライアント機能)

  • Advanced Backup Controller機能

    インストールする機能を選択してください。
    1: 基本機能(サーバ機能、クライアント機能)
    2: Advanced Backup Controller機能
    複数選択する場合は","で区切ります。(例: 1,2)
    [all:全機能,1,2,q]: 1

選択した機能が表示されます。問題がない場合は、下線部のように“y”を入力してください。

選択した機能
- 基本機能(サーバ機能、クライアント機能)
- Advanced Backup Controller機能

上記の機能をインストールしますか?
y: 次へ進みます
n: 再び機能を選択します
q: インストールせずに終了します
[y,n,q](省略値はy): y
5. インストール情報の確認

インストール情報が、以下のように表示されます。表示されたインストール情報でインストールを開始する場合は、下線部のように“y”を入力してください。

変更不可能なインストール情報
インストールディレクトリ: /opt

上記の情報でインストールを開始しますか?
y: インストールを開始します
q: インストールせずに終了します
[y,q](省略値はy): y

参考

上記画面で、“c”を入力すると、以下のインストール情報を変更した後に、インストールを開始することができます。

変更可能なインストール情報

意味

対象製品

運用形態

セキュリティ運用の形態です。標準運用と標準セキュリティ運用があります。

EEE

データベースの文字コード系

データベースに格納する文字列型および各国語文字列型のデータの文字コード系です。

EEE
EE
SE

WebAdmin/WebDBtoolsのセットアップ

WebAdmin/WebDBtoolsのセットアップを行うか否かを選択します。

Webサーバのポート番号

Webサーバのポート番号です。
(ブラウザからWebAdmin/WebDBtoolsにアクセスするときに使用します)

WebAdmin/WebDBtoolsの内部ポート番号1

内部の通信に利用するためのポート番号です。

WebAdmin/WebDBtoolsの内部ポート番号2

WebAdmin/WebDBtoolsの内部ポート番号3

WebAdmin/WebDBtoolsの内部ポート番号4

6. インストール状態の表示

インストール状態が、以下のように表示されます。

インストールを開始します。

基本機能(サーバ機能、クライアント機能)のインストールが成功しました。

インストールが終了しました。
7. インストール結果の確認

インストールが終了したときに、インストールの処理結果を示すメッセージが表示されます。

正常終了の場合

インストール処理が正常に終了した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。

"製品名"の初期インストールが正常終了しました。
異常終了の場合

インストール中に何らかの異常が発生した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。

"製品名"のインストールが異常終了しました。

注意

インストールの途中でエラーが発生していた場合は、以下のように対処してください。

  1. エラーメッセージをもとに原因を取り除きます。

  2. symfo_removeコマンドでアンインストールを実行して、途中までインストールされたプログラムファイルを削除します。
    symfo_removeコマンドを使用したアンインストールの詳細については、“第8章 アンインストール”を参照してください。

  3. 再度、symfo_installコマンドを実行します。