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Symfoware Server V10.0.0 アップデート情報

1.3.3 Javaアプリケーション

本項では、Javaアプリケーションにおける新機能について説明します。

1.3.3.1 APIサポート範囲の拡張

JDBC4.0のサポートにより、JDBCインタフェース使用時に以下の機能の利用が可能となりました。これらにより、アプリケーションの移植性、生産性が向上します。

RowIdサポート

RowIdに関するAPIをサポートしました。

これにより、行識別子を検索条件とするアクセスが可能となり、データベース中の単一行へ最速にアクセスすることができます。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編)”の“行識別子(SQL ROWID)を利用したデータ操作”を参照してください。

サポートAPIの改善

従来、未サポートAPIが呼び出された場合、SQLExceptionが返却されていましたが、JDBC4.0の規約に準拠し、SQLFeatureNotSupportedExceptionが返却されるように、未サポートAPIに対する動作を変更します。

参照

詳細は、“Java APIリファレンス”を参照してください。

字ストリームのサポート

従来、データベースと文字列データのやり取りを行う手段は、Stringオブジェクトのみでしたが、文字列データを文字ストリームとして扱った操作(取得、更新、挿入)ができるようになりました。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編)”の“国際化に対応したアプリケーションについて”を参照してください。

タイムゾーン機能

日時値データを、指定したタイムゾーンの日時値に変更して、設定および取得することができるようになりました。

これにより、複数のタイムゾーンにまたがるデータベースシステムを利用する場合など、容易にタイムゾーンを統一してデータベースに格納できます。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編)”の“国際化に対応したアプリケーションについて”を参照してください。

サポートするJavaのデータ型の拡張

以下に示す、大きいサイズのオブジェクトを扱えるデータ型および外部データを扱えるJavaのデータ型に対応したAPIを利用することができるようになりました。

参照

詳細は、“Java APIリファレンス”を参照してください。

フェッチサイズの指定機能

フェッチサイズ(1回のフェッチで取得される結果の件数)を指定できるようになりました。

参照

詳細は、“Java APIリファレンス”の“Statement”インタフェースの“setFetchSize”メソッドおよび“getFetchSize”メソッドを参照してください。

ResultSetの更新機能

従来、データベースにデータを挿入、更新および削除する手段はSQL文のみでしたが、JDBCのAPIで操作できるようになりました。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編)”の“ResultSetの更新”を参照してください。

複数のResultSetに対する同時操作機能

SQLの実行後に返却される複数のResultSetを同時に操作できるようになりました。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編)”の“ResultSetの同時複数操作”を参照してください。

スクロール可能なResultSet機能のサポートAPI拡張

ResultSet内の、現在のカーソル位置からの相対位置または指定の位置に、カーソルを進めたり戻したりする機能について、一部未サポートであったメソッドをサポートしました。

参照

詳細は、“Java APIリファレンス”の“ResultSet”インタフェースの“moveToCurrentRow”メソッドを参照してください。

バッチ更新機能

バッチ更新に関するAPIをサポートしました。

これにより、複数の更新系SQL文を一度に送信し、まとめて結果を受信できるようになりました。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編)”の“バッチ更新機能について”を参照してください。