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Symfoware Server V10.0.0 コマンドリファレンス

2.50 rdbsar

名前

rdbsar -- 性能情報の表示

形式

rdbsar [ -bdlam ][ -e ]
       [ -g ロググループ名 ]
       [ -r[共用バッファ識別子リスト]]
       [ -x xml ]
       [ 時間間隔 [ 繰り返し回数 ]]

機能説明

Symfoware/RDBの性能情報を出力します。

オプション

-b

バッファプールに関する性能情報およびSymfoware/RDBのデフォルトのバッファプールの情報が表示されます。
一時表がある場合は、一時表のバッファプールの情報も同時に表示されます。
総バッファ枚数と使用中バッファ枚数は、時間間隔の指定の有無にかかわらず、コマンド実行時の値が表示されます。
これ以外の情報に関しては、時間間隔を指定した場合は、その時間間隔での変化量が、時間間隔を指定しなかった場合は、Symfoware/RDB起動時からの総量が表示されます。
-bdlamオプションのいずれも指定しなかった場合は、-bオプションが指定されたものとみなされます。

-d

データベーススペースの入出力に関する性能情報が表示されます。
時間間隔を指定した場合は、時間間隔内での変化量が、時間間隔を指定しなかった場合は、Symfoware/RDB起動時からの総量が表示されます。

-l

テンポラリログに関する性能情報が表示されます。
時間間隔を指定した場合は、時間間隔内での変化量が、時間間隔を指定しなかった場合は、Symfoware/RDB起動時からの総量が表示されます。

-a

アーカイブに関する性能情報が表示されます。
時間間隔を指定した場合は、時間間隔内での変化量が、時間間隔を指定しなかった場合は、Symfoware/RDB起動時からの総量が表示されます。

-m

Symfoware/RDBのメモリに関する性能情報が表示されます。
時間間隔の指定の有無にかかわらず、コマンド実行時の値が表示されます。

-e

各オプションに対応する性能情報の拡張情報を表示する場合に指定します。
本オプションは-bオプション、-dオプションまたは-lオプションが指定されている場合にのみ有効です。
本オプション指定時に表示される情報は、今後追加される場合があります。

-g ロググループ名

性能情報を取得したいテンポラリログファイルまたはアーカイブログファイルが属するロググループ名を指定します。
本オプションは、-lオプションまたは-aオプションが指定されている場合にのみ有効です。
スケーラブルログ運用を行っていて、本オプションを省略した場合または“system”を指定した場合は、システムロググループが処理の対象となります。

-r[共用バッファ識別子リスト]

共用バッファ識別子リストで指定したバッファプールに関する性能情報がDSI単位に表示されます。
Symfoware/RDBのデフォルトのバッファプールの情報を表示する場合は、共用バッファ識別子として_#DEFAULT#を指定します。
共用バッファ識別子リストを省略した場合は、全バッファプールに関する性能情報がDSI単位に表示されます。
Symfoware/RDBのデフォルトのバッファプールの情報も同時に表示されます。
総バッファ枚数、DSI単位の使用中バッファ枚数、およびDSI単位の使用中バッファ枚数の割合は、時間間隔の指定の有無にかかわらず、コマンド実行時の値が表示されます。
DSI単位のオンバッファヒット率は、時間間隔の指定の有無にかかわらず、Symfoware/RDB起動時からの率が表示されます。
これ以外の情報に関しては、時間間隔を指定した場合は、その時間間隔での変化量が、時間間隔を指定しなかった場合は総量が、DSIとバッファプールの対応関係の登録から解除までの期間を対象として表示されます。
DSIとバッファプールの対応関係の登録期間外は表示されません。
Symfoware/RDBのデフォルトのバッファプールについては、アプリケーションが処理対象としたDSIを対象として、アプリケーションの実行期間における変化量、および総量が表示されます。
アプリケーションの実行期間外は表示されません。
共用バッファ識別子リストには、複数の共用バッファ識別子を空白、タブまたは改行で区切った1つのパラメタを指定します。
バッチファイルから実行する場合は、空白または水平タブによってパラメタを複数に分解させるため、パラメタが分解されないように、二重引用符(")によってリストの前後をくくる必要があります。

-x xml

XMLアダプタプロセスに関する情報を出力します。
本オプションは、XMLアダプタを使用している場合に指定できます。

時間間隔

指定した時間(秒単位)おきに、性能情報が表示されます。

繰り返し回数

指定した回数だけ、性能情報が表示されます。
本オプションを省略した場合は、1が指定されたものとみなされます。

使用例

例1

バッファプールに関するDSI単位の情報を、60秒間隔で30回表示します。

rdbsar -r"POOL_ZAIKO POOL_ZAIKO2 _#DEFAULT#" 60 30
例2

共用バッファに関する情報を表示します。

rdbsar -b

終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。

0 : 正常終了
0以外 : 異常終了

注意

-rオプション指定時のSymfoware/RDBのデフォルトのバッファプールに関するDSI単位の情報の表示では、RDBディクショナリ用のDSIの情報も同時に表示されます。
-eオプション指定時に表示される情報は、今後追加される場合があります。

表示項目の見出しと意味

-bオプションを指定した場合

Alarm

危険率に到達した回数

BpName

バッファプール名

BufNum

総バッファ枚数

DryUp

バッファ枯渇回数
(-eオプションを指定した場合のみ表示)

HitRate

オンバッファヒット率(単位は%)
(-eオプションを指定した場合のみ表示)

MinFree

未使用バッファ最低枚数
(-eオプションを指定した場合のみ表示)

PgSize

ページサイズ(単位はバイト)

TbPage

追出しを行ったページ枚数

Time

性能情報を取得した時刻

UseNum

使用中バッファ枚数

WbPage

書戻しを行ったページ枚数

-dオプションを指定した場合

DBSpaceName

データベーススペース名

Device

デバイス名

Read(System/Service)

読込み処理のシステム時間およびサービス時間(単位は 秒:ミリ秒)
(-eオプションを指定した場合のみ表示)
システム時間 : リーダに読込み処理が依頼されてから完了するまでの時間
サービス時間 : リーダにより読込み処理の実行が開始されてから完了するまでの時間

RPage

ページの読込みを行った枚数

RTimes

ページの読込みを行った回数

Time

性能情報を取得した時刻

WPage

ページへ書出しを行った枚数

Write(System/Service)

書込み処理のシステム時間およびサービス時間(単位は 秒:ミリ秒)
(-eオプションを指定した場合のみ表示)
システム時間 : ライタに書込み処理が依頼されてから完了するまでの時間
サービス時間 : ライタにより書込み処理の実行が開始されてから完了するまでの時間

WTimes

ページへ書出しを行った回数

-lオプションを指定した場合

AiBlock

AIログ域へ書出しを行ったブロック数

AiWrite

AIログ域へ書出しを行った回数

ArcReq

アーカイブ制御に依頼を行った回数

BiBlock

BIログ域へ書出しを行ったブロック数

BiOver

BIログ域の枯渇の危険を検出した回数

BiWrite

BIログ域へ書出しを行った回数

BufReq

バッファ制御に依頼を行った回数

DirReq

空きAIログ量を増やすために、ディレクトリファイルの実更新依頼を行った回数
(-eオプションを指定した場合のみ表示)

DryAI

循環使用しているAIログバッファが、すべて未書出しブロックで循環した回数
(-eオプションを指定した場合のみ表示)

DryAIArc

循環使用しているAIログバッファが、すべてアーカイブ未書出しブロックで循環した回数
(-eオプションを指定した場合のみ表示)

DryBI

循環使用しているBIログバッファが、すべて未書出しブロックで循環した回数
(-eオプションを指定した場合のみ表示)

EmpAI(k)

現在の空きAIログ量
(-eオプションを指定した場合のみ表示)

EmpBI(k)

現在の空きBIログ量
(-eオプションを指定した場合のみ表示)

EmpEntry

現在の空きトランザクションエントリ数
(-eオプションを指定した場合のみ表示)

GroupC

現状常に0が表示されます
(-eオプションを指定した場合のみ表示)

IxReq

空きAIログ量を増やすためにインデックス部を書き出した回数
(-eオプションを指定した場合のみ表示)

IxWrite

インデックス部へ書出しを行った回数

LongTrn

長トランザクションを検出した回数

PostAI

トランザクションからAIの書出し完了同期の依頼を受けた回数
(-eオプションを指定した場合のみ表示)

PostBI

トランザクションからBIの書出し完了同期の依頼を受けた回数
(-eオプションを指定した場合のみ表示)

RcpOver

リカバリログ量をオーバーした回数

Sleep

現状常に0が表示されます
(-eオプションを指定した場合のみ表示)

StqReq

バッファ制御から、BIログ域の書出し依頼を受けた回数
(-eオプションを指定した場合のみ表示)

Time

性能情報を取得した時刻

TrnOver

トランザクションエントリの枯渇の危険を検出した回数

-aオプションを指定した場合

Copy

現状常に0が表示されます

IoNum

書出しを行った回数

Time

性能情報を取得した時刻

Write

不揮発化を行ったログ量

-mオプションを指定した場合

Free

未使用量(単位はキロバイト)

Time

性能情報を取得した時刻

Total

総量(単位はキロバイト)

Type

メモリの種類
Local : ローカルメモリ
Shared : Symfoware/RDBプロセス外との情報交換のための共用メモリ
ExSpace : 現状常に0が表示されます

Used

使用量(単位はキロバイト)

-rオプションを指定した場合

BpName

バッファプール名

BufNum

総バッファ枚数

DsiName

DSI名(データベース名.DSI名)

HitRate[%]

DSI単位のオンバッファヒット率(単位は%)

PgSize

ページサイズ(単位はバイト)

TbPage

DSI単位の追出しを行ったページ枚数

Time

性能情報を取得した時刻

Type

DSIの構成要素

UseNum([%])

DSI単位の使用中バッファ枚数(DSI単位の総バッファ枚数における使用中バッファ枚数の割合(単位は%))

WbPage

DSI単位の書戻しを行ったページ枚数

-xオプションを指定した場合

XML-ADP-Information
RecvCnt

XMLアダプタプロセスからのデータ返却回数

RecvQtty(Total/Max)

XMLアダプタプロセスから受信したデータ量 (合計/最大値) (単位はバイト)

RequestCnt

XMLアダプタプロセスへの依頼回数

SendCnt

XMLアダプタプロセスからのデータ送信回数

SendQtty(Total/Max)

XMLアダプタプロセスに送信したデータ量 (合計/最大値) (単位はバイト)

Time

性能情報を取得した時刻