名前
rdbrcv -- データベースの資源のリカバリ
形式(LOADモードの形式)
rdbrcv -L -i データベース名.DSI名 -f {{退避先名@デバイス名[{;デバイス名} ...] | バックアップ制御ファイル名 } [ -r | -rb ] | {base [ -p データベース名.データベーススペース名] }} [ -freerate 空き率 ] -w ワークファイルパス名[{;ワークファイルパス名} ...] [ -y ]
形式(FWモードの形式)
rdbrcv -F -i データベース名.DSI名 [ -p データベース名.データベーススペース名 ] -f {退避先名@デバイス名[{;デバイス名} ...] | バックアップ制御ファイル名 | init } [ -r | -rb ] [ -freerate 空き率] [ -E リカバリ終了点名 | -dump ] [ {-a アーカイブログ退避先名@デバイス名 [ {:アーカイブログ退避先名@デバイス名} ...] | -l ファイル名} ] -w ワークファイルパス名[{;ワークファイルパス名} ...] [ -y ]
形式(REFモードの形式)
rdbrcv -R -p データベース名.データベーススペース名 -f {エクステント形式の退避データがあるディレクトリ名 | バックアップ制御ファイル名 } [ -r | -rb ] -w ワークファイルパス名[{;ワークファイルパス名} ...]
形式(DIRモードの形式)
rdbrcv -D -i データベース名.DSI名
形式(LOADモードのファイル指定の形式)
rdbrcv -L -t ファイル名 -w ワークファイルパス名[{;ワークファイルパス名} ...] [ -y ]
形式(FWモードのファイル指定の形式)
rdbrcv -F -t ファイル名 [ -p データベース名.データベーススペース名 ] [ {-a アーカイブログ退避先名@デバイス名 [ {;アーカイブログ退避先名@デバイス名} ...] | -l ファイル名} ] -w ワークファイルパス名[{;ワークファイルパス名} ...] [ -y ]
形式(DIRモードのファイル指定の形式)
rdbrcv -D -t ファイル名
機能説明
退避データ、データベーススペースのデータをもとにデータベースの資源のリカバリを行います。
オプション
当該データベース資源(DSI)を、退避データの取得時点の状態にまでリカバリする場合に指定します。
このリカバリ方法を、LOADモードのリカバリといいます。
リカバリ対象が表のDSIの場合は、インデックスのDSIと整合性を保証するため、-rbオプションが指定されたものとして動作します。
当該データベース資源(DSI)を、アーカイブログを適用して、最新状態にまでリカバリする場合に指定します。
このリカバリ方法を、FWモードのリカバリといいます。
リカバリ対象が表のDSIの場合は、インデックスのDSIと整合性を保証するため、-rbオプションが指定されたものとして動作します。
参照しかしていない当該データベース資源(エクステント)を、アーカイブログを適用せずに、最新の状態にまでリカバリする場合に指定します。
参照しかしていないデータベース資源とは、退避データを作成したあと、現在まで継続して更新抑止を設定してあるデータベース資源です。
また、エクステントとは、DSIを割り当てているデータベーススペースごとの領域のことをいいます。
このリカバリ方法を、REFモードのリカバリといいます。
本モードは、エクステント形式で退避データを取得している場合のみ実行可能です。
リカバリ対象が表のDSIを割り当てているデータベーススペースの場合は、インデックスのDSIと整合性を保証するため、-rbオプションが指定されたものとして動作します。
インクリメンタルリカバリを行う場合に指定します。
RDBディレクトリファイルの情報のうちで、指定されたDSIのアクセス情報のみをリカバリします。
このリカバリ方法を、DIRモードのリカバリといいます。
リカバリするデータベース資源には、表のDSIを指定します。
表のDSIにインデックスが定義されている場合は、そのすべてのインデックスのDSIのRDBディレクトリのアクセス情報もリカバリします。
本モードは、rdbrcvdicコマンドの-ddlオプションとあわせて利用します。
リカバリするデータベースのDSI名を指定します。
DIRモードの場合、表のDSIのみが指定可能です。
リカバリするデータベーススペース名を指定します。
退避先名には、データのバックアップ時に指定した退避先名またはパイプ名を指定します。
退避先名の後を、“@”で区切り、バックアップ先のデバイス名を指定します。
退避先名にデータのバックアップ時に指定した退避先名を指定した場合、デバイス名には、ファイルのディレクトリへの絶対パス名を指定します。
デバイス名を“;”で区切ることにより複数指定できますが、複数記述の際には空白をはさむことはできません。
退避先名にパイプ名を指定した場合、デバイス名には、“\\.\pipe”を指定します。
退避先名には、データのバックアップ時に使用したパイプ名と同じものを使用する必要はありません。
リカバリに使用する退避データは、パイプ指定で取得したものを指定してください。
退避先名に指定できる長さは、120バイトまでです。
デバイス名に指定できる長さは、120バイトまでです。
エクステント形式の退避データを適用する場合、バックアップ先を記述したファイル名を指定します。
ファイル名に指定できる長さは、OSで定義される最大バイト数までです。
このファイルは、rdbdmpコマンドと共通の形式で、通常はrdbdmpコマンドで指定したファイルをそのまま指定します。
以下にファイル内の形式を説明します。
# コメント
データベース名.データベーススペース名
エクステント形式の退避データを配置するディレクトリ名
<改行>
先頭に“#”がある行は、コメント行として読みとばされます。
このとき“#”は必ず行の先頭に記述する必要があります。
ファイル内には空行を含むことができます。
退避データを適用するデータベースのデータベーススペース名を指定します。
ファイル内に異なるデータベースのデータベーススペース名は記述できません。
エクステント形式の退避データを配置するディレクトリの絶対パス名を指定します。
エクステント形式の退避データを配置するディレクトリ名に指定できる長さは、144バイトまでです。
このディレクトリの配下には、rdbdmpコマンドが作成した以下のファイル名の退避データが存在しなければなりません。
データベース名.DSI名.データベーススペース名
エクステント形式の退避データが配置されているディレクトリのパス名を指定します。
パス名に指定できる長さは、OSで定義される最大バイト数までです。
エクステント形式の退避データがあるディレクトリ名に指定できる長さは、144バイトまでです。
このディレクトリ配下のファイルは、rdbdmpコマンドが作成したエクステント形式の退避データを移動して使用することができます。
ただし、この場合、ファイル名は変更しないでください。
DSIが初期化された後、ログ適用が実施され、DSIがリカバリされます。
この指定は-Fオプション指定時にのみ有効です。
本オプション指定時は、-pオプションでデータベーススペースを指定することができます。
この場合、DSIを割り当てたデータベーススペースごとの領域(エクステント)単位でリカバリされます。
表のDSIの内容をもとに、リカバリ対象のインデックスのDSIがリカバリされます(ダンプレス機能)。
この指定は-Lオプション指定時かつ、リカバリ対象がインデックスのDSIの場合にのみ有効です。
本オプション指定時は、-pオプションでデータベーススペースを指定することができます。
この場合、指定されたデータベーススペースのインデックスのDSIの整合性を保証するための最小の範囲でインデックスをリカバリします。
rdbsetrpコマンドで指定した名称をリカバリの終了点として指定します。
これを指定した場合、rdbsetrpコマンド設定時に出力された位置までログの適用が行われます。
なお、FWモードで-pオプションを指定した場合は、このオプションを指定することはできません。
rdbdmpコマンド実行時に-cオプションを指定してバックアップしたデータと、アーカイブログを使用して、退避データ取得時点の状態にリカバリする場合に指定します。
なお、本オプションは、FWモードの場合のみ指定することができますが、-pオプション、-Eオプションおよび-f initオプションと同時に指定することはできません。
リカバリ対象が表のDSIの場合は、インデックスのDSIと整合性を保証するため、-rbオプションが指定されたものとして動作します。
アーカイブログ退避先名には、FWモードのリカバリで必要なすべてのアーカイブログ退避ファイル名を指定します。
アーカイブログ退避先名の後を、“@”で区切り、バックアップ先のデバイス名を指定します。
パス名の記述は“;”で区切ることにより複数指定できますが、複数記述の際には空白をはさむことはできません。
アーカイブログ退避先名に指定できる長さは、120バイトまでです。
デバイス名に指定できる長さは、120バイトまでです。
スケーラブルログ運用を行っている場合は、リカバリ対象のDSIが属するロググループのアーカイブログ退避ファイルを指定してください。
作業用ファイルを獲得するすべてのパス名を、絶対パス名で指定します。
この記述も-aオプション同様に“;”で区切ることにより複数指定できますが、複数記述の際には空白をはさむことはできません。
複数記述を行う際にはすべてのパスに対して、そのパスが存在することと、書込み権があることを確認してください。
ワークファイルパス名に指定できる長さは、130バイトまでです。
作業用領域として必要な容量の見積りを以下に示します。
リカバリ対象が表のDSI、かつ、-f baseオプション を指定した場合
リカバリ対象の表のDSIに定義しているインデックスのDSIごとにソート作業域を見積もり、その中で最大のサイズで見積もってください。
リカバリ対象が表のDSI、かつ、関連するインデックスのDSIが存在しない場合
テンポラリログファイルのAIログ域見積りと同じです。詳細は、“RDB運用ガイド”を参照してください。
リカバリ対象が表のDSI、かつ、関連するインデックスのDSIが存在する場合
以下の2つの値のうち、大きい方で見積もってください。
リカバリ対象の表のDSIに定義しているインデックスのDSIごとにソート作業域を見積もり、その中で最大のサイズで見積もる
テンポラリログファイルのAIログ域見積り
インデックスのDSIのソート作業域のサイズの見積りを以下に示します。
表のDSIがSEQUENTIALまたはOBJECTの場合
インデックスがBTREE構造の場合
ソート作業域のサイズ = (Size1 * 2 + 14) * レコード件数
Size1 : インデックスを構成する列の長さの合計サイズ
インデックスがXML構造の場合
ソート作業域のサイズ = (Size1 * 2 + 36) * 検索対象となる要素・属性の数
Size1 : インデックスに定義されている検索パスの長さの最大サイズ
表のDSIがRANDOMであり、かつインデックスの構成列が一意性制約に対応する場合
ソート作業域のサイズ = (Size2 * 2 + Size3) * レコード件数
Size2 : インデックスを構成する列の長さの合計サイズ
Size3 : クラスタキーを構成する列の長さの合計サイズ
表のDSIがRANDOMであり、かつインデックスの構成列が一意性制約に対応しない場合
ソート作業域のサイズ = (Size4 * 2 + Size5 * 2) * レコード件数
Size4 : インデックスを構成する列の長さの合計サイズ
Size5 : クラスタキーを構成する列の長さの合計サイズ
上記のうちSize1、Size2、Size3およびSize5において、さらに以下の見積りが必要です。
列のデータ型がCHARACTER(VARYING含む)またはNATIONAL CHARACTER(VARYING含む)の場合、その列の長さを1.5倍にします。
リカバリ対象が表のDSIの場合は、関連するすべてのインデックスのDSIを、指定した表のDSIの内容をもとにリカバリします(同期復元機能)。このとき、インデックスのDSIに対して“アクセス禁止”が設定されている必要があります。
リカバリ対象が表のDSIの場合にのみ有効となり、インデックスのDSI指定時には無視されます。
本オプションは、旧バージョンとの互換として存在しています。
リカバリ対象が表のDSIの場合は、XML構造のインデックスを除く、すべてのBTREE構造のインデックスのDSIを、指定した表のDSIの内容をもとにリカバリします(同期復元機能)。このとき、インデックスのDSIに対して“アクセス禁止”が設定されている必要があります。
リカバリ対象が表のDSIの場合にのみ有効となり、インデックスのDSI指定時には無視されます。
本オプションは、旧バージョンとの互換として存在しています。
空き率として0~100の範囲内の数値を指定します。
これは表のDSIからインデックスのDSIリカバリ時にインデックスのDSI格納スペースの空き率となります。
本オプションを指定しない場合は、インデックスのDSI格納スペースの空き率は0となります。
FWモードのリカバリで必要なすべてのアーカイブログ退避先名を以下の形式で列挙したファイルを絶対パス名で指定します。
ファイル名に指定できる長さは、OSで定義される最大バイト数までです。
アーカイブログ退避先名@デバイス名
[{: | 改行}アーカイブログ退避先名@デバイス名]
アーカイブログ退避先名には、リカバリで必要なアーカイブログ退避ファイル名を指定します。
アーカイブログ退避先名@デバイス名を、改行または“;”で区切り、複数指定します。
この時、改行と“;”は混在してもかまいません。
また、改行または“;”からアーカイブログ退避先名@デバイス名までの空白あるいはアーカイブログ退避先名@デバイス名から改行または“;”までの空白は、読みとばされます。
アーカイブログ退避先名に指定できる長さは、120バイトまでです。
デバイス名に指定できる長さは、120バイトまでです。
スケーラブルログ運用を行っている場合は、リカバリ対象のDSIが属するロググループのアーカイブログ退避ファイルを指定してください。
デバイス名に磁気テープ装置を指定し、かつ、本オプションを指定した場合、入力要求のメッセージを出力せずに、セットされている磁気テープを処理対象として処理を行います。
磁気テープがセットされていない場合は、処理を行わずにコマンドを終了します。
退避データが複数の磁気テープにまたがる場合は、2本目以降の磁気テープがセットされているかの確認が行われます。
デバイス名にファイルへの絶対パス名を指定した場合、本オプションは無視されます。
リカバリするデータベースのDSI名を記述したファイル名を指定します。
ファイル名に指定できる長さは、OSで定義される最大バイト数までです。
以下にファイル内の形式を説明します。
LOADモードおよびFWモードの場合(バックアップ先直接指定)
# コメント
データベース名.DSI名
退避先名@デバイス名 [ {;デバイス名} ... ]
[ -r | -rb [ -freerate 空き率 ] ] [ -E リカバリ終了点名 | -dump ]
<改行>
データベース名.DSI名
退避先名 [ @デバイス名 [ {;デバイス名} ... ] ]
[ -r | -rb [ -freerate 空き率 ] ] [ -E リカバリ終了点名 | -dump ]
<改行>
先頭に“#”がある行は、コメント行として読みとばされます。
このとき“#”は必ず行の先頭に記述する必要があります。
ファイル内には空行を含むことができます。
領域不足など、継続不可能なエラーが検出された場合には、コマンド全体を終了します。
DSIのリカバリに失敗した場合、リカバリ可能なDSIの処理は継続して行います。
リカバリ対象が表のDSIの場合は、インデックスのDSIと整合性を保証するため、-rbオプションが指定されたものとして動作します。
リカバリするデータベースのDSI名を指定します。
ファイル内に異なるデータベースのDSIは記述できません。
また、ファイル内に異なるロググループのDSIも記述できません。
退避先名に、データのバックアップ時に指定した退避先名を指定した場合
退避先名には、データのバックアップ時に指定した退避先名を指定します。
退避先名の後を、“@”で区切り、バックアップ先のデバイス名を指定します。
デバイス名の記述は“;”で区切ることにより複数指定できますが、複数記述の際には空白をはさむことはできません。
2行目以降のデバイス名は省略可能です。
省略した場合は、省略する直前に指定したデバイス名が指定されたものとみなします。
退避先名に指定できる長さは、120バイトまでです。
デバイス名に指定できる長さは、120バイトまでです。
退避先名に、データのバックアップに使用したパイプ名を指定した場合
退避先名には、データのバックアップに使用したパイプ名を指定します。
退避先名の後を、“@”で区切り、バックアップ先のデバイス名を指定します。
デバイス名には、“\\.\pipe”を指定します。
2行目以降の退避先名にもパイプ名を指定しなければなりません。
2行目以降のデバイス名は省略可能です。
省略した場合は、省略する直前に指定したデバイス名が指定されたものとみなします。
デバイス名を複数指定することはできませんので、注意してください。
退避先名に指定できる長さは、120バイトまでです。
デバイス名に指定できる長さは、120バイトまでです。
リカバリ対象が表のDSIの場合は、関連するすべてのインデックスのDSIを、指定した表のDSIの内容をもとにリカバリします。
リカバリ対象が表のDSIの場合にのみ有効となり、インデックスのDSI指定時には無視されます。
本オプションは、旧バージョンとの互換として存在しています。
リカバリ対象が表のDSIの場合は、XML構造のインデックスを除く、すべてのBTREE構造のインデックスのDSIを、指定した表のDSIの内容をもとにリカバリします(同期復元機能)。
リカバリ対象が表のDSIの場合にのみ有効となり、インデックスのDSI指定時には無視されます。
本オプションは、旧バージョンとの互換として存在しています。
空き率として0~100の範囲内の数値を指定します。
これは表のDSIからインデックスのDSIリカバリ時にインデックスのDSI格納スペースの空き率となります。
本オプションを指定しない場合は、インデックスのDSI格納スペースの空き率は0となります。
rdbsetrpコマンドで指定した名称をリカバリの終了点として指定します。
これを指定した場合、rdbsetrpコマンド設定時に出力された位置までログの適用が行われます。
rdbdmpコマンド実行時に-cオプションを指定してバックアップしたデータと、アーカイブログを使用して、退避データ取得時点の状態にリカバリする場合に指定します。
なお、本オプションは、FWモードの場合のみ指定することができますが、-pオプション、-Eオプションおよび-f initオプションと同時に指定することはできません。
LOADモードおよびFWモードの場合(バックアップ制御ファイル指定)
# コメント
データベース名.DSI名
バックアップ制御ファイルの絶対パス名
[ -r | -rb [ -freerate 空き率 ] ] [ -E リカバリ終了点名 | -dump ]
<改行>
データベース名.DSI名
[バックアップ制御ファイルの絶対パス名]
[ -r | -rb [ -freerate 空き率 ] ] [ -E リカバリ終了点名 | -dump ]
<改行>
先頭に“#”がある行は、コメント行として読みとばされます。
このとき“#”は必ず行の先頭に記述する必要があります。
ファイル内には空行を含むことができます。
領域不足など、継続不可能なエラーが検出された場合には、コマンド全体を終了します。
DSIのリカバリに失敗した場合、リカバリ可能なDSIの処理は継続して行います。
リカバリ対象が表のDSIの場合は、インデックスのDSIと整合性を保証するため、-rbオプションが指定されたものとして動作します。
リカバリするデータベースのDSI名を指定します。
ファイル内に異なるデータベースのDSIは記述できません。
また、ファイル内に異なるロググループのDSIも記述できません。
バックアップ制御ファイルの絶対パス名を指定します。
ファイル名に指定できる長さは、OSで定義される最大バイト数までです。
バックアップ制御ファイルの内容は、-fオプションのバックアップ制御ファイル指定の説明を参照してください。
リカバリ対象が表のDSIの場合は、関連するすべてのインデックスのDSIを、指定した表のDSIの内容をもとにリカバリします。
リカバリ対象が表のDSIの場合にのみ有効となり、インデックスのDSI指定時には無視されます。
本オプションは、旧バージョンとの互換として存在しています。
リカバリ対象が表のDSIの場合は、XML構造のインデックスを除く、すべてのBTREE構造のインデックスのDSIを、指定した表のDSIの内容をもとにリカバリします(同期復元機能)。
リカバリ対象が表のDSIの場合にのみ有効となり、インデックスのDSI指定時には無視されます。
本オプションは、旧バージョンとの互換として存在しています。
空き率として0~100の範囲内の数値を指定します。
これは表のDSIからインデックスのDSIリカバリ時にインデックスのDSI格納スペースの空き率となります。
本オプションを指定しない場合は、インデックスのDSI格納スペースの空き率は0となります。
rdbsetrpコマンドで指定した名称をリカバリの終了点として指定します。
これを指定した場合、rdbsetrpコマンド設定時に出力された位置までログの適用が行われます。
rdbdmpコマンド実行時に-cオプションを指定してバックアップしたデータと、アーカイブログを使用して、退避データ取得時点の状態にリカバリする場合に指定します。
なお、本オプションは、FWモードの場合のみ指定することができますが、-pオプション、-Eオプションおよび-f initオプションと同時に指定することはできません。
DIRモードの場合
#コメント
データベース名.DSI名
先頭に“#”がある行は、コメント行として読みとばされます。
このとき“#”は必ず行の先頭に記述する必要があります。
ファイル内には空行を含むことができます。
領域不足など、継続不可能なエラーが検出された場合は、その時点で処理が中止されます。
この場合、エラー検出までに行われた処理は有効となります。
各行の処理中に、指定形式の誤りなど、継続可能なエラーが検出された場合は、メッセージが表示され、次の行から処理が継続されます。
リカバリするデータベースのDSI名を指定します。
表のDSIのみが指定可能です。
ファイル内に異なるデータベースのDSIは指定できません。
また、ファイル内に異なるロググループのDSIも記述できません。
使用例
LOADモードにより、在庫管理DBに属する在庫表DSIをリカバリします。
rdbrcv -L -i 在庫管理DB.在庫表DSI -f stock@c:\rdb\save -w c:\rdb\tmp
FWモードにより、表のDSIおよび表のDSIに属するインデックスのDSI(XML構造を除く)をリカバリします。
rdbrcv -F -i 在庫管理DB.在庫表DSI -f stock@c:\rdb\save -a arc0001@c:\rdb\save;arc0002@c:\rdb\save -w c:\rdb\tmp
DIRモードにより、RDBディレクトリファイルのデータベース資源のアクセス情報をリカバリします。
rdbrcv -D -i 在庫管理DB.在庫表DSI
ファイル指定により、複数のDSIを一括してリカバリします。
rdbrcv -L -t c:\rdb2\dsi.txt -w c:\rdb\tmp
在庫管理DB.在庫表DSI1 dmp1@c:\rdb\save 在庫管理DB.在庫表DSI2 dmp2 在庫管理DB.在庫表DSI3 dmp3
バックアップ制御ファイル指定によりエクステント形式の退避データを使用してDSIをリカバリします。
rdbrcv -F -i 在庫管理DB.在庫表DSI -f c:\rdb2\backup.txt -w c:\rdb\tmp
在庫管理DB.DBSP_1 c:\rdb2\backup\backup_1 在庫管理DB.DBSP_2 c:\rdb2\backup\backup_2 在庫管理DB.DBSP_3 c:\rdb2\backup\backup_3
REFモードにより、DSIをリカバリします。
rdbrcv -R -p 在庫管理DB.DBSP_1 -f c:\rdb2\backup
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0 : 正常終了
0以外 : 異常終了
注意
インデックスのDSIのリカバリに失敗した場合は、失敗の原因によっては、当該インデックスのDSIを閉塞状態のままとし、他のインデックスのDSIおよび表のDSIをリカバリします。リカバリに失敗したDSIは失敗の原因を取り除いてから-f baseオプションを用いてリカバリするか、再度、表のDSIに閉塞を設定した後、リカバリ処理を行ってください。
DSIの容量拡張を実施した場合、一部のリカバリ機能が利用できなくなります。容量拡張方法ごとに利用可能なリカバリ機能は以下のとおりです。
自動容量拡張によるDSIの容量拡張をおこなった場合には、自動容量拡張発生以前に採取した退避データを用いたメディアリカバリが可能です。
DSIの容量拡張を伴う再編成機能(rdbgcdsiコマンドの-Eオプション指定)を利用した場合、rdbgcdsiコマンド実行以前に採取した退避データを用いたメディアリカバリを行うことはできなくなります。このため、rdbgcdsiコマンド実行前にrdbunlコマンドでアンロードデータを採取し、rdbgcdsiコマンド実行中に対象DSIに入出力障害が発生した場合は、rdbsloaderコマンドでリカバリしてください。 rdbgcdsiコマンドが正常終了したあとには、異常時に備えて、対象DSIおよびRDBディクショナリの退避データを取得してください。
インデックスのDSIに対してリカバリを行う場合には、表のDSIとインデックスのDSIの一致性を保証してください。表のDSIとインデックスのDSIの一致性を保証する方法は以下のとおりです。
退避データの取得時点でインデックスのDSIと表のDSIに対して“参照更新抑止”の利用規定を設定して DSI内のデータを同期した状態にしてください。
表のDSIの退避データのみを取得して、表とインデックスの同期復元機能を利用してリカバリしてください。なお、インデックスのDSIのみのリカバリを行う場合には、ダンプレス機能を利用してリカバリを行ってください。
ダンプレス機能(-f baseオプション指定)とは、リカバリが実行された時点の表のDSIの内容からインデックスのDSIのリカバリを行う機能です。本機能を利用した場合、インデックスのDSIの退避データを取得する必要がなく、また、表のDSIとの不整合が起こることはありません。本機能を利用する時には、インデックスのDSIが閉塞されていることが条件となります。また、表のDSIに対してのアプリケーションなどによる更新を伴う操作を抑止する目的で、“参照更新抑止”の利用規定を設定する必要があります。
デバイス名に磁気テープ装置を指定した場合は、コマンド開始時にテープが巻き戻されている必要があります。
DIRモードのリカバリは、アクセス禁止の設定原因が以下の場合にのみ実行可能です。
RDBディレクトリファイルの異常
RDBコマンド(rdbinhコマンド)の実行
バックアップ制御ファイルにリカバリ対象のDSIが使用していないデータベーススペースやリカバリ対象にしていないデータベーススペースを記述していた場合、本コマンドはこれを無視します。
REFモードのリカバリは、対象となるDSIの退避データ作成以降に以下のコマンドを実行していないことが条件となります。
更新抑止の解除(rdbrlsコマンド)の実行
LOADモード、または終了点指定のFWモードによるリカバリの実行
DSIの再編成(rdbgcdsiコマンド)の実行
-tオプションを指定してDSIのデータをリカバリする場合、バックアップ先の直接指定とバックアップ制御ファイル指定を同時に記述することはできません。
FWモードおよびREFモードでデータベーススペースを指定した場合、アクセス禁止の設定条件が以下の場合にのみ実行可能です。
RDBコマンド(rdbinhコマンド)の実行
対象DSIに対して上記以外のアクセス禁止の設定条件がある場合は、データベーススペース名を指定したリカバリは実行できません。
非活性状態のインデックスのDSIはリカバリ対象になりません。本コマンド終了後、rdbinfコマンドでインデックスの状態を確認してください。インデックスの状態が非活性状態の場合は、rdbsloaderコマンドのxオプション(インデックスの創成)を行ってください。 rdbsloaderコマンドを実行することで、インデックスがリカバリされ、インデックスの状態が活性状態に変更されます。