名前
rdbpmsqllist - 処理時間の長いSQL文およびアクセスプランの表示
形式1(処理時間の長いSQL文の表示)
rdbpmsqllist [ -p 時刻,時刻 ]
形式2(アクセスプランの表示)
rdbpmsqllist -c コネクションID -t 時刻
機能説明
パフォーマンスモニタが採取したSQL文に関する情報をもとに、処理時間が長いSQL文に関する情報およびアクセスプランの情報を表示します。
形式1(処理時間の長いSQL文の表示)では、採取されているSQL文に関する情報の中から、処理時間の長いものから順に一覧を表示します。
形式2(アクセスプランの表示)では、指定された時刻に指定されたコネクションで実行していたSQL文に関して、アクセスプランの情報を表示します。
オプション
表示するSQL文に関する情報の表示を行う時間の範囲を指定します。時刻の記述形式は以下のようになります。
[[年/]月/日-]時:分[:秒]
年、月および日が省略された場合、1つめの時刻ではコマンドを実行した日の年、月および日が、2つめの時刻では1つめの時刻の年、月および日が使用されます。
秒が省略された場合は、0が指定されたとみなします。
本オプションを省略した場合は、採取されているすべての情報が対象となります。
SQL文を実行したコネクションのコネクションIDを指定します。コネクションIDは本コマンドの形式1を指定することにより表示されます。
SQL文を実行した時刻を指定します。時刻の記述形式は以下のようになります。
[[年/]月/日-]時:分[:秒[.ミリ秒]]
本コマンドの形式1を指定することにより表示される時刻情報をそのまま使用することを推奨します。
使用例
処理時間の長いSQL文を表示します。
rdbpmsqllist -p 2007/04/10-10:00,18:00
アクセスプランを表示します。
rdbpmsqllist -c 2007041011321800000291 -t 2007/04/10-11:33:53.737
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0 : 正常終了
0以外 : 異常終了
注意
-pオプションを指定した場合、表示されるSQL文は、指定した時刻の範囲で終了したSQL文になります。このため、表示されるSQL文の開始時刻は、指定時刻よりも以前の場合があります。
-pオプションを指定した場合、SQL文の処理時間順にソート処理を行うため、メモリを約4メガバイト使用します。また、4メガバイトで不足する場合、Symfoware/RDBがインストールされているディレクトリ\TMP(たとえば、C:\SFWSV\RDB\TMP)に、ファイル名が“rdbpmsqllist”で始まる一時ファイルを生成します。メモリと一時ファイルの合計量は、指定する時刻の範囲における処理時間の長いSQL文の検出回数に比例します(目安として1回あたり約128バイトで算出します)。本コマンドの実行が、Symfoware/RDBがインストールされているディレクトリ\TMP(たとえば、C:\SFWSV\RDB\TMP)の空き容量不足で異常終了する場合は、指定する時刻の範囲を短くして再実行してください。
表示項目の見出しと意味
◆オプションを省略した場合、または、-pオプションを指定した場合
SQL文を実行したコネクションのコネクションID
SQL文の処理時間の解析を行った対象の期間
SQL文の処理時間(単位は秒.ミリ秒)
SQL文(先頭から50文字以内を表示)
(英小文字は英大文字で表示)
(SQL文の前後の空白は削除して表示)
(SQL文中の冗長な空白は削除して表示)
SQL文の終了ステータス
normal : 正常に終了した
error : エラーで終了した
canceled : タイムアウトやrdbtermコマンドにより処理が中断した
SQL文の開始時刻
◆-cオプションを指定した場合
アクセスプラン
アクション情報
(常に“-----”を表示)
クライアント情報
(Interstage Application Serverと連携している場合、Webサーバ情報を表示)
(Interstage Application Serverと連携していない場合、“-----”を表示)
モジュール情報
(Interstage Application Serverと連携している場合、IJServer名を表示)
(Interstage Application Serverと連携していない場合、“-----”を表示)
SQL文を実行したコネクションのコネクションID
モジュール名
・RDB構成パラメタファイルのRDBCLIENTINFにADDRESSを指定した場合、または省略した場合
システム内通信のアプリケーション : アプリケーションロードモジュール名/コネクション名
トランザクションモニタ配下のアプリケーション : データベース名/コネクション名
RDB2_TCP接続のアプリケーション : 接続端末のIPアドレス/コネクション名
RDA-SV接続のアプリケーション : 接続端末のIPアドレス/コネクション名
ODOS連携のODBCアプリケーション : 接続端末のIPアドレス/データソース名またはアプリケーションのロードモジュール名/データソース名
・RDB構成パラメタファイルのRDBCLIENTINFにNAMEを指定した場合
システム内通信のアプリケーション : アプリケーションロードモジュール名/コネクション名
トランザクションモニタ配下のアプリケーション : データベース名/コネクション名
RDB2_TCP接続のアプリケーション : 接続端末のホスト名/コネクション名
RDA-SV接続のアプリケーション : 接続端末のホスト名/コネクション名
ODOS連携のODBCアプリケーション : 接続端末のホスト名/データソース名またはアプリケーションのロードモジュール名/データソース名
プロセスID
セションID
クライアントプロセス種別
SQL : システム内通信のアプリケーション
SQL-XA : トランザクションモニタ配下のアプリケーション
TCP/IP : RDB2_TCP接続のアプリケーション
ODOS : ODOS連携のODBCアプリケーション
ログイン名
SQL文の終了時刻
SQL文の処理時間(単位は秒.ミリ秒)
SQL文の処理状態とその検出回数
ACTIVE : 動作中の状態を検出した回数
WAITING : 一時中断中の状態を検出した回数
中断原因とその検出回数(検出回数が1以上の原因のみ表示)
LOCK : トランザクション占有待ちを検出した回数
LOCK_TEMPORARY : トランザクション一時占有待ちを検出した回数
DB_BUFFER : 共用バッファの空き待ちを検出した回数
DB_READ : ページ読込み待ちを検出した回数
DB_WRITE : ページ書込み待ちを検出した回数
DB_WRITE_TRNEND : トランザクション終了時のページ書込み待ちを検出した回数
LOG_BI_BUFFER : BIログバッファの空き待ちを検出した回数
LOG_AI_BUFFER : AIログバッファの空き待ちを検出した回数
LOG_RCP : リカバリログ量の減少待ちを検出した回数
LOG_BI_READ : BIログ読込み待ちを検出した回数
LOG_BI_WRITE : BIログ書込み待ちを検出した回数
LOG_AI_WRITE : AIログ書込み待ちを検出した回数
LOG_ARC_FULL : アーカイブログファイルの満杯状態の解消待ちを検出した回数
OTHER : 上記以外の待ちを検出した回数
SQL文
(英小文字は英大文字で表示)
(SQL文の前後の空白は削除して表示)
(SQL文中の冗長な空白は削除して表示)
SQL文の開始時刻
メッセージ変数に設定されるメッセージの番号
(表示されるのは数字部分の4桁)
(Statusが“canceled”の場合は“---”を表示)
SQL文の終了ステータス
normal : 正常に終了した
error : エラーで終了した
canceled : タイムアウトやrdbtermコマンドにより処理が中断した