名前
rdbpmsetup - パフォーマンスモニタの環境設定
形式1(環境の設定と変更)
rdbpmsetup [ -t 基準時間 ] [ -s 状態サンプリング間隔 ] [ -r 保存期間 ] [ -i システム情報採取間隔 ] [ -f ]
形式2(環境の状態表示)
rdbpmsetup -q
機能説明
パフォーマンスモニタの環境の設定、変更および状態の表示を行います。
パフォーマンスモニタの環境の設定では、パフォーマンスデータ格納ファイルの作成も行います。
オプション
SQL文のアクセスプラン情報を収集する基準となる時間をミリ秒の単位で指定します。1つのSQL文の処理に、基準となる時間以上の時間がかかった場合に、そのSQL文に関するアクセスプランの情報を採取します。
指定可能な値は1~3600000の範囲です。
最初に環境を作成するとき、および、-fオプションが指定されているときに、本オプションを省略すると、1000ミリ秒が設定されます。
SQL文の処理状態をサンプリングする時間間隔をミリ秒の単位で指定します。SQL文の処理状態はここで指定した時間間隔でサンプリングされ、rdbpmsqllistコマンドでアクセスプランの表示を行ったときに、集計されて表示されます。
指定可能な値は1~3600000の範囲です。
最初に環境を作成するとき、および、-fオプションが指定されているときに、本オプションを省略すると、1000ミリ秒が設定されます。
採取した情報を保存しておく期間を時間の単位で指定します。パフォーマンスモニタが採取した情報はここで指定した時間の間保存され、rdbpmreportコマンドおよびrdbpmsqllistコマンドにより表示することができます。
指定した時間が過ぎた情報は、破棄されます。
指定可能な値は1~8784の範囲です。
最初に環境を作成するとき、および、-fオプションが指定されているときに、本オプションを省略すると、24時間が設定されます。
アプリケーションの動作状況、システム資源の使用情報およびアプリケーションによって獲得される資源の占有情報を採取する時間間隔を、秒の単位で指定します。
指定可能な値は10~3600の範囲で、10の倍数となる値です。
最初に環境を作成するとき、および、-fオプションが指定されているときに、本オプションを省略すると、30秒が設定されます。
設定済の値をすべて初期化し、パフォーマンスモニタの環境を設定しなおします。
すでに取得済の、処理に時間がかかっているSQL文に関する情報、アプリケーションの動作状況、システム資源の使用情報、および、アプリケーションによって獲得される資源の占有情報は破棄しません。
パフォーマンスモニタの環境の設定情報を表示します。
使用例
パフォーマンスモニタの環境を設定します。
rdbpmsetup -t 10000 -s 1000 -r 168 -i 30
パフォーマンスモニタの環境を変更します。
rdbpmsetup -t 5000 -s 500 -r 168 -f
パフォーマンスモニタの環境を表示します。
rdbpmsetup -q
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0 : 正常終了
0以外 : 異常終了
注意
形式1(環境の設定と変更)を指定する場合は、Symfoware/RDBは停止している必要があります。
基準時間およびサンプリング間隔に1000ミリ秒未満の時間を設定すると、システム全体の性能が劣化する場合があります。このため、1000ミリ秒未満の時間を設定して業務を実行する場合は、性能に問題がないことを事前に確認した上で実行してください。
Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合は、以下のいずれかの方法でコマンドを実行してください。
OSで用意されている管理者(OSのデフォルトはAdministrator)で、“コマンド プロンプト”から実行する。
OSで用意されている管理者以外の“Administrators”グループに属するユーザで、“管理者: コマンドプロンプト”から実行する。
“管理者: コマンドプロンプト”は、[コマンドプロンプト]を右クリックして表示されるメニューから[管理者として実行]を選択し、起動してください。
表示項目の見出しと意味
SQL文のアクセスプラン情報を収集する基準時間(単位はミリ秒)
SQL文の処理状態をサンプリングする時間間隔(単位はミリ秒)
採取した情報の保存期間(単位は時間)
アプリケーションの動作状況、システム資源の使用情報、およびアプリケーションによって獲得される資源の占有情報を採取する時間間隔(単位は秒)