ページの先頭行へ戻る
Symfoware Server V10.0.0 コマンドリファレンス

2.26 rdbhsrsc

名前

rdbhsrsc -- RDBのリソースの登録、変更、削除、表示

形式(RDBのリソースの登録)

rdbhsrsc -a [ -m { standby | hotstandby } ] 
            [ -n ノード識別名 ]
            [ -i プロセス監視間隔 ]
            [ -t タイムアウト時間 ]
            [ -r タイムアウトチェック回数 ]
            [ -RDASV { ON |  OFF }]
            [ -f { message | failover } ]

形式(RDBのリソースの変更)

rdbhsrsc -u [ -m { standby | hotstandby } ] 
            [ -n ノード識別名 ]
            [ -i プロセス監視間隔 ]
            [ -t タイムアウト時間 ] 
            [ -r タイムアウトチェック回数 ]
            [ -RDASV { ON |  OFF }]
            [ -f { message | failover } ]

形式(RDBのリソースの削除)

rdbhsrsc -d [ -n ノード識別名 ]

形式(登録されているRDBのリソース情報の表示)

rdbhsrsc -p

機能説明

クラスタシステムにRDBのリソースを登録、登録されているRDBのリソースの内容を変更、クラスタシステムからRDBのリソースを削除、および登録されているRDBのリソース情報の表示を行います。

オプション

-a

RDBのリソースをクラスタシステムに登録する場合に指定します。
登録されるRDBのリソース名はRDBシステム名が設定されます。

-u

登録されているRDBのリソースの内容を変更する場合に指定します。
指定したオプションのみが変更されます。
オプションを省略した場合は、登録されている情報が引き継がれます。

-d

登録されているRDBのリソースをクラスタシステムから削除する場合に指定します。

-p

クラスタシステムに登録されているすべてのRDBのリソース情報を表示します。

-m {standby | hotstandby}

RDBシステムの運用モードを指定します。
RDBのリソース登録時に本オプションを省略した場合は、“hotstandby”を指定したとみなします。
スタンバイ機能を利用した運用を行う場合は“standby”を指定します。
スタンバイ機能を利用した運用とは、待機ノードで事前にRDBシステムの起動を行わず、切替え時にRDBシステムを起動する運用をいいます。
ホットスタンバイ機能を利用した運用を行う場合は“hotstandby”を指定します。
ホットスタンバイ機能を利用した運用とは、待機ノードで事前にRDBシステムを起動しておく運用をいいます。
この運用を行うことでシステムダウンからの業務再開までのリカバリ時間を短縮することが可能になります。
“hotstandby”は、ホットスタンバイ機能を利用している場合に指定できます。

-n ノード識別名

RDBのリソースの登録を行う場合、RDBのリソースを登録するノードのノード識別名を指定します。
RDBのリソースの変更および削除を行う場合、RDBのリソースが登録されているノードのノード識別名を指定します。
本オプションを省略した場合は、本コマンドを実行したノードのノード識別名が指定されたものとみなされます。

-i プロセス監視間隔

RDBシステムが正常に動作しているか、確認する間隔を3~3600秒の範囲で指定します。
RDBのリソースの登録時に本オプションを省略した場合は、10秒が指定されたものとします。

-t タイムアウト時間

監視プロセスがRDBシステムのタイムアウト状態を認識するまでの時間を0または3~3600秒の範囲で指定します。
このタイムアウトがrオプションで指定したタイムアウトチェック回数分続くと、クラスタ無応答として検出します。
0を指定した場合は、無応答監視を行いません。
RDBシステムの登録時に本オプションを省略した場合は、0が指定されたものとみなされます。

-r タイムアウトチェック回数

タイムアウトチェックを行う回数を1~20回の範囲で指定します。
タイムアウトがここで指定したタイムアウトチェック回数分続くと、クラスタ無応答として検出します。
RDBシステムの登録時に本オプションを省略した場合は、6回が指定されたものとみなされます。
なお、タイムアウトチェック回数は、無応答監視を行っている場合に有効です。

-RDASV {ON | OFF}

Symfoware/RDA-SVを合わせて利用する場合は“ON”、利用しない場合は“OFF”を指定します。
RDBのリソースの登録時に本オプションを省略した場合は、“OFF”が指定されたものとします。
本オプションはクライアントから直接Symfoware/RDA-SVに接続して利用する場合に、“ON”を指定します。

-f { message | failover }

クラスタ無応答検出時のアクションを指定します。
クラスタ無応答検出時、メッセージ出力のみを行いたい場合は、“message”、クラスタ切替えを行いたい場合は、“failover”を指定します。
本オプションを省略した場合は、“message”が指定されたものとみなされます。
なお、クラスタ無応答検出時のアクションは無応答監視を行っている場合に有効です。

使用例

本コマンドを実行したノードにRDBのリソースを登録します。

rdbhsrsc -a -m standby

終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。

0 : 正常終了
0以外 : 異常終了

注意

表示項目の見出しと意味

Action

クラスタ無応答検出時の実行内容
message : メッセージ出力を行います。
failover : クラスタ切替えを行います。

ChkTimes

タイムアウトチェック回数

Interval

プロセス監視間隔 (秒)

Mode

RDBシステムの利用モード
standby : スタンバイ機能を利用した運用
hotstandby : ホットスタンバイ機能を利用した運用

Node

ノード識別名

RDA/SV

Symfoware/RDA-SVの利用
ON :利用する
OFF:利用しない

Resource

RDBのリソース名

TimeOut

タイムアウト時間 (秒)