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Symfoware Server V10.0.0 コマンドリファレンス

2.6 rdbaudit

名前

rdbaudit -- 監査ログデータベースの作成、追加、削除、情報表示、強制切替え

形式1(監査ログデータベースの作成)

rdbaudit -c -n エレメント数
         -s エレメントサイズ
         { -f ファイル名 | -r ローデバイス名 }
         [-V0]

形式2(監査ログエレメントの追加)

rdbaudit -a -n エレメント数
         [ { -f ファイル名 | -r ローデバイス名 } ]

形式3(監査ログデータベースの削除)

rdbaudit -d

形式4(監査ログエレメントの情報表示)

rdbaudit -l 
       [ -v ] [{ 監査ログエレメント番号 } ...]

形式5(監査ログ表のバージョン情報表示)

rdbaudit -VL 

形式6(監査ログエレメントの強制切替え)

rdbaudit -e

機能説明

監査ログデータベースの作成、削除を行います。
また、監査ログエレメントの追加、情報表示、強制切替えを行います。

形式1のオプション

-c

監査ログデータベースを作成する場合に指定します。

-n エレメント数

監査ログデータベースとして作成するエレメントの数を指定します。
エレメント数は1024以下の値を指定します。
ただし、“エレメント数” * “エレメントサイズ”が2097150メガバイト以下になるように、エレメント数またはエレメントサイズを設定してください。

-s エレメントサイズ

監査ログデータベースとして作成するエレメントのサイズをメガバイト単位で指定します。
エレメントサイズは100以上2097150以下の値を単位の“M”を付加した形式で指定します。
ただし、“エレメントサイズ” * “エレメント数”が2097150メガバイト以下になるように、エレメントサイズまたはエレメント数を設定してください。

-f ファイル名

監査ログデータベースをファイルに作成する場合に、監査ログデータベースの作成先のファイル名を絶対パス名で指定します。ファイル名に指定できる長さは255バイトまでです。
作成するファイルのサイズは、“エレメント数” * “エレメントサイズ”になります。

-r ローデバイス名

監査ログデータベースをローデバイスに作成する場合に、監査ログデータベースの作成先のローデバイス名を指定します。

-V0

監査ログのビュー表AUDIT_SQL、AUDIT_SQLBIND、AUDIT_TRAIL_SESSION、AUDIT_TRAIL_ACCESSが存在しない監査ログ表を作成します。
省略した場合は、監査ログのビュー表AUDIT_SQL、AUDIT_SQLBIND、AUDIT_TRAIL_SESSION、AUDIT_TRAIL_ACCESSが存在する監査ログ表を作成します。
監査ログ表の形式の詳細については、“RDB運用ガイド”の“監査ログ表の詳細”を参照してください。
本オプションを指定して監査ログ表を作成した場合、監査ログパラメタのAUDIT_SQLおよびAUDIT_SQLBINDの設定内容に関わらず、SQL文とSQL文の実行時間に関する情報およびSQL文の入力に関する情報は取得されません。

形式2のオプション

-a

監査ログエレメントを追加する場合に指定します。

-n エレメント数

追加する監査ログエレメントの数を指定します。
本オプションによる追加後の監査ログエレメントの総数は、1024以下でなければなりません。

-f ファイル名

追加する監査ログエレメントをファイルに作成する場合に、監査ログエレメントの作成先のファイル名を絶対パス名で指定します。ファイル名に指定できる長さは255バイトまでです。
作成するファイルのサイズは、“エレメント数” * “監査ログデータベース作成時に指定したエレメントサイズ”になります。

-r ローデバイス名

追加する監査ログエレメントをローデバイスに作成する場合に、監査ログエレメントのローデバイス名を指定します。


rオプションおよびfオプションを省略した場合、監査ログエレメントは、以下の順番で選択されるいずれかのローデバイスに割り付けられます。
ローデバイスには、監査ログデータベースの作成時に指定したエレメントサイズと、本オプションで指定するエレメント数をかけあわせた値の空き容量が必要です。

1) 過去に本コマンドで監査ログエレメントの追加を行った際に指定したローデバイス。複数ある場合は、時間的にもっとも新しいものを選択します。

2) 監査ログデータベースを作成したローデバイス。

形式3のオプション

-d

監査ログデータベースを削除する場合に指定します。

形式4のオプション

-l

監査ログエレメントに関する情報を表示する場合に指定します。

-v

監査ログエレメントのファイルまたはローデバイスに関する情報を表示する場合に指定します。

監査ログエレメント番号

処理対象の監査ログエレメント番号を指定します。
監査ログエレメント番号は、複数指定することができます。
監査ログエレメント番号を指定した場合は、指定された番号の監査ログエレメントを含むファイルまたはローデバイスに関する情報のみを表示します。
監査ログエレメント番号を複数指定した場合で、ファイルまたはローデバイスが重複している場合は、ファイルまたはローデバイスに関する情報は一度だけ表示されます。

形式5のオプション

-VL

監査ログ表のバージョン情報を表示します。
監査ログのビュー表AUDIT_SQL、AUDIT_SQLBIND、AUDIT_TRAIL_SESSION、AUDIT_TRAIL_ACCESSの有無により以下が表示されます。

存在する場合

Version : 1

存在しない場合

Version : 0

形式6のオプション

-e

監査ログエレメントを強制的に切り替える場合に指定します。

使用例

例1

監査ログデータベースをエレメント数5、1つのエレメントのサイズが200MでファイルD:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\AUDIT_FILE001に作成します。

rdbaudit -c -n 5 -s 200M -f D:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\AUDIT_FILE001
例2

監査ログデータベースをエレメント数5、1つのエレメントサイズが1024Mでローデバイス\\.\ADT_FILE001に作成します。

rdbaudit -c -n 5 -s 1024M -r \\.\ADT_FILE001
例3

監査ログエレメントを追加します。

rdbaudit -a -n 3 
例4

監査ログデータベースを削除します。

rdbaudit -d
例5

監査ログエレメントの情報を表示します。

rdbaudit -l -v 3
例6

監査ログ表のバージョン情報を表示します。

rdbaudit -VL
例7

監査ログエレメントを強制的に切り替えます。

rdbaudit -e

終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。

0 : 正常終了
0以外 : 異常終了

注意

表示項目の見出しと意味

-lオプションを指定した場合

Audit log space device information

(-vオプションを指定した場合のみ表示)

Device name

監査ログ表を作成したファイル名またはローデバイス名

Free size

未使用量(単位はメガバイト)

Status

監査ログデバイスの状態
NORMAL : 正常
HARD-INHIBIT : 媒体障害による閉塞状態

Total size

総量(単位はメガバイト)

Audit log space information
Allocate size

割付け量(単位はメガバイト)

Device

監査ログエレメントを割り付けたファイル名またはローデバイス名

No

監査ログエレメント番号

Record span

監査ログデータの取得期間(開始日時と終了日時)

Status

監査ログエレメントの状態

CURRENT USE : 現在使用中
NEXT USE : 次回使用予定
USED : 使用済
FREE : バックアップ済(未使用)
HARD-INHIBIT : 媒体障害による閉塞状態
DIR-INHIBIT : RDBディレクトリファイル破壊による閉塞状態
RLBK-INHIBIT : テンポラリログファイル破壊に起因するロールバック不可閉塞状態

Used rate

監査ログエレメントの使用率(%)

-VLオプションを指定した場合

Audit version information
Version

監査ログ表のバージョン