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Symfoware Server V10.0.0 クラスタ導入運用ガイド

4.5 共用ディスク装置を使用しない場合のDSIの再配置手順

共用ディスク装置を使用しない場合のDSIの再配置には以下があります。

なお、RDBコマンドで指定する出力データ格納ファイルおよび入力データ格納ファイルは、ローカルディスクに配置します。

参照

各コマンドのオプションの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

表のDSIの容量拡張を伴わない再配置の場合

表のDSIの容量拡張を伴わない再配置の手順を以下に示します。

(1)表のDSIのデータをファイルに出力します。                  ――― rdbunlコマンド
(2)出力データ格納ファイルをテープ媒体へバックアップまたは待機
    ノードにファイル転送します。
(3) (1)で出力したデータを表DSIに格納します。                ――― rdbsloaderコマンド
    正常終了したときは                ⇒(7)
    rdbsloaderコマンド実行中に切替えが
    発生した場合は                    ⇒(4)
(4)待機ノードへの切替えが発生します。
(5)(2)でテープ媒体にバックアップしたデータをファイルにリカバリします。
    ファイル転送した場合はそのファイルを使用します。
(6) (5)でリカバリしたデータを表のDSIに格納します。          ――― rdbsloaderコマンド
(7)リカバリ運用に備えて、表のDSIのデータを外部ファイル      ――― rdbdmpコマンド
    にバックアップします。
表のDSIの容量拡張を伴う再配置の場合

表のDSIの容量拡張を伴う再配置の手順を以下に示します。

(1)表のDSIのデータをファイルに出力します。                 ――― rdbunlコマンド
(2)出力データ格納ファイルをテープ媒体へバックアップまたは待機
    ノードにファイル転送します。
(3)対象DSIに“参照更新抑止”の利用規定を設定します。       ――― rdbrtrコマンド
(4)表のDSIの容量拡張を伴う再配置を行います。               ――― rdbgcdsiコマンド
    正常終了したときは                    ⇒(5)                  (Eオプション)
    rdbgcdsiコマンド実行中に切替えが発生した場合は  ⇒(6)
(5)対象DSIに設定した“参照更新抑止”の利用規定を解除       ――― rdbrlsコマンド
    します。                              ⇒(15)
(6)待機ノードへの切替えが発生します。
(7) (2)でテープ媒体にバックアップしたデータをファイルにリカバリし
    ます。ファイル転送した場合はそのファイルを使用します。
(8)対象DSIに設定した“参照更新抑止”の利用規定を解除       ――― rdbrlsコマンド
    します。
(9) (7)でリカバリしたデータを表のDSIに格納します。         ――― rdbsloaderコマンド
(10)容量拡張が実施されているか確認します。                 ――― rdbprtコマンド
    (対象DSIの情報を出力しAllocation informationに出力
    される情報を確認してください。)
(11)(10)の確認結果により以下の処理を実施します。
    容量拡張が完了していない場合は        ⇒(12)
    容量拡張が完了している場合は          ⇒(15)
(12)対象DSIに“参照更新抑止”の利用規定を設定します。      ――― rdbrtrコマンド
    (設定済のエラーとなった場合、無視して処理を続行し
    ます。)
(13)表のDSIの容量拡張を伴う再配置を行います。              ――― rdbgcdsiコマンド
                                                                 (Eオプション)
(14)対象DSIに設定した“参照更新抑止”の利用規定を解除      ――― rdbrlsコマンド
    します。
(15)リカバリ運用に備えて表のDSIのデータを外部ファイル      ――― rdbdmpコマンド
    にバックアップします。
インデックスのDSIの容量拡張を伴わない再配置の場合

インデックスのDSIの容量拡張を伴わない再配置の手順を以下に示します。

(1)インデックスのDSIの創成を行います。                    ――― rdbsloaderコマンド
    正常終了したときは再配置処理完了です。                      (xオプション)
    rdbsloaderコマンド実行中に切替えが発生した場合は⇒(2)
(2)待機ノードへの切替えが発生します。
(3)インデックスのDSIの創成を行います。                    ――― rdbsloaderコマンド
                                                                (xオプション)
インデックスのDSIの容量拡張を伴う再配置の場合

インデックスのDSIの容量拡張を伴う再配置の手順を以下に示します。

(1)対象のインデックスのDSIと関連する表DSIに“参照更新     ――― rdbrtrコマンド
    抑止”の利用規定を設定します。
(2)インデックスのDSIの容量拡張を伴う再配置を行います。    ――― rdbgcdsiコマンド
    正常終了したときは                            ⇒(3)         (Eオプション)
    rdbgcdsiコマンド実行中に切替えが発生した場合は⇒(4)
(3)対象DSIに設定した“参照更新抑止”の利用規定を解除      ――― rdbrlsコマンド
    します。⇒(12)
(4)待機ノードへの切替えが発生します。
(5)対象のインデックスのDSIと関連する表のDSIに設定した     ――― rdbrlsコマンド
    “参照更新抑止”の利用規定を解除します。
(6)インデックスのDSIの創成を行います。                    ――― rdbsloaderコマンド
                                                                (xオプション)
(7)容量拡張が実施されているか確認します。                 ――― rdbprtコマンド
    (対象DSIの情報を出力しAllocation informationに出力
    される情報を確認してください。)
(8) (7)の確認結果により以下の処理を実施します。
    容量拡張が完了していない場合は          ⇒(9)
    容量拡張が完了している場合は            ⇒(12)
(9)対象のインデックスのDSIと関連する表のDSIに“参照       ――― rdbrtrコマンド
    更新抑止”の利用規定を設定します。
    (設定済のエラーとなった場合、無視して処理を続行し
    ます。)
(10)インデックスのDSIの容量拡張を伴う再配置を行い         ――― rdbgcdsiコマンド
    ます。                                                      (Eオプション)
(11)対象のインデックスのDSIと関連する表のDSIに設定        ――― rdbrlsコマンド
    した“参照更新抑止”の利用規定を解除します。
(12)再配置処理完了