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Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド

23.1.4 イベントチャネル動作環境の変更

Interstage管理コンソールを使用して、イベントチャネルの動作環境を変更できます。

Interstage管理コンソールの使用方法については、“運用ガイド(基本編)”の“Interstage管理コンソールによるInterstage運用”を参照してください。


注意

不揮発チャネル運用中のイベントチャネルの動作環境を変更する場合は、以下の構成情報/環境情報だけ変更できます。

  • イベントデータ待ち合せ時間

  • エラーログファイルサイズ

  • ローカルトランザクションのタイムアウト時間

  • 2フェーズコミットタイムアウト監視時間

  • コンシューマ未接続時のエラー復帰モード

  • イベントチャネル自動起動

上記以外の構成情報/環境情報を変更した場合は、不揮発チャネル運用中のイベントチャネルの動作環境が変更されることがあります。この場合、不揮発化情報の整合性が取れなくなる可能性があるため、不揮発チャネル運用中のイベントチャネルを再作成する必要があります。


参考

イベントチャネルの動作環境は、以下のコマンドを使用して変更することもできます。

  • essetcnfコマンドを使用したイベントサービスの構成情報の設定

  • essetcnfchnlコマンドを使用したイベントチャネルの環境情報の設定


コマンドのオプション項目を以下に示します。

オプション

内容

-schmax

トピックまたはキューが使用する静的イベントチャネルの最大起動数

-dchmax

テンポラリトピックまたはテンポラリキューが使用する動的イベントチャネルの最大起動数

-edmax

イベントチャネルに蓄積できるメッセージ数の最大値

-wtime

メッセージの待ち合わせ時間(秒)(注)

-logsize

イベントサービスで発生したエラー情報を出力するログファイルのサイズ(Kバイト単位)

-gtrnmax

同時実行可能なグローバルトランザクション数

-ltrntime

ローカルトランザクションのタイムアウト時間(秒)

-2pctime

2フェーズコミットタイムアウト監視時間(秒)

-retrytime

リカバリ時のリトライ間隔(秒)

-retrymax

リカバリ時のリトライ回数

-chkcon

サブスクライバ未接続時のエラー復帰モード

注)メッセージの待ち合わせ時間には、10秒以上の値を設定することを推奨します。10秒より小さい値を設定する場合は、receiveNoWait()メソッドを使用してメッセージの待ち合わせを行わない運用を検討してください。
また、CORBAサービスの動作環境ファイル(config)のパラメタ“period_receive_timeout”(クライアントのタイムアウト時間)より小さい値を指定してください。値の差が20秒以上になるように指定することを推奨します。本設定値間隔でreceive()メソッドで指定されたメッセージの受信タイムアウトを確認します。したがって、受信タイムアウトは、以下のように復帰します。

  • 「メッセージの待ち合わせ時間 ≧ receive()メソッドの設定値」の場合
    受信タイムアウトは、「メッセージの待ち合わせ時間」に復帰します。
    例)メッセージの待ち合わせ時間“40秒”、receive()メソッドの設定値“10秒”の場合:40秒

  • 「メッセージの待ち合わせ時間 < receive()メソッドの設定値」の場合
    受信タイムアウトは、「メッセージの待ち合わせ時間×チェック回数」に復帰します。
    例)メッセージの待ち合わせ時間“40秒”、receive()メソッドの設定値“50秒”の場合:80秒(40秒 × 2回)