セション管理の利用
WARファイルの場合、セション管理を行うことで、同じWebサービスクライアントアプリケーションからの複数回のリクエストの処理で、前回の処理結果を引き継ぐことが可能となり、継続的な処理が行えます。セション管理は、Servlet APIであるjavax.servlet.http.HttpSessionオブジェクトを利用します。ServletEndpointContextオブジェクトのgetHttpSessionメソッドで取得できます。
ServletEndpointContextオブジェクトの取得方法については、“初期化と後処理のカスタマイズが必要な場合”を参照してください。
例
..... public class SamplePortImpl implements Sample, ServiceLifecycle { private ServletEndpointContext context; public void init(Object context) throws ServiceException { this.context = (ServletEndpointContext) context; } public String sayHello(String name) { HttpSession session = context.getHttpSession(); ..... } .....
セション管理のタイムアウト時間は30分(省略値)です。タイムアウト時間を変更する場合は、Webアプリケーション(web.xml)ファイルを編集してください。
詳細は“7.5 Webアプリケーション環境定義ファイル(deployment descriptor)”を参照してください。
HTTP Basic認証の利用
Webサービスの呼出しに対してHTTP Basic認証を設定することができます。設定する場合はWebアプリケーション(web.xml)ファイルを編集してください。詳細は“7.5 Webアプリケーション環境定義ファイル(deployment descriptor)”を参照してください。
注意
セション管理は、WebサービスクライアントがHTTP Cookieを利用したセション管理に対応している場合に、有効です。
WebサービスがHTTP Cookieを利用したセション管理を行っているかどうかは、WSDLの情報には含まれません。Webサービスクライアント側と、HTTP Cookieを利用したセション管理を行うかどうかについて任意の方法で取り決めを行ってください。
WebサービスのHTTP Basic認証については、WSDLの情報には含まれません。Webサービスクライアント側と、HTTP Basic認証について任意の方法で取り決めを行ってください。