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Interstage Application Server/Interstage Web Server Java EE運用ガイド

9.8.3 HTTPサービスの定義項目

定義項目

項目名

省略値

範囲

説明

再起動要否

(※)

HTTPアクセスログの出力内容

  

  • inout

  • out

  • off

追加プロパティaccessLoggingEnabledTypeで指定します。
HTTPアクセスログの出力内容を以下から指定します。

  • inout: 出力する(リクエスト情報/レスポンス情報)

  • out: 出力する(レスポンス情報)

  • off: 出力しない

注) setによる設定を一度も行っていない場合、「出力しない」です。この場合、getによる値の取得はできません。
また、範囲に記載されている値以外の不正な値を指定した場合も、「出力しない」となります。
本項目は追加プロパティでの指定となるため、値を設定する際に以下の形式でデフォルト値を設定することはできません。追加プロパティが削除されます。

asadmin set ${clusterName_instanceName_configName}.http-service.property.accessLoggingEnabledType=

ローテーションのタイプ

logsize

  • logsize

  • time

HTTPアクセスログをバックアップする場合にログサイズ(logsize)とログ収集時間(time)のどちらでバックアップを行うかを示します。

×

ログサイズ

1

1~512(MByte)

HTTPアクセスログの最大サイズを指定します。
ログファイルが指定したサイズに達するとローテーションされます。

×

ログ収集時間

0

0~23(時)

HTTPアクセスログについて、ローテーションを実行する時刻を指定します。毎日指定した時刻にローテーションされます。

×

世代数

1

1~9(世代)

ローテーションしたHTTPアクセスログを保管する世代数を指定します。
保管するログファイルの数が指定した世代数を超えた場合は、一番古い世代のログファイルが削除されます。

×

HTTPリスナー名

  

英数字、または特殊文字(‘\’、‘-’、‘_’、‘.’、‘/’、‘;’、‘#’)。
先頭には、英数字または‘_’だけ指定可。

HTTPリスナーの名前です。

ネットワークアドレス

0.0.0.0

文字列

サーバで有効なIPアドレス、または「0.0.0.0」を指定します。

サーバで有効なすべてのIPアドレスを使用する場合は、「0.0.0.0」を指定してください。

×

リスナーポート

  • Interstage Java EE DASサービス:
    運用管理用HTTPリスナーのポート:
    8919(注1)
    HTTPリスナーのポート:
    28080

  • IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンス:
    システムプロパティHTTP_LISTENER_PORTのデフォルト値(注2)

  • Interstage Java EE DASサービス:
    5001~ 65535

  • IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンス:
    ${HTTP_LISTENER_PORT}(注2)

リスナーが待機するポート番号を指定します。
Interstage Java EE DASサービスの運用管理用HTTPリスナーのポート番号を変更する場合は、asadminenv.confのHTTPリスナポートも変更してください。(注1)
IJServerクラスタの設定を変更する場合は、システムプロパティで変更してください。(注2)

ブロック化

false

  • true

  • false

HTTPリスナーの動作を指定します。

  • true: クライアントからのリクエストを非同期で受け付けます。

  • false: クライアントからのリクエストを同期して受け付けます。

注) 通常は省略値(false)で構いません。
以下のWindows固有問題を回避する方法として、trueを指定してください。

アクセプタースレッド

1

1~2147483647

アクセプタースレッドの数を変更します。

×

セキュリティ

false

  • true

  • false

HTTPリスナーでSSLを使用する場合に設定します。

×

リスナー

true

  • true

  • false

サーバの再起動時にHTTPリスナーを有効にするか指定します。

×

証明書のニックネーム

  

文字列

既存サーバの鍵ペアと証明書の名前。

SSL2

false

  • true

  • false

「SSL2」のセキュリティプロトコルを有効にするか指定します。

SSL2の暗号方式

  

  • rc4

  • rc4export

  • rc2

  • rc2export

  • idea

  • des

  • desede3

「SSL2」で利用可能な暗号方式群を選択。

SSL3

true

  • true

  • false

「SSL3」のセキュリティプロトコルを有効にするか指定します。

SSL3の暗号方式

  

(注3)

「SSL3」で利用可能な暗号方式群を選択。

TLS

true

  • true

  • false

「TLS」プロトコルを有効にするか判定します。

HTTPリスナーの追加プロパティ

  

  

  

リクエストURIの解析に使用するエンコーディング

UTF-8

「SJIS」、「EUC_JP」など、Javaでサポートされているエンコーディング

プロパティ:uriEncodingで指定します。
リクエストURIの解析に使用するエンコーディングを指定します。

×

タイムアウト時間

30000

1~2147483647(ミリ秒)

プロパティ:connectionUploadTimeoutで指定します。
タイムアウト時間を指定します。
以下の場合、リクエストはタイムアウトとして処理されます。

  • Webサーバコネクタからの通信が指定した時間以上途絶えた場合

注) Webコンテナは指定した値を使用して、タイムアウトのチェックを2回行います。そのため、指定する値は、運用環境において必要とする値を2回に分けた値で指定する必要があります。例えば1分(60000ミリ秒)としたい場合には、2回に分けた値、30秒(30000ミリ秒)と指定します。

×

仮想サーバ名

  

英数字、または特殊文字(‘\’、‘-’、‘_’、‘.’、‘/’、‘;’、‘#’)。
先頭には、英数字または‘_’だけ指定可。

仮想サーバの名前。

仮想サーバの追加プロパティ

  

  

  

要求を受け付けるWebサーバのIPアドレス

  

  

プロパティ:allowRemoteAddressで指定します。
IJServerクラスタに対して要求を受け付けるWebサーバのIPアドレスを、正規表現で指定します。複数のパターンを指定する場合には、カンマ(‘,’)で区切ります。
指定しない場合、すべてのWebサーバからの接続を許可します。セキュリティの面から本項目を設定することをお勧めします。
注1) 同一マシン上のWebサーバを指定する場合には、127.0.0.1(ループバックアドレス)を指定してください。
注2) 正規表現ではピリオド‘.’は任意の一文字となります。要求を受け付けるWebサーバのIPアドレスを完全に指定する場合にはエスケープ文字(\"またはバックスラッシュ)を付加してください。
  例) 127\.0\.0\.1
  正規表現の詳細については「JavaTM 2 Platform Standard API 仕様」のjava.util.regex.Patternクラスを参照してください。

×

スレッド数

64

2~2048
(初期スレッド数以上)

要求処理スレッドの最大数。

×

初期スレッド数

16

2~2048
(スレッド数以下)

サーバ起動時に利用可能な要求処理スレッドの数。
注)thread-count(スレッド数)より大きい値を指定した場合、この値はthread-count(スレッド数)で指定した値となります。

×

スレッドの増分

16

2~2048

要求数が初期スレッド数を超えた場合に追加される要求処理スレッドの数。

×

キューサイズ

200

1~2147483647

接続キューの最大サイズ。

×

最大保留カウント

200

1~2147483647

HTTPリスナーに対して許可する保留接続の最大数。

×

HTTPプロトコルのバージョン

HTTP/1.1

文字列

使用するHTTPプロトコルのバージョン。

×

SSL

true

  • true

  • false

サーバのセキュリティをグローバルに有効または無効にします。

×

HTTPサービスの追加プロパティ

  

  

  

KeepAliveを行うコネクション数

-1

  

プロパティ:maxKeepAliveRequestsで指定します。
コネクタとWebコンテナ間でKeepAliveを行うコネクション数。
0の場合、コネクタとWebコンテナでKeepAliveは行われません。
-1の場合、コネクタとWebコンテナ間でKeepAliveを行うコネクション数は無制限になります。

×

※:IJServerクラスタの再起動が必要かどうかを示しています。
    ○:再起動必要、×:再起動不要

注1)

asadminenv.confのAS_ADMIN_PORTの値を、運用管理用HTTPリスナーのポートに指定したポート番号と同じ値に設定してください。

asadminenv.confの記載例

# Copyright 2006 Sun Microsystems Inc. All rights reserved.
# Use is subject to license terms.
# Defines the defaults for the asadmin script. This file should only contain simple properties. Edit judiciously.
AS_ADMIN_PORT=8919
AS_ADMIN_PROFILE=cluster
AS_ADMIN_SECURE=false

注)AS_ADMIN_PORTの値以外の記載は編集しないようにしてください。

asadminenv.confの格納先

%IS_HOME%\F3FMisjee\config\asadminenv.conf

/opt/FJSVisjee/config/asadminenv.conf


注2)

IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンスのポート番号は、システムプロパティとして定義されてます。
IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンスのポート番号を変更する場合は、本項目を更新せず、システムプロパティの値を変更してください。
システムプロパティの詳細については、「9.8.1 定義時に利用できるプロパティ」を参照してください。


3)

以下が「SSL3」で利用可能な暗号方式群です。

  • SSL_RSA_WITH_RC4_128_MD5

  • SSL_RSA_WITH_RC4_128_SHA

  • TLS_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA

  • SSL_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

  • TLS_DHE_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA

  • SSL_DHE_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

  • TLS_DHE_DSS_WITH_AES_128_CBC_SHA

  • SSL_DHE_DSS_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

  • SSL_RSA_WITH_DES_CBC_SHA

  • SSL_DHE_RSA_WITH_DES_CBC_SHA

  • SSL_DHE_DSS_WITH_DES_CBC_SHA

  • SSL_RSA_EXPORT_WITH_RC4_40_MD5

  • SSL_RSA_EXPORT_WITH_DES40_CBC_SHA

  • SSL_DHE_RSA_EXPORT_WITH_DES40_CBC_SHA

  • SSL_DHE_DSS_EXPORT_WITH_DES40_CBC_SHA

  • SSL_RSA_WITH_NULL_MD5

  • SSL_RSA_WITH_NULL_SHA

プロパティ

参照/設定可能なプロパティには以下があります(一部を記載しています)。

「HTTPリスナーの追加プロパティ」で指定可能なプロパティ

項目名

プロパティ名

リクエストURIの解析に使用するエンコーディング

uriEncoding

タイムアウト時間

connectionUploadTimeout

「仮想サーバの追加プロパティ」で指定可能なプロパティ

項目名

プロパティ名

要求を受け付けるWebサーバのIPアドレス

allowRemoteAddress

「HTTPサービスの追加プロパティ」で指定可能なプロパティ

項目名

プロパティ名

HTTPアクセスログの出力内容

accessLoggingEnabledType

KeepAliveを行うコネクション数

maxKeepAliveRequests

関連情報

詳細な説明や関連記事については、以下を参照してください。

内容

参照先

機能説明

3.5 Servletの提供機能

チューニング方法

7.6 Webコンテナのチューニング

コマンド

asadminコマンドの以下のサブコマンド
  11.1.4.1 getサブコマンド
  11.1.4.2 setサブコマンド
  11.1.4.3 listサブコマンド

asadminコマンドでの定義項目名

11.18.3.2 configs.config.http-serviceの定義項目