ここでは、管理サーバのリストアの方法について説明します。
注意
マネージャをクラスタで運用している場合、復元するフォルダは共有ディスクでのフォルダ名に置き換えてください。共有ディスクでのフォルダ名については「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」の「B.3 設定」を参照してください。
マネージャの再インストール、証明書とセッション暗号キーのリストア
マネージャのファイル破壊などで、マネージャが正常に動作しない場合は、マネージャをアンインストールしたあと、再インストールし、証明書とセッション暗号キーのリストアを行います。
マネージャの再インストール時には、イメージファイル格納フォルダにバックアップで確認したパスを指定してください。
証明書のリストアについては、「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」の「2.1 マネージャのインストール」と「3.1 マネージャのアンインストール」を参照してください。
セッション暗号キーのリストアは、rcxloginコマンドの-saveオプションを利用してパスワードを保存している場合にだけ必要です。パスワードを保存していない場合や、再度、パスワードを保存し直す場合は、リストアする必要はありません。rcxloginコマンドについては、「ServerView Resource Coordinator VE コマンドリファレンス」の「2.1 rcxlogin」を参照してください。
セッション暗号キーをリストアする場合は、バックアップ時に退避した以下のファイルを復元してください。
【Windows】
インストールフォルダ\Manager\Rails\config\rcx_secret.key
【Linux】
/opt/FJSVrcvmr/rails/config/rcx_secret.key
なお、保存したパスワードは、パスワード保存を実行したOSのユーザアカウントのホームディレクトリに格納されています。ホームディレクトリの内容が破壊されている場合は、併せてリストアするか、再度、rcxloginコマンドでパスワードを保存してください。
システムイメージ、クローニングマスタのリストア
以下の手順で、システムイメージとクローニングマスタのリストアを行います。
マネージャを停止します。
停止方法については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「5.1 マネージャ」を参照してください。
「B.2 バックアップ」の「2. システムイメージ、クローニングマスタのバックアップ」で退避(コピー)したフォルダをインストール時に指定したフォルダに戻します。
例
インストール時のデフォルト
【Windows】
インストールフォルダ\ScwPro\depot
【Linux】
/var/opt/FJSVscw-deploysv/depot
マネージャを起動します。
起動方法については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「5.1 マネージャ」を参照してください。
構成定義ファイルの読込み(インポート)
「B.2 バックアップ」の「3. 構成定義ファイルの書出し(エクスポート)」で書き出した構成定義ファイルの読込みを実行します。
詳細については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「7.2 構成定義ファイルの読込み(インポート)」を参照してください。
イメージ管理情報の設定
バックアップ時に以下のイメージ管理情報が変更されていた場合は、設定してください。
システムイメージの保存世代数
クローニングマスタの保存世代数
システムイメージの保存世代数変更については「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「6.3.1.3 システムイメージの保存世代数の変更」を参照してください。
クローニングマスタの保存世代数変更については「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「6.3.1.4 クローニングマスタの保存世代数の変更」を参照してください。
注意
構成定義ファイルのエクスポート時に、すべてのセクションの"operation"はハイフン("-")になります。"operation"を"new"に修正してから構成定義ファイルをインポートしてください。構成定義ファイルについては、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「付録D 一括設定用の構成定義ファイル(CSV形式)」を参照してください。
管理対象サーバのOSが起動していない状態で構成定義ファイルをインポートする場合、エージェントの登録に失敗します。インポートを行う前に、OSを起動してください。
VMホストを予備サーバとして設定する場合、該当する物理サーバの"SpareServer"セクションの"operation"はハイフン("-")のままにしてください。インポート完了後、RCコンソールから該当する物理サーバの予備サーバを設定してください。
サーバの切替え、切戻し、システムイメージのバックアップ、リストア、およびクローニングマスタの採取、配付中はリストアを行わないでください。
証明書、システムイメージ、クローニングマスタ、構成定義ファイルは、同時期にバックアップしたものをリストアしてください。
リストアは、バックアップを行った時点から、以下に示すハードウェアの設定および構成変更が行われていない場合だけ実施できます。
シャーシ、LANスイッチブレード、管理対象サーバ、電力監視デバイスのハードウェア交換
管理対象サーバのNIC交換
管理対象サーバとLANスイッチブレード間のLAN結線
サーバ切替え、継続 (*1)
*1: サーバ切替え後に切戻しを行っている状態の場合は、リストアできます。
HBA address renameを利用する管理対象サーバをリストアした場合は、リストア完了後、管理対象サーバを再起動してください。
リストア後に保守モードの設定は復旧されません。バックアップ時に記録した情報に従って、保守モードを設定してください。
管理対象サーバのエージェントを登録している場合で、かつ、システムイメージのバックアップ、およびクローニングマスタの採取を使用する場合は、管理サーバをリストアしたあとに、以下のどちらかを行ってください。
管理対象サーバを再起動する。
「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「5.2 エージェント」に記載されている「イメージファイルの採取・配付とサーバ起動制御」のサービスの再起動を行う。
LANスイッチとネットワークマップの結線情報は、バックアップの対象ではありません。
「12.2 事前準備」を参照し、LANスイッチの登録、および結線情報の取得を行ってください。