システムに必要なストレージの構成を決定します。
本製品がサポートするストレージ構成は以下のとおりです。
構成 | システムディスク | データディスク |
---|---|---|
1 | SANストレージ | SANストレージ |
2 | ローカルディスク (*1) | ローカルディスク (*1)、NAS |
3 | ローカルディスク (*1) | SANストレージ |
4 | iSCSIストレージ | iSCSIストレージ (*2) |
*1: ローカルディスクには、サーバの内蔵ディスクとストレージブレードを含みます。
*2: データディスクを使用する場合は、ハードウェア・イニシエータを使用してください。ソフトウェア・イニシエータを使用してクローニングマスタの採取・配付を行った場合、データを破壊する可能性があるため、ソフトウェア・イニシエータは使用しないでください。
参考
構成1、構成3および構成4の場合、I/O仮想をサポートします。
サーバ切替えは、1台のサーバにSAN/iSCSIストレージが1台だけ接続されている構成で行えます。
1台のサーバに複数ストレージが接続されている構成ではできません。
SANストレージをクラスタの共有ディスクとして利用できます。
なお、クラスタ定義されているサーバに対するサーバ切替えはできません。
SAN/iSCSIストレージへのパスはシングル・マルチの両方をサポートします。
本製品で実現する機能
本製品では、I/O仮想を利用し、サーバに搭載されているHBAのWWN、NICのMACアドレス、ブート設定およびネットワーク設定を引き継ぐことで、サーバに接続されるストレージ装置の設定を変更しなくても、サーバ切替えやサーバ交換ができます。
WWNには、WWNN、WWPNの2種類の値があり、それぞれノードの値、ポートの値として使用されます。
以下にサーバ切替えの例を示します。
図3.7 I/O仮想を利用したサーバ切替え例(WWNを切り替える場合)