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ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド

1.3 システム構成

ここでは、本製品のシステム構成について例を使用して説明します。

図1.1 システム構成例

管理サーバ

複数の管理対象サーバを管理するサーバです。
管理サーバは、Windows環境とLinux環境で動作します。
管理サーバには、マネージャをインストールしてください。VIOMによるI/O仮想化を行う場合は、ServerView Virtual-IO Managerもインストールしてください。
クラスタソフトウェアを利用することで冗長構成を実現できます。
また、管理クライアントと兼用できます。
管理サーバにエージェントをインストールし、管理サーバ自身を監視、操作する運用形態はできません。

管理対象サーバ

業務を運用するサーバです。管理サーバによって管理されます。
管理対象サーバには、Windows環境、Linux環境またはサーバ仮想化ソフトウェア環境で動作する運用サーバと、運用サーバの予備として利用する予備サーバがあります。
運用サーバには、エージェントをインストールしてください。
なお、サーバ仮想化ソフトウェア環境では、VMホストにだけエージェントをインストールしてください。

管理クライアント

管理サーバに接続し、システム全体の構成や状態をGUIから確認・操作するクライアント端末です。
管理クライアントは、Windows環境で動作します。
管理クライアントには、Webブラウザをインストールしてください。
管理クライアントにサーバ仮想化ソフトウェアのクライアントがインストールされている場合は、本製品のクライアント画面から起動できます。

VM管理製品のサーバ

複数のサーバ仮想化ソフトウェアを統合管理するVM管理製品(VMware vCenter Serverなど)を動作させるサーバです。
管理サーバと共通にできます。

HBA address rename設定サービス用サーバ

HBA address rename設定サービスを動作させるサーバです。
HBA address renameによるサーバのI/O仮想化機能を利用する場合に必要です(VIOMによるサーバのI/O仮想化機能だけを利用する場合は必要ありません)。
管理サーバと管理対象サーバが通信できない場合、管理サーバに代わって管理対象サーバの起動時に必要なWWNの設定を行います。
HBA address rename設定サービス用サーバは、Windows環境とLinux環境で動作します。
本サーバには、HBA address rename設定サービスをインストールしてください。
なお、管理サーバと管理対象サーバは兼用できません。
本サーバは、管理サーバの故障や通信異常に備えて、常に電源を投入した状態にしてください。

管理LAN

管理対象サーバを管理サーバから管理するためのLANです。
管理対象サーバで業務を行うための業務LANとは別に設置します。
管理LANに対してネットワーク冗長化ソフトウェアを利用することで、監視や電源操作などの機能を冗長化できます。
管理LANを冗長化し、一部のLANに異常が発生した状態でもシステムイメージのバックアップ・リストアを利用したい場合は、ネットワーク冗長化ソフトウェアとしてPRIMECLUSTER GLSの伝送路二重化機能を利用してください。