Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)
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第5章 Systemwalkerとの連携> 5.2 Systemwalker Software Deliveryと連携したアプリケーション配付・世代管理> 5.2.2 環境構築

5.2.2.4 Interstageの配付資源の準備

 以下で、Systemwalker Software Deliveryで配付する資源の準備方法について説明します。

 スクリプトを使用して資源の適用を行う場合には、事前に開発環境で開発/テストを行った環境から必要となる資源を抽出する必要があります。

■アプリケーション資源の事前準備

アプリケーション資源は、開発環境に配備されているアプリケーションと同じアプリケーションを配付資源として使用します。

■Webサーバコネクタ定義ファイルの事前準備

Webサーバコネクタの更新を行うためには、Webサーバコネクタ定義ファイルの事前準備が必要となります。“Webサーバコネクタ定義ファイル”は、開発環境に存在するWebサーバコネクタ定義からisj2eeadminコマンドを使用して抽出します。詳細は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。


Interstageのマルチサーバ管理機能を使用している環境でアプリケーション操作種別が個別操作モードに設定されている場合に更新できる定義は、Webサーバコネクタの“Webアプリケーション名”の定義のみとなります。そのため、開発環境から抽出したWebサーバコネクタ定義ファイルから、以下のタグ以外は削除してください。

表の見方

タグ名

意味

指定値

Interstage管理コンソール画面との対応

WebServer

Name?

Webサーバ名を指定します。

Webサーバ名を指定してください。

Webサーバ名

WebServerConnector*

WorkunitName

接続先のワークユニット名(IJServer名)を指定します。

ワークユニット名を指定してください。

ワークユニット名

Application?

Name*

接続先ワークユニットに配備されているWebアプリケーション名を指定します。

Webアプリケーション名を指定します。

Webアプリケーション名


以下にInterstageのマルチサーバ管理機能を使用している環境でのWebサーバコネクタ定義ファイルの記載例を示します。

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" standalone="yes"?>
<Isj2eeServiceDefinition>
     <WebServer>
          <Name>FJapache</Name>
          <WebServerConnector>
               <WorkunitName>WU001</WorkunitName>
               <Application>
                   <Name>estore</Name>
               </Application>
          </WebServerConnector>
     </WebServer>
</Isj2eeServiceDefinition>

■Enterprise Bean定義ファイルの事前準備

EJBアプリケーション環境定義の更新を行うためには、“Enterprise Bean定義ファイル”の事前準備が必要となります。“Enterprise Bean定義ファイル”は、開発環境に配備されているEJBアプリケーションからejbdefexportコマンドを使用して抽出します。詳細は“J2EE ユーザーズガイド”の“運用コマンドを使用してカスタマイズする方法”を参照してください。

■名前変換定義ファイルの事前準備

名前変換定義の更新を行うためには、“名前変換定義ファイル”の事前準備が必要となります。“名前変換定義ファイル”は、開発環境に配備されているアプリケーションの名前変換定義ファイルを配付資源として使用します。詳細は”J2EE ユーザーズガイド”の“名前変換機能”を参照してください。

■EJBのクライアント配布物の事前準備

EJBのクライアント配布物は、開発環境に存在するEJBのクライアント配布物を配付資源として使用します。多階層IJServerへ配備を行う場合、EJBコンテナで出力されたクライアント配布物はServletコンテナへコピーする必要があります。詳細は“J2EE ユーザーズガイド”の“EJBを参照する場合の環境設定”を参照してください。
また、Servletコンテナに配備するEARファイル内のSharedディレクトリ内に、あらかじめクライアント配布物を格納しておくことでも対応可能です。EARファイル内のSharedディレクトリについては“J2EE ユーザーズガイド”の“IJServerで使用するクラスの設定について”の“アプリケーションのクラス”を参照してください。


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