SSC マネージャの装置管理情報を退避します。
下記手順における「退避場所」には、適当な退避先ディレクトリを指定してください。
Windows 版マネージャの場合
作業ディレクトリに、移行ツール winupgrade.exe(「D.2 提供ファイル」参照)をコピーします。
以下、作業ディレクトリを D:\tmp\upgrade として説明します。
作業ディレクトリの winupgrade.exe を実行します。作業ディレクトリに、以下のファイルが展開されます。
cimbackup.bat
cimrestore.bat
sscreg.exe
dbkit.jar
perfkit.jar
コマンドプロンプトを起動し、作業ディレクトリに移動します。
C:\Document and Settings\Administrator> D: D:\> cd D:\tmp\upgrade D:\tmp\upgrade>
コマンドプロンプトで、cimbackup.bat を実行します。
D:\tmp\upgrade> cimbackup [/all] 退避場所
/all オプションを指定せずに実行した場合、性能情報 CSV ファイルはバックアップされません。すでに取得済みの性能情報を含めて移行する場合は、/all オプションを指定してください。ただし、/all オプションを指定した場合、性能情報 CSV ファイルのデータ量によって、コマンドの実行に時間が掛かる場合があります。
実行が成功すると、最後に下記のメッセージが表示されます。
INFO: cimbackup has been completed.
Solaris OS 版マネージャの場合
クラスタ環境の場合は、運用管理サーバ共有データ用共有ディスクをマウントしてください。
作業ディレクトリに、移行ツール solupgrade.tar(「D.2 提供ファイル」参照)をコピーします。
以下、作業ディレクトリを /tmp/upgrade として説明します。
作業ディレクトリに移動し、solupgrade.tar を展開します。
# cd /tmp/upgrade # tar xvf solupgrade.tar
作業ディレクトリに、以下のファイルが展開されます。
cimbackup.sh
cimrestore.sh
dbkit.jar
perfkit.jar
cimbackup.sh を実行します。
# ./cimbackup.sh [-all] 退避場所
-all オプションを指定せずに実行した場合、性能情報 CSV ファイルはバックアップされません。すでに取得済みの性能情報を含めて移行する場合は、-all オプションを指定してください。ただし、-all オプションを指定した場合、性能情報 CSV ファイルのデータ量によって、コマンドの実行に時間が掛かる場合があります。
実行が成功すると、最後に下記のメッセージが表示されます。
INFO: cimbackup has been completed.
参考
SSC マネージャのデーモン/サービスを停止せずに cimbackup コマンドを実行した場合、以下のメッセージが出力され、コマンドの実行は打ち切られます。
Solaris OS 版の場合
WARNING: Unable to backup, while the FJSVssmgr is running.
Windows 版の場合
WARNING: Unable to backup, while the Softek StorageCruiser CIMOM is running.
「退避場所」を指定しなかった場合、以下のメッセージが出力され、コマンドの実行は打ち切られます。
Solaris OS 版の場合
Usage: cimbackup.sh save-directory
Windows 版の場合
Usage: cimbackup.bat save-directory
「退避場所」のディレクトリが存在しなかった場合、以下のメッセージが出力され、コマンドの実行は打ち切られます。
ERROR: The specified directory [ディレクトリ名] is not found.
Softek Storage Cruiser がインストールされていない場合、以下のメッセージが出力され、コマンドの実行は打ち切られます。
WARNING: The old package is not installed.
ディレクトリを作成できなかった場合、以下のメッセージが出力され、コマンドの実行は打ち切られます。
ERROR: Unable to copy ファイル名 to ディレクトリ名.
複写元のファイルが見つからない場合、以下のメッセージが出力され、コマンドの実行は打ち切られます。
ERROR: Unable to find ファイル名.
本コマンドによるバックアップが「退避場所」に指定したディレクトリにすでに存在する場合、以下のメッセージが出力され、コマンドの実行は打ち切られます。
WARNING: The backup files are found in ディレクトリ名.