Interstage Application Server/Interstage Web Server トラブルシューティング集
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A.1.10 注意事項
ここでは、メソッドトレース機能の注意事項を説明します。
- メソッドトレース機能は、製品添付のJDK/JRE 1.4、5.0でのみ動作可能です。
- JDK/JRE 5.0のメソッドトレース機能はJavaの提供するJVMTI機能とバイトコードの更新により実現しています。そのため、他のJVMTI機能の実装によるプロファイラやデバッガと同時に使用しないことをお勧めします。
- メソッドトレース機能を使用する場合、実行性能が劣化します。したがって、本運用ではトレースを行わないことをお勧めします。
- 使用するJDK/JREの違いによって、メソッドトレース機能を有効にする方法が異なります。詳細は、“使用方法”を参照してください。
- 任意のディレクトリを作成してメソッドトレース機能の動作に必要なモジュールをコピーして使用することもできます。その場合、作成するディレクトリのパスは必ず“tools\fjtrace”(Windows(R)の場合)または“tools/fjtrace”(Solaris/Linuxの場合)で終わるものにしてください。また、環境変数もそれに合わせて設定してください。
- JDK/JRE 1.4を使用する場合に指定する“-Xbootclasspath/p”オプションは、JDK/JRE 5.0を使用する場合は指定する必要はありません。
- JDK/JRE 1.4を使用していて、メソッドトレースの使用しているクラスとトレース採取を行おうとしているJavaプログラムで同じクラスを使用している場合、稀にClassCircularityErrorが発生することがあります。その場合、javaコマンドの起動時、“-Xbootclasspath/p”の指定を行ってください。javaコマンドのオプションの指定方法は、“javaコマンドでの指定方法”を参照してください。
- “traceFile”の指定は、デバッグ目的だけで使用し、アプリケーションを連続で実行する場合には使用しないでください。この指定ではファイルローテーションされず、常に1つのファイルにログが書き込まれるため、巨大なログファイルとなります。
- ファイルローテーションするように指定した場合、1つのファイルサイズが、“traceFileSize”に指定した値よりも大きくなる場合があります。これは、“traceFileSize”に指定した値の境界で、1行に表されるべき情報が複数のファイルに分割されないようにしているためです。
- 文字列の出力は、常に、JavaプロセスのOSのロケールに従った標準のエンコーディングで行われます。Javaプロセス内で、別のエンコーディングを使用している場合に、文字化けする可能性もありえます。その場合は、“valueLevel=addHex”等で16進数表示するか、出力ファイルのコード変換などを適宜行ってください。
- IJServerの場合、カレントディレクトリが移動します。そのため“traceFile”か“traceDirectory”を必ず指定してください。
- ファイル出力中、出力先のディスク容量が不足した場合、それ以降はトレース出力されません。
- トレースするメソッドが存在しない場合、“traceFile”、または“traceDirectory”に指定したファイルは作成されません。
- 動的にCLASSPATHを決定するプログラムをトレースする場合、制御ファイルに“classPath”の設定が必要です。“classPath”の設定がない場合、標準出力(IJServerではコンテナログ)に“java.lang.ClassNotFoundException: Exception while looking for class xxxxx: java.io.IOException: Couldn't find: xxxxx”(xxxxxはクラスファイル名)というエラーメッセージが表示されることがあります。その場合、トレース処理は行いますが、トレース対象の決定は、クラス名、インタフェース名、スーパークラス名のみで判断し、メソッド名、シグネチャの指定は無効となります。
- サーブレットのメソッドトレースで、制御ファイルに“classPath”の設定がない場合、サーブレットがハングアップしたり、異常終了することがあります。
これは、サーブレットのログファイルへの出力とメソッドトレースのエラーメッセージの出力が競合を起こし、デッドロックを起こすためです。この場合、“classPath”を制御ファイルに指定してください。指定されている場合、正しく設定されているか確認をしてください。
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