Interstage Application Server/Interstage Web Server トラブルシューティング集
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19.2 プロビジョニング操作時の異常
ここではプロビジョニング操作時のトラブル事例や対処方法について説明します。
■ isrcjoinservergroup.logにメッセージ番号is20760(DETAIL=is40021)が出力された場合
本現象は、下記の原因により発生した可能性があります。
- Systemwalker Resource Coordinatorとの連携定義ファイル"rc.properties"の定義項目名“[servergroupname].user"または"[servergroupname].password"の指定が誤っています。
上記の原因に該当する場合、以下の対処を行ってください。
- 管理対象サーバの管理者権限を持つユーザ名、およびパスワードを確認し、管理サーバrc.propertiesの値を変更してください。変更後、再度操作を実施してください。
■ isrcjoinservergroup.logにメッセージ番号is21189が出力された場合
本現象は、下記の原因により発生した可能性があります。
- 管理対象サーバにIJServer定義を追加した状態において、マスタイメージの作成を行わないでサーバグループへのサーバ追加を行った。
上記の原因に該当する場合、以下の対処を行ってください。
- マスタイメージの作成を実施後、サーバグループへのサーバ追加を行ってください。
■ isrcjoinservergroup.logまたはisrcleaveservergroup.logにメッセージ番号is20725が出力された場合
本現象は、下記の原因により発生した可能性があります。
- Interstage管理コンソールが停止している可能性があります。
上記の原因に該当する場合、以下の対処を行ってください。
- 管理コンソールを起動し再度操作を実施してください。
■ isrcexportimg.logに"is31392:[OD] was failed"が出力された場合
システムログにod16216のメッセージが出力されている場合、以下の可能性があります。
"UX:OD: ERROR: od16216:Invalid own host name."
- hostsファイルに"isas"という文字列で始まるホスト名を持つホスト情報が設定されていない場合
- マスタイメージの作成が途中で終了した場合
上記の原因に該当する場合、以下の対処を行ってください。
- マスタイメージの作成が途中で終了した場合、負荷分散対象サーバのIPアドレス (管理対象サーバノードの業務IPアドレス)が活性化されていない場合があります。管理対象サーバノードの業務IPアドレスの活性化については、Systemwalker Resource Coordinatorのマニュアルを参照してください。
- 失敗したサーバに対し、isunregistrcを実施し、再度isregistrcでSystemwalker Resource Coordinatorとの連携を登録します。isregistrcを実行すると"isas"で始まるホスト名がhostsファイルに自動的に追加されます。
■ isrcexportimg.logに"is31392:[OD] was failed"が出力された場合
当メッセージの直前にod16255の下記メッセージが出力されている場合、以下の可能性があります。
"UX:OD: エラー: od16255:ObjectDirectorから異常が通知されました。(エラー:CosNaming_NamingContext_list, id:IDL:CORBA/StExcep/COMM_FAILURE:1.0 minor code:0x464a010a)"
- "Interstage環境に対する業務LANのIPアドレスの設定"を実施していない可能性があります。
上記の原因に該当する場合、以下の対処を行ってください。
- ・"Interstage環境に対する業務LANのIPアドレスの設定"を実施してください。詳細は“運用ガイド(基本編)”の"プロビジョニング機能(Systemwalker Resource Coordinator連携)”の“サーバグループ環境の初期構築”を参照してください。
■サーバグループへのサーバ追加を行ってもInterstage管理コンソールのサーバグループにサーバが追加されない場合
本現象は、下記の原因により発生した可能性があります。
- Interstage管理コンソールのサーバグループ名とrc.propertiesに設定したサーバグループ名が異なっている可能性があります。
上記の原因に該当する場合、以下の対処を行ってください。
- Interstage管理コンソールのサーバグループ名、rc.propertiesのサーバグループ名およびSystemwalker Resource Coordinatorを使用して作成したサーバグループが同一名となるよう修正してください。詳細は“運用ガイド(基本編)”の"プロビジョニング機能(Systemwalker Resource Coordinator連携)”の“サーバグループ環境の初期構築”を参照してください。


■ リパーパシングにより全てのサーバが削除されたサーバグループを削除してしまった場合
リパーパシングを行う環境を復旧させるには、サーバグループ環境の再構築を行ってください。サーバグループ環境の構築手順に関しては、“運用ガイド(基本編)”の“サーバグループ環境の初期構築”を参照してください。
■ リパーパシングにより全てのサーバが削除されサーバグループが配置先に指定されている多階層IJServerを削除するときに、一部の管理対象サーバが起動状態にあるために削除に失敗する場合
統合管理または管理対象サーバのInterstage管理コンソールからIJServerを停止させてから再度IJServerの削除を行ってください。
■ リパーパシングにより全てのサーバが削除されたサーバグループが配置先に指定されている多階層IJServerを削除してしまった場合
以下の手順で対処をしてください。
- リパーパシングによりすべてのサーバが削除されたサーバグループに資源が関連付けられているため、サーバグループを一度削除する必要があります。“運用ガイド(基本編)”の“マルチサーバ管理機能”の“プロビジョニング機能(Systemwalker Resource Coordinator連携)”の“サーバグループ環境の削除”を参照し、サーバグループ環境の削除を行ってください。
- “運用ガイド(基本編)”の“マルチサーバ管理機能”の“Interstageの構成変更”の“IJServer”の“削除”を参照し、管理対象サーバで多階層IJServerとして作成されたIJServerを削除してください。
- “運用ガイド(基本編)”の“サーバグループ環境の初期構築”を参照して、サーバグループ環境の再構築を行ってください。

サーバグループ環境を再構築する場合に、DEP4184のメッセージが出力され、サイト参加に失敗する場合があります。その場合、“運用ガイド(基本編)”の“サーバグループ単体運用の管理対象サーバを運用する環境の構築”の“IJServerを使用する場合の注意事項”に記載されている対処を行ってください。
■ 多階層IJServerの配置先にリパーパシングによりすべてのサーバを削除したサーバグループが指定されていて、その多階層IJServerのすべての配置先に指定されたサーバグループで、Systemwalker Software Delivery連携機能の個別操作モードを使用したモジュールの配備、配備解除をしてしまった場合
リパーパシングによりサーバグループにサーバを追加してから、他の配置先に行った配備、配備解除と連携する定義操作を行ってください。
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