Interstage Application Server/Interstage Web Server トラブルシューティング集
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1.3.1 トレース情報の内容と採取コマンド
CORBAサービスのトレース機能は、アプリケーションの入出力情報をロギングします。ロギングされたトレース情報は、通常運用中は共用メモリ上に採取され、コマンド操作によりファイルに出力することができます。採取したトレース情報は、アプリケーション運用時のトラブルの原因究明に役立てることができます。
採取されるトレース情報と、トレース情報採取コマンドについて説明します。
■採取されるトレース情報
CORBAアプリケーションのトレース情報として、以下の動作に対する情報が採取されます。
- サーバアプリケーション活性化時
- コネクション確立時
- リクエストの送信から応答の返信まで
- コネクション切断時
- サーバアプリケーション非活性化時
- エラー発生時(エラー詳細情報)
■トレース情報採取コマンドと生成物
トレース情報採取に使用するコマンドと生成物の関係を以下に示します。

■トレース情報採取コマンド
- odformtraceコマンド
- odformtraceコマンドは、共用メモリ上に採取されたトレース情報をトレースファイル(バイナリ)に出力します。トレース情報は、プロセスごとに別々のトレースファイルに出力されます。古いファイルはサフィックスが“log”から“old”に変更されて保存されます。
- odcvttraceコマンド
- odcvttraceコマンドは、odformtraceコマンドによって出力されたトレースファイルを可読な形式にするため、テキストファイルに変換します。
- odprthdrtraceコマンド
- odprthdrtraceコマンドは、トレース情報のプロセスIDとアプリケーションのコマンド実行形式をテキスト形式で出力します。プロセスIDとコマンド実行形式だけを参照する場合は、odcvttraceコマンドを使用せずにodprthdrtraceコマンドを使用します。
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